Everybody’s looking for something・・・ハートレスシティ6話まで

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韓国ドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」6話まで視聴。

 

 

BS放送を視聴していましたが、カットシーンも多数ありお話の展開もわかりにくかったので、DVD視聴に切り替え1話から視聴しました。
6話までの展開でだんだん人間関係、利害関係が目まぐるしく入り乱れ、カンペ、警察、検察、そしてアンダーカバーたちの暗躍。
どの組織も決して一枚岩ではなく、まさにヒョンミンが語る通り「誰も信じられない、自分以外は」のありさま。
うっかり気を抜くと、ドラマの展開についていけなくなる。

映画「インファナル・アフェア」を本歌取りしたドラマが日本では「ダブルフェイス」という傑作であり、韓国では「無情都市」なのでしょう。
「ダブルフェイス」では雨が非常に印象的なシーンを彩ったのですが、「無情都市」でも雨は降る。
まるで涙を流せないシヒョン(チョン・ギョンホ)の代わりに、空が泣いているかのようでもあり。
雨は、世界からの孤立を表し、罪の隠ぺいを、自分の出自の隠ぺいを表している。
闇に堕ちていく自分に対する憐みの涙を表しているか。
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チョン・ギョンホのノワールな顔、ハードボイルド、ストイックさを思いっきり堪能しています。
どこまでも闇に落ちていきそうなところで、踏みとどまっているシヒョンが、痛々しい。
時折その顔に、光がさす映像は、果てしなく闇に沈みながら、それでもその心は光を求めているシヒョンの心情を表しているのか。

チョン・ギョンホって、いつも胸に刺さったとげのようにチクチクと気になる存在です。
新作「果てしない愛」では、「あなた、笑って」のカン・ヒョンスのような役かしら。
「無情都市」のシヒョンとは、また180度違う、チョン・ギョンホの顔を楽しめそうで、わくわくしています。

 
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ナム・ギュリちゃんは、お人形のようで眼福。カワユイ~
しかしスミンという役を演じるにあたり、どん底の境遇でつやつやリップ、オメメぱっちりなのは、いかがかしらと思いながらも、カワユイから許せる(笑)
スミンという役は6話までは単純明快、いささか短絡的な女性で、このドラマの中で一番わかりやすいキャラクターなのですが、その彼女がどう変化していくのか。
シヒョンとスミンは全く違うようでいて、その歩んでいく軌跡は重なっていく。
母を殺した相手に、姉を殺した相手に復讐するために、アンダーカバーを選択する二人。二人は、いつ出逢うのか。

 

 

 

 

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シヒョンの対のヒーローであるチ・ヒョンミン(イ・ジェユン)
正義の体現ある警察特捜部のエースである彼が、〝博士の息子”を追ううちに、その手法が法を逸脱していく。彼が法を逸脱していくうちに「正義」と「悪」の境界があいまいになってくる。
同時にさまざまな登場人物たちの二面性も浮き出てくる。
ハニートラップにかかってしまう検察官、わいろを受け取る警察官、カンペにクーデターを起こす男、親友が大切にする女を殺そうと企てる男、裏切り、姦計、密告、復讐、憎しみ・・・そして愛。
誰もが何かを求め、生き急ぐ様子が、なんだか切ない。

 
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イ・ジンスク(キム・ユミ)が、このドラマにアクセントを添える。
シヒョンの子供のころから知っており、彼女の過去はまだまだ謎に包まれているのだが。
シヒョンに対する愛は、母のような愛なのか、姉のような愛なのか。それとも女としての愛なのか。

 

 

 

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今のところシヒョンの最大のライバルであるサファリだけれども、彼の後ろにはまだまだ誰かが隠れています。
昨日の友は今日の敵のような「無情都市」
誰を信じていいのやら、誰を愛していいのやら。
もしかすると自分さえも信じられない展開になるのかも、とぼんやり考えたりします。

 
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そんな中でも、シヒョンの片腕キム・ヒョンス(ユン・ヒョンミン)がお気に入り。
女にだらしなくって、おそらく自分の手下には好かれていて、それでいてシヒョンに絶対の友情を誓う男。
シヒョンのためなら、なんだってやるし、どこまでもついていく男。
シヒョンはそんなヒョンスを大切に思い、そして彼の手は汚したくない、と強く思っているのだから。
アンダーカバーの自分の手は、闇に染まり、血に染まり、戻れないのだから、せめてヒョンスの手は汚したくない、守りたいと思うシヒョンの気持ち。
男同士の友情にもしびれまくりです。

 
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もちろん話の展開にはツッコミどころもありますが、たとえばスンミのアンダーカバーへの転身とか、過去に皆因縁がありすぎだろうとか。
そんなことどうでもいいくらい、スピーディーにハードボイルドに、スタイリッシュに物語は展開していきます。
シヒョンの求めるものは何なのか。
彼の行きつく先は光なのか闇なのか。

 

 

BGM : SWEET DREAMS ( Emily Browning)

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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