Some of them want to abuse you・・・ハートレスシティ14話まで

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韓国ドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」14話まで視聴。

 

 

毎回のクリフハンガーぶりも半端ないです。
視聴し始めると感想を書くのを忘れるぐらいに夢中になるのよね。

「無情都市」というタイトルがとても好きです。
乾いた絶望感を感じるとでも言うのかな。
英語タイトルでは「cruel city」と「heartless city」と2種類あって、この「無情」というニュアンスを「cruel」と私は受け取っていたのですが、日本で紹介された時は「ハートレスシティ」になっていましたね。

潜入捜査官として「この世界で上り詰めるものは人間でなくなる」と言われるカンペの世界で生き抜くために、シヒョンは何を失っていったんでしょうか。
麻薬製造・流通ルートを撲滅しようとする行動が、だんだんシヒョンを出口のない袋小路に追い詰めていきます。
勝ち目のない戦いを挑むシヒョンの背中が、たまらなく悲しくて、たまらなく愛おしい。

このドラマOSTも秀逸なんだよなぁ。聞いていると胸が苦しくなって切なくなります。
BGM : SWEET DREAMS ( Emily Browning)

 

 

■ 11話 「サファリの正体」 ■
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シヒョンと格闘する中、ヒョンミンに追い詰められたサファリは、衝撃の事実を突きつける。ヒョンミンはサファリことムン・ドクベを特捜部で取り調べるが、拘束する理由が見つからず釈放することにする。一方、ショックを受けたシヒョンは、サファリの正体を隠していたミン局長を責め、怒りをぶつける。〝釜山”のチョ理事は博士の息子を捕まえるためにソウルへ行くが、シヒョンは自らチョ理事にもとへ出向き、麻薬の流通を任せてほしいと頭を下げる。

 
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サファリアジョシがアンダーカバーだったなんて・・・
カンペに潜入するうちに、汚職警官になってしまったサファリ。
どうやら警察という組織に幻滅して、転向したらしい。
サファリがそうまでしても守りたいものってなんなのでしょうか。敵なのか味方なのか。謎が多いキープレイヤーです。

 

 

 

■ 12話 「抗争の始まり」
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シヒョンはスミンが博士の息子を探し出そうとしていることを知り、衝撃を受ける。一方、ミン局長はシヒョンに〝釜山”の組織への潜入を命じる。チョ理事と取引することを決めたシヒョンは、ヒョンスを麻薬流通の担当者として紹介する。そして自分はチョ理事に仕えると申し出るが、その裏でチョ理事はシヒョンたちを殺すように天秤に命じていた。そんな中、突然ジンスクのもとにチョ理事が訪ねてきて、スミンが接待することになるのだが・・・

 
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スミンを手篭めにしようとして、あっさり殺されてしまったチョ理事。
彼のテンションの高い悪役ぶりは、不気味だったのにね。
玉ねぎの皮をむくように、シヒョンの敵は次から次へと現れます。
天秤 → サファリ → チョ理事 → チョ会長・・・〝釜山”が最終的な敵ではなくおそらく警察組織、検察組織、政府に巨悪が潜んでいるような気がします。

 
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この時のシヒョンの陰影のある顔が好き!
このドラマ、色々無茶な設定なのでツッコミどころは満載です。
そのひとつがスミンが潜入捜査官、という設定。
警察官としての自覚があまりなく復讐心だけでアンダーカバーの世界に入ったスミンですが、スキだらけ。
こんなに簡単にシヒョンにヒョンミンとの関係がばれちゃうし。
ジンスクの「あなたが無事ならそれでいいのよ」なんていうリップサービスにほだされちゃうし。

自覚がない彼女はシヒョンやジンスクにかなり心が動き、ヒョンミンのコントロールが利かなくなってきています。
ヒョンミンに対して持っていた恋心も、微妙に変化してきていますよね。シヒョンの存在が彼女中で大きくなってきて。
スミンの自分への恋心を利用していたヒョンミンは、勝手が違ってきて焦っています。

 
■ 13話 「取引の条件」 ■
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スミンとヒョンミンが会っているところを目撃したシヒョンは、スミンが潜入捜査官ではないかと疑い始める。チョ理事が殺害され警察の取り調べを受ける天秤は、遺体は博士の息子だったとウソの証言をする。息子が殺されて怒りをあらわにするチョ会長は、サファリを呼び出して博士の息子を連れてくるように命じる。一方、チョ会長のもとへ単身乗り込んだシヒョンは取引を持ちかけ、チョ理事を殺したのはサファリだと告げるが、非情な条件を提示される。

 

 

シヒョンは携帯をチョ会長に取り上げられ、ここに登録されている自分が一番愛する人間を殺す、といわれるのよね。
自分の一番大切な人を差し出したならば、、許してやろう、とも。
その時にシヒョンの携帯に電話が登録されていたのは、たった一人。
シヒョンの交友関係のあまりの寂しさに涙しました。
潜入捜査官として生きるために、すべての人を欺いて、それでも守りたい人たち。

 
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チョ会長が言うとおりにシヒョンは〝釜山”に対しての闘い方を誤ったんでしょうね。
天秤にクーデターを起こした時から。
アンダーカバーとしては潜入して組織の重要な位置に上り詰めることが任務でしょうに。
彼は何をそんなに焦ったのか。

なんだか登場人物にかなりの死亡フラグが立っているようで、13話あたりになってくると切ない・・・

 

 

 

■ 14話 「心の傷」 ■
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シヒョンは、チョ会長に殺されそうになったスミンをすんでのところで助ける。博士の息子を名乗ってヒョンミンに電話をしたシヒョンは、ギョンミを殺したのは自分ではないと告げる。信用しないヒョンミンに自分を殺しに来いと挑発するシヒョン。駆けつけたヒョンミンは、そこで麻薬所有の現行犯でチョ会長を逮捕。シヒョンはサファリからギョンミを殺害した黒幕はチョ会長だということ、そして母に関する衝撃的な事実も知り動揺する。

 
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やむを得ず〝釜山”と全面抗争に突入したシヒョンたち。
しかしシヒョンの仲間たちは、いささか頼りない・・・釜山に勝てるのか?
ジンスクもヒョンスもそれぞれが勝手に裏工作をして、それが却ってシヒョンを追い詰めていくという悪循環の気がします。
あ、ちなみにヒョンスも好きですけれども、シヒョンをボディーガードしているギチョルも好き。
硬派なヤツラです。

母親を麻薬漬けにして死に追いやったサファリに復讐するためにアンダーカバーになったシヒョン。
しかし、真相は違い、母親が麻薬流通の売人の一人だったらしい。
それまで自分が信じていた世界観ががらりと変化してしまって、自分の存在意義を見失いそうになる。
シヒョンはカンペの世界に身を置く割には、非常に素直だと思います。
ミン局長の言うことを信じ、サファリの言うことに心を動かされ・・・

彼の心は柔らかくてまっすぐなので、ますます傷ついて痛々しい。シヒョンはいつも満身創痍なのだけれども、その心もボロボロでいまにも崩れ落ちそうです。

だからこそ心の傷にそっと絆創膏を差し出したスミンに惹かれるのでしょう。
思えば彼ら二人の出会いが、シヒョンが傷薬を求めて出逢った・・・というファーストシーンであることは非常に重要な意味を持つのでしょうね。
利用したい人、利用されたい人、痛めつけようと狙っている人、痛めつけられたい人、愛憎と駆け引きが渦巻く「無情都市」

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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