旦那様はドナー


旦那様はドナー Well-Intended Love 全20話 (2019年中国)

■キャスト:
シュイ・カイチョン
シモナ・ワン
イアン・イー
ホアン・チエン・シュオ
ヤン・ハオミン
リウ・チアシー

白血病と診断された女優は、若きCEOから骨髄提供を受ける見返りに彼の妻のふりをすることに。偽りの夫婦は本当の愛を育み始めるものの、そこには大きな秘密が…。

視聴し終わって、2か月以上たっちゃって記憶がおぼろげなのですが。簡単な備忘録。
中盤まではハマりにハマったドラマ。
ぜひネタバレなしで視聴してほしいドラマだけれども、原題「奈何BOSS要娶我」を見たらなんとなく想像できるかも。
英語タイトルの「Well-Intended Love」ってなんですか、どこが「よかれと思ってやったこと」なんだ!
思わず笑っちゃいます。

 

 


このドラマが稀有なのは中盤まで視聴して、振り返って1話を視聴すると号泣。
ご都合主義だと思っていた1話で挫折しなくてよかった。
ツンデレのテンプレのような前半から中盤の反転は衝撃。
衝撃後、遡って1話を見ると、あまりの純愛(?)に泣けてくるという。
後半はいきなりサスペンスになるのだけれども、このサスペンスは余分だったなぁ。
冗長になってしまって、せっかくの序盤のスピーディーな展開を削いでしまってもったいない。
しかし、この衝撃な中盤の反転は必見。

 

 


リン・イージョウのあまりの屈折ぶり。今まで強引なCEO見てきましたが、ここまでねじ曲がっている人いたかしら?
イケメンCEOなのだから、そこまで卑屈にならなくてもいいのに。
どうしてムームーと知り合いになれないはずだと思いこんだのか。
どうしてそんな発想になったのか。
知り合うきっかけをすっ飛ばして結婚だなんてね。その執着心。
馬鹿だなぁ、イージョウ。
強引に力ずくで、無理やり引き寄せて、そんなやり方しか知らないイージョウに泣けてくる。
好きな人にはにっこりと笑顔を見せればいいものなのに。誰だって彼を好きになるのに違いないのに。
無理やり引っ張たら、逃げ出すに決まっている。
とにかくイージョウを愛でるドラマです。

 

 


「旦那様はドナー」というドラマのなんとも不可思議な肌触りは、実は今の中国という国そのものをあらわしているのではないかとも思う。
欲しいモノは力づくで、詭弁を要して、何としてでも手に入れる。
イージョウとサイコパスなこの2人のどこが違うのか。
実は紙一重じゃないかと中盤以降、なんだか末恐ろしくなりました。

イージョウの母もかなりやばい。束縛されてたからって隣の家の御主人と駆け落ちするか?
冷静に考えると、母が一番の元凶。こわい、こわい。

 

 

ムームー、イージョウでいいのか、それで? 愛があればすべてを超越するのか?
ドラマとしては面白いのか、面白くないのか、いや面白いのだけれどもね。

 

 

★★★

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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