ハートレスシティ アナザーエンディング

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韓国ドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」アナザーエンディング。

 

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取調べ室に向かう父親の背中を見つめるチ・ヒョンミン。
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道路脇で一人の男が立っている。
そこに一台の車が止まり、白いスーツの男が下りてくる。
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「ミン・ホンギはお前が殺したことにした」と男が語る。
握手を交わす二人。
白いスーツの男の手にはパスポートと飛行機のチケットが。
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男は去り、白いスーツの男はたたずむ。
「イ・ジンスクもスミンもお前は死んだと思っている」と語って去って行った男の言葉を反駁しながら。
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警察官の制服を着た自分を見せようと、亡き姉の墓参りに来た女。
どこからか携帯電話の音が鳴り響く。
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墓の脇に落ちていた携帯電話を見つける。
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おそるおそる電話に出てみる。
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□□□ THE END □□□

通常版のラストシーン、白いスーツの男の後ろ姿の意味がわかるアナザーエンディング。
これはシヒョンの死に立ち直れないファンに向けてのサービスですね。
生きていて、しかもスミンに連絡を取っているという。

携帯電話とは「無常都市」では、”絆”の象徴です。
そうやって考えると、やっぱりこの残酷な世界でシヒョンは誰かとつながっていたかった。
誰かを愛し、愛されることで、自分の生きる目的を見出そうとした男なんでしょうね。
最後にやっぱりシヒョンは電話をかけることにより、この世界から消え去ることではなく、誰かとつながる人生を選ぶのです。
たとえ裏切られようと、利用されようと、傷つき傷つけあいながらも、この無情な世界で生きていくことを選ぶのです。

しかし私は、通常版のラストシーンのほうが深い余韻が残るんじゃないかしら、と思います。
シヒョンがジンスクを捨てるわけないから。二人はスミンにも割り込めないような深い絆があるから。
ジンスクはシヒョンがいる限りシヒョンのもとを離れない、カンペの世界から足を洗わないから自分は死んだことにして海外へ旅立たせる、なんて残酷です。

通常版のラストシーンのようにシヒョンの幻が無情都市の雑踏の中にいる・・・という方が、胸が苦しくなる。
男としての幸せを求めずに、ただただ修羅の世界で命をかけて闘ったシヒョンの果てしない孤独を感じるから。
傷つきながらも自分の最上を求めて、無情で残酷な世界で生きようと願った男のロマンを感じるから。
誰よりも肉親への愛を求めた男は、たった一つの愛に甘んじることなく死んでいった男の、生きざまを見せてもらったから。

 


その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 4 )

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  1. tobiume

    こんにちは
    GyaOでの視聴が終わり、アナザーエンディングがあるということでこちら(最果ての地?)にたどり着きました。
    最後はみんな死んじゃうのだろう、少なくともシヒョンはと予想してましたし、誰にも知られず生きているとしたら、それは死んでいるのと同じこと、スミンにだけ知らせてもなあ、あと外国で一生手配犯として生きていくのはキツイだろうなあ、ということでやっぱりこのシーンは無くてもいいのかな、というのが感想です。
    ちょっとわからなかったのがミン局長の動機です。
    「お前は警察官だ」という台詞が何度も自身に跳ね返っていました。
    本当に検察の腐敗にメスを入れたかっただけなのか、そしてそれが暴走の果てにという事だったのか、それとも結局自分が検察に取って代わりたかったのか。どうでしょう?
    純粋さを利用された可哀そうなシヒョン。
    ジンスクとミン局長とのメリーゴーランドのシーンが印象に残っています。

  2. yuca

    tobiumeさま、コメントありがとうございます。

    >アナザーエンディングがあるということでこちら(最果ての地?)
    ようこそ最果ての地へです。

    「無情都市」は最初からいきつく先は見えていましたが、それでも幸せがどこかにあるかもしれないと願いながらみたドラマでした。
    視聴し終わった後も、どこか心がひりひりとするような、微かな痛みが残っているようなそんなドラマ。
    アナザーエンディングは、制作者側もどこかに希望を残していたかったのかなとも思います。
    おっしゃる通り、なくてもいいシーン、むしろない方がいいシーンなので、やっぱりアナザーエンディングなのでしょうね。

    >ミン局長の動機です。
    最初は腐敗にメスを入れたかったのに、取り込まれてしまって、本当に大事な者を守れなくって、大事なものを失ってしまった人ですよね。
    愛を失ってしまって、落ちて行ってしまった可哀そうな人で。
    メリーゴーランドのように、くるくると回っているだけで、どこにも辿りつけなかった人なんですよね。

    こうやって思い返すと、「無情都市」はやっぱり大好きなドラマです。

  3. yukaetsu

    こんにちは。私もGYAOで視聴が終わり、ちょっと放心状態です。
    アナザーエンディングがあると聞いてさっそく、こちらにお邪魔しました。
    私も本編のみでいいかなぁ。逆にせつな過ぎる。生きているのに、一緒になれない。別々で生きるなんて、辛過ぎます。

    こちらのドラマが終わってしまいあまりにも悲しくて、ツートップ二人が出ている純情にほれたを見始めました。そしたら、止まらず止まらず既に13話です。
    いつも素敵なドラマの考察をありがとうございます。また、お邪魔します^^

  4. yuca

    yukaetsuさん、コメントありがとうございます♪

    >ツートップ二人が出ている純情にほれたを見始めました。
    わかる、わかる!
    この2人の並びが好きです。いいよね~
    プライベートでも非常に仲が良いらしく、インスタでたびたびツーショットを披露してくれています。
    この二人を見るだけで、なんだか嬉しくなる。

    「純情に惚れる」も面白いドラマですよね。
    願わくば、また新作をツートップで撮って欲しいのですが。

    「無情都市」はOSTといい、映像といい、なんだか胸にしんと迫るそんなドラマです、私にとって。
    切なすぎてね。