世界は謎に満ちている・・・ザ・キング 8話まで


韓国ドラマ「ザ・キング:永遠の君主」7・8話視聴。

 

 

ep7
ヨンを連れてテウルの世界(大韓民国)へと戻るゴン。テウルから担当する事件の捜査で見つかった不穏な音源を聞かされたゴンは、テウルにある頼みごとをする。
ep8
大韓帝国ではルナが釈放され、大韓民国ではゴンとヨンが自分たちの正体を知る人物と遭遇する。一方シンジェの脳裏に、子供時代の記憶が蘇る。

 

 

ぶっちゃけ、このドラマ、ロマンス要素いる?
イ・ミンホとキム・ゴウンが共演ということで、視聴する前はきっときらきらしたロマンスドラマだと思っていた。
今でも、そう期待している人は多いのではないか?
胸がきゅっと痛くなるような。
身をよじって恋い焦がれるような。
そんなドラマを想像していませんか?
しかし8話までの展開で、ぶっちゃけ、このドラマ、ロマンス要素いる?
世界の謎を解くほうに注力したほうが面白いんじゃないかと思う8話まで。

 

ペハが世界の謎を解き明かす、その過程での微ロマンスぐらいなロマンス割合がしっくりくるんじゃないのかしら。
いきなりゴンとテウルが「サランヘヨ」なんて言われても、なんだか居心地が悪くてもぞもぞして、ゴンはヨンとのブロマンスの方がはるかに活き活きとして見えるのは、私の目が腐っているのか。
今回はヨンとウンソプが大活躍、テウルがすっかりかすんでいます。
まあ、ペハはいるだけで画面に登場するだけで場が華やぐ方ですから。

 

 


ヨンとウンソプを演じる、ウ・ドファンがいい。
クールな面持ちも、ひょうきんな振る舞いもどちらもいい。
「ザ・キング」で一番ブレイクする役柄だと思います。
「ザ・キング」はロマンスだと思ってみていると腹がたつけれども、SFだと思ってみると腹が立たないという不思議さ。
キム・ウンスクに過大な期待を抱きすぎたのか。
あるいはキム・ウンスク自身が変貌して、ロマンスを描くことよりも世界の成り立ちの不思議さを描く方に興味が移っているのかもしれない。
平行世界のドッペルゲンガーとは、ある意味「シークレット・ガーデン」の変奏曲のようにとも思える。
「シガ」では男女の入れ替わりという謎があったけれども、「ザ・キング」ではその規模が大きくなって世界の入れ替わりという謎になっている。
8話までの世界観はかなり複雑になってきており、広げた大ぶろしきを残り8話でどうたたむのか。(全16話だよね?)

 

 

 


このロマンスを期待していると肩透かしをくらう感じは、「アルハンブラ宮殿の思い出」を彷彿とするんですが(苦笑)
壮大なイ・ミンホの無駄遣いにならないように願っています・・・
ペハはきっとロマンスと世界の均衡をはかりにかけて、自分の恋心を諦めてほしいなぁ。
この2人がうまくいかなくても、私は、あんまり心痛まないかもしれない・・・

 

 


あ、でもヨンがペハのために犠牲になったら(なんだかそういう展開が容易に想像されませんか?)、私悲痛のあまり立ち直れないかもしれない。
ヨンにはずっとペハに寄り添って欲しい。

 

 


ロマンスに期待せずに、世界の謎を解くために視聴していくと俄然面白くなる。
7話で大韓民国にいたのは、ナリではなくスンア!?
8話では髪の長さがもとに戻っているし。どういうこと? もともとスンアがウィッグをつけてナリになっていたのか。
頭がぐるぐるしています。ミスリードを視聴者に誘っているのか。
シンジェの記憶よりも、こっちのほうが衝撃よ。
味方だと思っていたら敵で、また逆もあるかも。
誰が帝国民で、誰が民国民なのか、相当混乱してきました。

 

 

ドッペルゲンガー? 殺さないと。
分身を殺さないと自分が死ぬもの。宇宙の法則よ。
同じものが2つあると混乱するでしょ。
カフェや道場がこの通りに何軒もあったら均衡が保たれない。
世界が2つあると、一方がもう一方を滅ぼすから。
私は滅びたくない。

 

ナリ(スンア)はさらっと恐ろしいことを言います。
思い返せばスンアは、帝国では友達は1人しかおらずにカナダにビルを1軒持っていると言ってました。あれはカナダではなく、民国にっていうこと?
彼女は帝国と民国を行ったり来たりしている?
イ・リムと一緒に?
それとも単独で?

 

そもそも萬波息笛が2つに割れたから世界が平行になったのか?
あるいは大韓民国にも萬波息笛があって、ペハでもないイ・リムでもない第3の勢力が2つの国を行き来しているのか。

 

イ・リムは2話でこう言っていましたよね。

300年の歴史を持つ丹青に色を重ねていけば別の歴史が作れます。
私だけの歴史です。

帝国の人間を民国に、民国の人間を帝国に。
入れ替わりを重ねていくうちに、2つの世界は入り混じって新しい世界になるのかもしれない。
今の2つの世界の均衡はいつか崩れる。
ドッペルゲンガーのどちらかが死に、どちらかが生き残る。

 

均衡を保つためには、あの竹林にある門を閉じなくてはいけないだろう。永遠に。
その時、イ・ゴンは、テウルは、ヨンはどうなるのだろうか。
まだまだ世界は謎に満ちている。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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