大丈夫じゃなくても大丈夫・・・恋愛じゃなくて結婚 7話まで

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韓国ドラマ「恋愛じゃなくて結婚」7話まで視聴。

 

Yesssssssss!  毎回言ってるけど、大好き!

5話で「禁じ手」を使ったこのドラマ、どう展開してくるのかと固唾をのんで見守ってきました。
さすがに5話ほどのディープ・インパクトはありませんが、相変わらずヒロインのチュ・ジャンミは体を張って生きています(笑)
実はこのブログでは私なりのランキング★などをつけたりしていますが、あくまでこれは私目線でのランキング。
かなりテキトーで当てになりません(笑)
ヒトサマにドラマをおススメするなんて恐れ多くて、おこがましくてできないわ、と思っています。
だって、「オススメですよ~」と言って、相手に気に入ってもらえなかったら少しさびしいですもの。
人それぞれ好みが違いますし、私自身ミーハーですけれども、突然何かに憑かれたようにかなりマニアックなドラマを好きになったりと自分自身で自分の好みが正直よく分かりません。
「ピョルクデ」「百年の花嫁」などは万人に好かれそうだなぁとも思いますが、それ以上に「無情都市」を愛したり、パク・ヨンソンというかなりマニアックな脚本家を愛したり。
「恋愛じゃなくて結婚」に関しては、今までの展開は大好きで、毎回くつくつと笑ってはいますが、はたしてこのドラマが万人に受け入れられるのかしら?と考えると、はなはだ疑問だったりします。
何しろ「禁じ手」(ロマンチックを求める方には許せない展開)があるし、ヒロインのジャンミのはっちゃけぶりに、違和感を抱かれるかもしれないなぁ、とも思います。
チュ・ジャンミはヒロインにしては、ガサツで粗野で落ち着きがありません。
言っていることもころころ変わるし、すぐ恋に落ちてしまう女の子です。

 

 

 

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ラブコメというジャンルは、「振り回される物語」という定義かもしれませんね。
男女が互いに振り回されればされるほどそのギャップが可笑しさを生む。
振り回された瞬間に、それまでの自分の計算や、常識や、世間体や、しがらみなどをすっとばしてわけもわからぬ感情に自分が囚われていると知ってしまう。

自分一人で生きてきた世界がちっぽけだったと知る瞬間だから。
だから、ラブコメは自分勝手な人たちが、自分以上にわがままな人に出会い、驚き、そしておずおずとその人と共に歩んでいこうとする物語なのかもしれません。
一人で生きていくよりも、二人で生きていく方が、そして家族や仲間と共に歩んでいく方が、はるかに面白いと気づく物語なのです。
「恋愛じゃなくて結婚」は、わがままな自分勝手な人たちばかり登場します。
幼少期のトラウマから一人でいることを恐れ、恋愛依存症気味になっているヒロイン。
母親の過干渉に反発し、家族とうまく付き合えずに、そして他人とうまく付き合うことをが出来ずに、独身生活を貫き通したいヒーロー。
溺愛されすぎてわがまま放題の御曹司や、プライドが高すぎて泣いてすがりつくことができない女、体裁ばかり気にする妻に、家庭の抑圧を浮気で解消する夫、会話ができない夫婦など。
ほらね、自分勝手な人たちばかりです。

 

 

 

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でも、そんな自分勝手な人たちが、誰かと一緒におずおずと不器用に歩き出そうとしていこうとするのが好きなんです。
人は一人だけれども独りでは生きていけない。
自分がそれまで抱いてきた価値観を、自ら自問自答をし打ち破る瞬間が見たくてラブコメを見るのだと思います。
だからね、「恋愛じゃなくて結婚」はちょっと自分勝手な人たちばかりで辟易するかもしれないけれども、このドラマの奥底に流れているビターな人生観を愛してほしいなぁ。
ジャンミのハチャメチャぶりが苦手な人もいるかもしれないけれども、彼女がそうなったトラウマを考えて、ほんの少しでいいから彼女を愛してほしいなぁ。

 

 

 

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6話 独りのようで、一人じゃなくて、孤独な私
カン・セアからお金を受け取るハン・ヨルムを目撃してショックを受けるチュ・ジャンミ。恋愛などせずに一人で生きていこうと決意するが、そんな彼女の周囲が次々と事件を巻き起こす。お酒に泥酔したギテの世話をしているときに、ふいに彼が漏らした一人で生きていきたい理由を知るジャンミ。一方ジャンミの両親を騙していることに呵責を覚えたギテは、偽装恋愛について事実を明らかにしようとするが・・・

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6話の展開は、5話に比較するとおとなしめですが。
今回は7~8話向けての序奏ってことでしょうか?
ジャンミのあのガサツさと恋愛依存症気味なのは、独りになることへの恐怖の裏返しということが分かりましたね。
ギテの独身主義は、結婚という制度で結ばれながらも心が互いに遠く離れている両親への反発でしょうしね。
共にいながらも心が離れているのならば一人でいた方がいい。誰かに拒絶されるくらいならば、誰かを拒絶してしまうくらいならば、最初から独りがいい。そんな感情。

 

 

 

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7話 大丈夫じゃなくても大丈夫
コン・ギテはチュ・ジャンミとの不意のキスの後、彼女をものすごく意識し始める。そんなギテの気持ちを知ってか知らずか、家を失ってしまったハン・ヨルムを同居させてくれと家に押しかけてきた。ヨルムを同居させる代わりに、ギテとの偽装恋愛に積極的に協力することにしたジャンミ。ギテ母に女同士仲良くなりたいと訴える。ギテ母はジャンミに洋服を買ってやり、美容院に連れて行き、そして・・・

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おや、ここにきて急にBROMANCE(笑)
まさかこの路線で行くのか?と思ってしまいましたよ。

 
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私の恋愛の定義に一つに「走ること」があります。
恋に堕ちたら、頭より先に体が動くのです。好きな人に向かって走る。なりふり構わずに。
そして、ギテはジャンミの元へとなりふり構わずに、文字通り走って行くのです。
ただ、悲しいかな。
恋をしたことがない彼は自分がどうして走ったかが分からない。
分からないからせっかく見つけたジャンミを怒ってしまう。
おびえるジャンミをヨルムが抱きしめて、そんな二人を見てますます混乱するギテ。
だから、恋ですってば!

 

 

 

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「大丈夫なんかじゃない」
ほら、来ましたよ!
今まで独りで生きてきて、その上で邪魔になる感情を全て捨て去ってきたギテが、初めて自分の中の邪魔な感情に向き合いました。
「大丈夫」と言って、物事をやり過ごしてきた彼が、自分のポリシーをも捻じ曲げても、向き合わないといけない感情が湧き出してきましたね。
「大丈夫なんかじゃない」感情に対面しましたね。
自分の計算や、常識や、世間体や、しがらみなどをすっとばしてわけもわからぬ感情に自分が囚われていると知ってしまう。
自分一人で生きてきた世界がちっぽけだったと知る瞬間だから。
だから、それが恋ですってば!
しかし・・・5話の「禁じ手」といい7話のサムゲタンといい、やっぱり体を張っていますね、ジャンミ。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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