最初から独りだから孤独を知らない・・・ハイエナ 7話まで


韓国ドラマ「ハイエナ」7話まで視聴。

♪モリガ ネ モリガ
ット ッタ ッタ ッタ ッタ オルリンダ~♪
頭の中でヘビーローテーション。ノンストップでこの曲がかかっている。

 

邪悪でセクシーで金のために手段を選ばない弁護士界の”変わり者”グムジャ(キム・ヘス)と、エリート中のエリートで弁護士界の”温室育ち”ヒジェ(チュ・ジフン)、二人を取り巻く人間たちが繰り広げる徹底的な生存ゲームが始まる…。

 

 

このドラマ、ひりひりするほど面白いッ!
食うか食われるか、弱肉強食のこの世界。
裏切りに次ぐ裏切りで、ずっと心はひりひりしっぱなし、しびれっぱなしで視聴にはかなりの体力と気力を要しますが、とにかく面白い。
万人受けする面白さではなく、かなりマニアックな面白さだと思います。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌い。
相手の笑顔は自分の敗北で、互いに欲しているのは相手の涙。
落ち込んでいる姿、泣いている姿がたまらなくセクシーなんて、ものすごく屈折しているグムジャとヒジェ。
育ってきた環境は全く違うのに、本質が同じふたり。
弁護士に善悪など求めずに、ただ勝つことだけが求められる。
勝つことが正義。例えどんな手段を使おうとも。

 

 

 



出会いはロマンチック。明け方のコインランドリー。孤独な時間の偶然の出会い。
まさに運命の相手。
ヒジェにとって頭が空っぽじゃない、知的でセクシーなヌナはさぞ魅力的に思えたでしょう。
彼女のすべての時間を自分の色に染めたいほど。

 

 

 



ところがどっこい!
ヌナの方が一枚上手(爆)
ヒジェから情報を盗むために、出会いからすべて計画されていたなんて。
エリートで自分の人生の中で負けたことがないヒジェの初めての敗北は、あまりにも強烈でみじめで、情けなくて、悔しくて。
世界が壊れる音がした瞬間。
笑っちゃいけないけれども、この時のジフニの演技が絶妙でね。
「愛なんてなかった」とあっさりとヌナに捨てられた男だが、その後も悪縁は続き。
裁判で勝ったり、負けたり。
挙句の果てには同じチームを組むことになる7話まで。

 

 


キム・ヘス姐が演じるグムジャ。
お金のためなら手段を選ばず、相手を脅し、踏みにじり、プライドをずたずたにして捨て去っても振り返らない女。
人というものを信じておらず、即物的で、なりふり構わず、理不尽な世界をずかずか豪快に歩んでいく女。
勝つためならば自分のプライドだって平気で捨て去る女。
でもね、視聴を重ねると、そんな嫌な女グムジャがたまらなく頼りになり、セクシーでコケティッシュで、彼女から目を離せなくなる。
グムジャを知ってしまったら、他の女なんか目に入らなくなる。
彼女と過ごす時間は、あまりにも強烈すぎて、スリリングで、スピードにあふれ、癖になる。
なんてたちの悪い女なんでしょうね、好きにならずにはいられない女。
グムジャが他人と親しくならないように自分の周りに見えない壁を作っているのは、一匹狼なのは(あ、一匹ハイエナというべきか)おそらく過酷な少女時代を過ごしてきたから。
誰も信じない、自分の知力と胆力、お金しか信じない女になってしまったのは、過去のせい。
8話以降は、彼女の過去がクムジャに追いつく展開になるのかな。

 

 

 


鼻もちならない傲慢なエリートのユン・ヒジェ。
きっと彼には周囲のほとんどが馬鹿に見えているのでしょう。
そんな彼の前に現れたグムジャは、理解不能で、憎たらしくって、できれば関わりたくなくて、でも彼女の泣き顔は見てみたいという、彼自身にも制御できない思いを抱かせる。
温室育ちのエリートなのだけれども、ヒジェだって決して屈しない。何度グムジャに突き落とされても、這い上がってきて彼女の前で高笑いを続ける男でありたいと思っている。
グムジャと対等な男でありたいと願っている。
ユン・ヒジェという男が、どこが上等なのかというと、ふともらす彼の本音がたまらなく率直で優しいこと。
「僕たちの仲って、何よ?」とグムジャに聞かれて、「愛し合った仲だ」と間髪入れず答える。
犬猿の仲であってさえも、自分の本音をためらいなく相手に告げる心の柔らかさと素直さは、壁を作っているグムジャですら息をのんでしまう。
いつもヒジェはグムジャが思いもよらなかった瞬間に、彼の本心を彼女に告げるから。
その率直さはグムジャにない性質で、たまらなく気高い瞬間。
本当にいい男なのよ、頭がよくて、豪胆で、繊細で、セクシー。
グムジャがヒジェに近づいたのは打算だったけれども、打算だけじゃあそこまでヒジェのこと調べないよね。
このふたり、愛があるなぁ、屈折しているけれども。

 

 

 




ヒジェとグムジャの仲を取り持った(?)ユミや、グムジャの秘書もかわゆす!
嫌いだ嫌いだと言いながら、絶妙なチームワークを醸し出すヒジェとグムジャ。
誰よりも嫌いな相手だけれども、誰よりも分かりあっているという複雑な関係。

 

 

 


「裁判長 以上です」と弁論をシンクロしてしめくくるヒジェとグムジャに胸アツ。
愛だとか、好きだとか、臆面もなく言い合う仲よりも、刺激的で癖になる。
こんなドラマもいい。
 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。