ビフォーアフター・・・あまちゃん56回

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「あまちゃん」56回視聴。

 
今日は何かしらと思ったら、「ビフォーアフター」ですもの!
いきなり夏ばっぱの語りが、格調高くなっているし。縦横無尽に既存のもののオマージュを捧げていくなぁ。
ますます影が薄くなっていくヒロシ君にも、笑わせていただいています。
影が薄いなりに、海女カフェの重要な立役者になっていっているし~
アキちゃんへの恋心は、封印しちゃったのでしょうか?
彼と栗原さんの、ヒョウタンから駒(?)の恋愛模様にも注目しています。
寂しい時に、ふと隣にいた人に引き寄せられていく・・・そんな大人の不可解な恋模様はビターですね。
直球勝負でミズタクに迫る美寿々さんの方が、意外に純情のような気がします。
アキちゃんとユイちゃんが一緒にいると、なんだかほっとします。
「南部ダイバー」というベタな同志愛で繋がっている種市センパイとアキちゃんに、いらっとして先輩と付き合うことにしたユイちゃん。決して「お台場」だけではないのよね。
誰とでも親しくなるし、自分を飾ることがないアキちゃんは、ユイの憧れなのでしょう。
この2人の関係は、吉屋信子先生から川端康成、「クララ白書」、「丘の家のミッキー」そして「マリア様がみている」と連綿と引き継がれている「少女小説」の典型的なパターンです。
アキちゃんだって、もともとは「地味でブスで・・・」だった女の子だったのに、海に潜ることによって本当の自分を見出したのかな。
海底のウニを見つけるように、「本当の自分」を手に入れていく物語でもあるのよね。
海=羊水であり、羊水の中の真実の自分=ウニを手に入れることで、成長していく物語でもあります。
北三陸の海によって、アキちゃんは再び生まれ変わることができたのね。

 

 
■ 今日の身もだえポイント ■
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♪ じゃあね。 ♪ だよっ!まさかここで聴くとは、思いもしなかったわぁ~
1986年にヒットした曲ばかりです。
「潮騒のメモリー」は1986年のお正月映画。と言われると、何やら「雪の断章」を思い出すなぁ。
♪ 来てよ その火を飛び越えて~♪ ってとこからは三島の「潮騒」なんだけれどもね。
そうそう「雪の断章」の作家佐々木丸美も、由緒正しき少女小説家ですものね。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. IVY

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    yuca様、調子にのってまたお邪魔いたします

    海が羊水でウニが本当の自分、クドカンにきかせてあげたいですよ~
    yuca様が見事に物語を表わして下さいましたね

    今回はビフォア・アフターを正々堂々と・・もそうですが、
    ヒロシ君のバックに流れた「ヒロシです」の哀愁漂うメロディが
    男前のミイラ(爆)と化したヒロシ君にあって堪りませんでした

    男3人衆の発言ババーレス!!!
    アサイチで有働さんがつっこんでる姿が身につまされつつ
    今日はババーレスが個人的にはナイス!です

    あ、何気に悪魔の囁きのミズタクからも目が離せませんね

    yuca様の「丘ミキ」や「雪の断章」!まさに直球世代な私です
    私は小六か中学時代に読みました~♪観ました~♪
    女の子グループで回し読みしたり、一緒に映画行ったり・・
    思えば楽しい時代だったのですが、当時の私は違う意味でずれた
    イタイ子でした。。今も変わりませんが(笑)

  2. moonlight-yuca

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    ♪IVYさま、コメントありがとうございます♪

    いえいえ、IVYさまのノセラレテなんと毎回感想を書いています(爆)
    こちらこそありがとうございます♪

    >男前のミイラ(爆)と化したヒロシ君にあって堪りませんでした
    ヒロシ、好きなんです~、私。
    もう彼の名前からしてクドカン狙っているのがわかりますが、あえてクドカンの策にのり楽しんでいます。
    どこまで不憫になっていくのでしょうかね、彼。
    ヒロシにはストーブより、不憫が似合うと思っています(爆)

    >イタイ子でした。。
    いえいえ、私もイタイ子です。
    毎回、このブログの記事を書くたびに「イタイ・・・」と思っていますもの~
    佐々木丸美は、あの文体が溜まりません。