千錯万綜・・・帝王の娘スベクヒャン 56話まで

a0192209_21491555
韓国ドラマ「帝王の娘スベクヒャン」56話まで視聴。

 

 

しつこいくらい言っているけれども、このドラマ、本当に面白いのです。
特に折り返し地点の55話から56話のミスリードの物語展開には、すっかり騙されちゃった。
ヒロインのソルランの高潔さは、ソルヒの、私の想像を上回っていました。
あまりにも「スベクヒャン」が面白くて、なかなか他のドラマに没頭できないのです。

しかし「善徳女王」のような史劇のダイナミズムを期待すると裏切られるかな。
日日ドラマ特有の女の闘いの物語でもあるから。
どうして人は誰かのものを欲しいと思ってしまうのでしょうか。
自分が手にしたものだけで満足するわけではなく、もっと、もっとと思ってしまうんだろうか。
この物語は、真実を隠そうとする女と、入り組んだ人間関係の中から真実を見出そうとする女の物語。

 

 

a0192209_21493973
このドラマでは悪役という狂言廻しのソルヒです。
自分が貧しい男の娘であることを受け入れなれない、自分が特別でないことに我慢できない、自分を受け入れてくれない世界ならばいっそ壊してしまおう。
ソルヒが闘っているのは、運命。絶望的な闘い。
真実の中に嘘を混ぜ込むことで、スベクヒャンだと信じ込ませようとしているのですが、彼女の毒に気づく人も出てきています。
彼女は注意深く計算して、周囲の人間をコントロールしようと画策する。

ソルランには王宮の中で疎まれている孤独な妹の姿を見せつけることで、ソルヒを守る盾にしようとする。
妹LOVEのソルランはそんなソルヒの姿に、疑いもせずに彼女を守ろうと立ち上がる。
しかし、しかしですよ、ソルラン。
ソルヒが武寧王の娘だという嘘は、母チェファの不貞を意味するのだからおかしいと思わないのかしら?
単純なソルランが可愛いです。

 

 

a0192209_21493253
元来、まっすぐで前向きなソルランですから、ソルヒの思うように陰湿には動いてくれません。
王妃と仲たがいをしたならば、その原因を解決して仲直りさせようとするポジティブさ。
おそらくソルヒとしては、ソルランに王妃を貶めてもらいたかったのでしょうが、そうは問屋がおろしません。
ソルヒが唯一計算できない要因はソルランなのでしょうね、やっぱり。

 

 
a0192209_21492197
サド!!!
ソルヒが護衛であるサドに対して、自分の秘密を打ち明けていたことに心を打たれます。
サドが見せた純愛。ソルヒの罪をかぶって、彼女を守って死んでいく男の純愛。
ソルヒの陰湿さも計算高さも嘘も罪も全て知りながら、いえ彼女の全てを知ることができたからこそ、彼女に恋焦がれたのでしょうか。
報われない愛だと知りながら、愛すべき価値などない女であると知りながら、それでもソルヒは彼にとってたった一つの輝ける星だったのです。
登場した時は、端役だと思っていたサドですが、まさか泣かされるなんて。

 

 
a0192209_21492732
ミョンノンも、スベクヒャン(ソルヒ)に対して不穏なものを感じているようです。
武寧王がソルヒのために頭を下げることが我慢できない。
そこには自分と王の間にはない、親の情愛を感じ取っているのかもしれません。
そして、ミョンノンとソルランの恋模様は一向に進まない、そんなもどかしい二人(笑)

いろいろと伏線も貼られていて今後の展開が気になります。
①ものすご~く気になっているのがチンム公の狩り友達って誰でしょうか?
まさか高句麗のスパイ? 気になる~ぅ。
②ソルヒの侍女は一体誰のスパイなの?
③ソルヒがサドに渡した指輪はどうなったの?

謎が謎を呼び、展開は風雲急を告げるのか?

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。