とりあえず今日は俺の部屋でいいよね・・・あまちゃん74回

a0192209_20582894
「あまちゃん」74回。

 
前半は「中学生日記」のような思春期のうっ屈した状況が続き、心配しておりました。
が、アキちゃんが「海女のアキちゃんこと天野アキです」と自己紹介をひねり出したところから、ドラマの雰囲気は一転、「あまちゃん」らしくなりました。
アキちゃんの無理やりひねり出した自己紹介のキャッチフレーズはアイドル的にどうなのかは、私はよくわかりません(爆)が、自分の存在を名乗れる・・・ということはアイデンティティの確立ではありますものね。
かつての東京のアキちゃんは空気のような存在で、できれば自分という存在をクラスから消したがっていたのかもしれない。
存在がなければいじめられることがないから。
だから名乗ることも、反論することもできなかった。
でも、今は「海女」というアイデンティティを確立し、かつてのいじめ相手に遭遇して泣いたとしても、自分を見失うことはないのです。
「海女のアキちゃん」という周囲に存在を受け入れられた、愛された自分がいるから。
世界から必要とされた自分がいるから。
だから揺らぐことはないのです。
そう考えると、アイドルたちの自己紹介のキャッチフレーズというのは自己暗示の一種。
イヤイヤでも言っているとアイドルとしてのアイデンティティが生じるのでしょうか。
宮下アユミ(山下リオ)の背後に映る「元気にあいさつを」という標語も含蓄深い。
開き直って楽しんで言っているアメ女はプロフェッショナルなアイドルであろうし、どこか羞恥や投げやり感を漂わせているGMT47は、まだまだアマチュアなんでしょうね。
「あまちゃん」という物語は、アキと春子というアイドルを目指した女の子の物語を二層で見せています。
(つまりアキと春子の物語を交互に視聴者に紹介している)
また、故郷編、東京編という物語も組み立ては二層であるのかな。
海にもぐり自分自身を見つけた故郷編。
奈落と言う地下から自分自身を(おそらく)見つけていくだろう東京編。
似通った構成でもあります。リフレインのよう。
アキちゃんが奈落からスタートするというのは、物語的に正しいんでしょうね。
しかもそこで、オペラ座の怪人のごとき太巻氏に出逢う(爆)
「オペラ座の怪人」でもファントムが棲んでいたのは地下でしたもの。

 
■ 今日の身もだえポイント やっぱりこれでしょう!■
a0192209_2191370
「勉さんがひとり、勉さんがふたり・・・」
シュールです。でも和む~♪
しかしもっと身もだえたセリフはやっぱり「とりあえず今日は俺の部屋でいいよね」でした。
やっぱりミズタクの思考回路は、わかりません~
仕事ができる男なのかどうなのか?ツンデレなのか、投げやりなのか?

 
■ ひそかに思いだし身もだえる ■
a0192209_2111241
太巻氏の「暦の上ではディセンバー」の振り付けを見ながら、これはなんのシーンのオマージュでしょうか。
話は違いますが、70回に太巻氏が春子のバックダンサーとして登場していると教えてもらいました。
いや~ん、全然気が付きませんでした!
春子との因縁はこの頃から? お互いに知り合いなの?
もう「あまちゃん」解読本が出版されれば速攻で購入して研究したいくらいよ、私。
小ネタ、伏線が張り巡らされているよね~
ちなみに「ねえガール」っていうのは、やっぱり「YOU、しちゃいなよ」の方へのオマージュでしょうか。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

関連記事

  • コメント ( 6 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. シカマル★まぴこ

    SECRET: 0
    PASS:
    すごい!!!!!
    怒涛の更新に拍手喝さいです。
    私もあまちゃん見てるので、こうしてリアルタイムで共感出来て
    すっごく嬉しいです。
    ホントに、小ネタ伏線のオンパレードで一時たりとも見逃せませんね。
    yucaさんのブログも楽しみにしつつ、あまちゃんを堪能させていただきまーす!

    ハイキック・・・・・・・wwww
    わ・・・私は見てますよっ!!

  2. IVY

    SECRET: 0
    PASS:
    yuca様、こんばんは
    あまちゃんを俯瞰的にご覧になった部分と毎回の身もだえポイント(笑)
    のバランスがいつもながら絶妙ですね♪

    1回観ただけでは味わい尽くせないあまちゃんの世界を
    yuca様のブログで色々な角度から楽しませてもらっています

    自分の狭い見方だけでは気付かないストーリーの深い流れや
    散りばめられ過ぎ!の色んな小ネタが日々の楽しみなんです^^

    大した事を書けないのにコメント残すのは心苦しいのですが、
    自分が惹かれる人に直進しちゃうアキの気持ちなのだとご理解下さい

    イジメの主犯格相手におどおどしているアキちゃんの姿を見ながら
    それじゃ余計いじめられるのに・・!と心配している気持ちは
    北三陸にいるラブリーな面々とおんなじだったらいいな~とか

    そんな場面の後にGMT47のメンバーがあらわれると自分の中で
    昨日とは違いGMT47メンバーの高感度がぐぐっとアップしてたり
    。。これってクドカンの術にはまっちゃった?

  3. パレアナ姉

    SECRET: 0
    PASS:
    あははは(爆笑)
    いや~やっぱ素敵です、yucaワールド。楽しませてもらってます。
    キャプチャーの数々にyucaさんの愛を感じます。

    勉さんだったのか~源さんだと思ってた…といういつもの違いは置いといて。
    バックダンサーに荒巻氏、いましたね。気になりますね。そして司会は小藪?…ま、これはどうでもいいです(いいのか?)

    あのアイドルたちの自己紹介は以前から「??」と思っていましたが~アキもやはり避けては通れない門なのですね。
    自分からひねり出したあたり、やっぱアキの底力を感じます。

    そして水口…どういう奴なのか。ううむ。

    「ねえガール」はやっぱり「YOU、しちゃいなよ」のオマージュですよね。間違いないと思います。

  4. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪シカマル★まぴこ さん、コメントありがとうございます♪

    じぇじぇじぇじぇ、「ハイキック」・・・
    かなり飛ばし飛ばしです・・・ダメだわぁ~、私。
    すっかり脳内が「あまちゃん」だらけになっちゃっているんですよね。

    「ハイキック」も「あまちゃん」も毎日放映なので、こうなると言葉がわかって世界観がわかる「あまちゃん」の方に引き寄せられちゃうんです。
    でも、がんばって、「ハイキック」・・・がんばる・・・(笑)

    >ホントに、小ネタ伏線のオンパレードで一時たりとも見逃せませんね
    小ネタ、伏線の意味を考えるのが楽しいです。

  5. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪IVYさま、コメントありがとう~♪

    >1回観ただけでは味わい尽くせないあまちゃんの世界を
    本当に作り込まれていますよね。
    それだけで視聴していて贅沢な気分になります。

    クドカンの日記を読んでいると70話~80話は今年の1月くらいに書かれているみたいで。
    もうその頃からこの世界観があったのね、と思い丁寧な作りがあるからこそ世界観が生きるんですよね。
    先日最終話が書き終わったとのこと。
    本当に毎日楽しみですよね。
    すっかり私もクドカンの術にハマっています。

    >大した事を書けないのにコメント残すのは心苦しいのですが
    えええ!
    私なんか本当に思いついたことをグダグダと書いているだけですよ(笑)
    大したこと書いていなし・・・

    これからも一緒に「あまちゃん」楽しんでいけたら幸いです♪

  6. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪パレアナ姉さん、どもども~♪

    >キャプチャーの数々にyucaさんの愛を感じます
    パレアナ姉さんもキャプの技術を磨かれている(笑)
    大好きなドラマは、本当に細部までなめ尽くして、どのシーンも好きなのでキャプしていても楽しい。

    何しろ15分というコンパクトさがキャプするにもちょうどいいのですよね。

    >勉さんだったのか~源さんだと思ってた
    あははは、天然さに思わず噴き出しました!
    「スマート勉」とかキャプションついていましたよ~

    >そして水口…どういう奴なのか
    どう変わるのか、楽しみ。
    そしてやっぱりヒロシも気になっています。