告白(GO BACK)・・・恋愛じゃなくて結婚 11話

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韓国ドラマ「恋愛じゃなくて結婚」11話視聴。

 

 

様々な告白が織りなされた11話は、タイトルの「고백」に「告白」×「Go Back」とダブルミーニングの意味が込められて、タイトルのダブルミーニングの対比と同じように物語の中でも対比(contrastであり、comparison)が多くみられて面白い。
登場人物たちは、様々な相手と対決をしていく11話。
なんて練りに練られた物語なのでしょうか。
単純にラブコメのように見えて、脚本家をはじめとする制作者さんの緻密に練られたドラマ構成が圧巻。
「恋愛じゃなくて結婚」は、もちろんガハガハと笑いながら視聴できるます。
ドラマが持っているテーマは普遍的で率直でストレート、奇をてらったものではないけれども、細部まで計算されたつくしたそのギミックにすっかり脱帽。

 

 

 

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11話 告白(Go Back)
最終的に結婚詐欺に終止符が打たれ、ギテとジャンミの関係は全て終わったと思った瞬間、ギテ母がジャンミに意外な告白をする。
一方ジャンミ両親はギテを家に招き一家団欒を過ごし、ギテにジャンミへのプロポーズを促すのだった。
ギテがプロポーズを決意したその夜・・・

 

対比することで登場人物たちの本音を次々と告白させていくのです。
にゃにゃにゃ~、あまりにも緻密な脚本と、そしてそれを活き活きと演じている俳優さんたちにノックアウト。
もう、このドラマ、いろいろな意味で凄いです。
あと、足りないと言えば切なさだけ?
でもね、仕方がないです。最初からギテはジャンミの強烈さに(ある意味)一目ぼれでしたから。
嫌よ嫌よも好きなうち、ってやつですもの(笑)

 

 

 

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ギテ父愛人とギテ母の対決から、ギテ母とジャンミという対比。
10話でジャンミがピンクダイアを粉々に砕いた瞬間に、ギテ母の心のバリケードも木端微塵にされたので、ギテ母は本心を語れるようになっています。
「私はあなたが嫌いだった。だから最初からやり直そうと思う。あなたを理解するためにね」
ギテ母の心から出た言葉に、うるっときちゃいました。
なんだかんだいって姑と嫁(予定)の心が通い合うさまは、やっぱり感動ですもの。
ギテ母の告白により、ジャンミは自分がどうしたいかを考えるようになります。
自分はどうしたいのか。
ギテとどうなりたいのか。

 

 

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フンドンとギテ×ヨルム(ヨルム×ギテなのか?)の対比。
フンドンはギテとヨルムがデキテイル疑惑をカミングアウト(笑)
相変わらず、状況が読めないフンドンに笑わせていただきました。
そしてフンドンは1話の自分と11話の自分を対比。
付き合っている女の子に結婚を迫られた時、1話では「恋は一緒にしたのに別れは私一人にさせるの?」とジャンミに言われていたフンドン。
その彼が、少なくともヒョニにはまっすぐに向き合って、そして話しあおうとしているのです。
フンドンも、それまでの自分の場当たり的な行動、享楽的な行動の殻を壊して、自分に向き合おうとしています。
フンドンなりの成長が見れるよね。

 

 

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インスタントラーメンの麺で作るクリームスパゲティの対比。
ここから始まるじゃんけん、飲み比べ、カラオケとヨルムとギテの対決から、ヨルムの自分の本心の告白。
「ジャンミのためにギテの家を出る。だからお金を貸してほしい」と。
キラースマイルのヨルムが、笑う余裕がなくなり、そしてジャンミを追いかけていこうとしています。
傷ついた彼は他人の痛みにも優しくなる。そのうち彼が本当の笑顔を浮かべることができる日がくるのでしょうね。
(私の中ではヨルムは振られることは決定なんです。ごめんね~、ヨルム)

 

 

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ギテ、ジャンミにぞっこんじゃん!

な告白のシチュエーション。
このシーンは明らかに、1話のジャンミのプロポーズのシーンとの対比です。
あんなに馬鹿にしていたバラの花を敷き詰めたプロポーズをギテが自ら用意するなんて~(笑)
ジャンミのお家にギテが泊ったことによって、ジャンミは自分が失いたくないものを知ります。
誰のために泣いたり、怒ったりするのか。
誰のために笑っているのか。
誰のそばにいたいのか。
誰を自分が好きなのか。
でもまあ、このドラマのお約束ではSWEETなプロポーズは、成就しないのです。1話同様に。

 

 

 

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それぞれが自分の気持ちを相手に告白。
Another Time, Another Place なんだけれども、Same Time, Same Placeでという対比であり対決。
つまり結ばれたい相手に告白しているのではなく、違う相手に自分の恋心を告白しているという、この複雑な構成。
で結局、物語は振り出しに戻る、Go Back。

 

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. waya

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    この回は、私も話の構成に脱帽しました。上手いですね。
    何人もの人が告白し、いろんな対決が織り込まれてるけれど、無理を感じさせない自然な流れ。
    ギテ、ヨルムに全敗で笑えました。でも、一番重要な恋についてはギテの勝利なのだから、これも対比の一部かしら。
    カラオケの歌の歌詞も意味深だし…。
    こんな脚本が書ける人って頭の中がどうなってるんだろう。そして、こんな感想が書けるyucaさんの頭の中も気になります(笑)

    ジャンミとギテが一緒に寝てるシーンは嬉しくなりました。翌朝の効果音も面白くて。
    そして、”ギテ、ジャンミにぞっこんじゃん”に同感。
    あ、ギテ×ヨルム(ヨルム×ギテなのか?)そう言われて、頭の中がグルグルです~(笑)

    セアとヨルムが汚い手を使ったのがちょっと残念。そして、ギテ両親にも決着がつくのかが気がかりなこの頃です。

  2. moonlight-yuca

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    ♪wayaさん、コメントありがとうございます♪

    >ギテ、ヨルムに全敗で笑えました。でも、一番重要な恋についてはギテの勝利
    お酒弱いよね~、ギテ。

    >ジャンミとギテが一緒に寝てるシーンは嬉しくなりました
    そのお酒のおかげで(笑)、ジャンミと一緒に眠ることができるギテ。
    この二人のカップルは本当に大好きです。

    >ギテ×ヨルム(ヨルム×ギテなのか?)そう言われて、頭の中がグルグルです~
    でしょ、でしょ。
    フンドンはどう想像したのかしら?(爆)

    >セアとヨルムが汚い手を使ったのがちょっと残念。
    ヨルムって、まさかあのままフェードアウトってことないよね。
    もう少しがんばるのだと思ったのだけれどもね。
    ヨルムという役が今一つ中途半端ですよね、このままだと。
    モッタイナイ。

    >ギテ両親にも決着
    ギテ父も、ひどい男です。
    なんとか決着がつけて欲しいなぁ。

    今日13話ですね。ドキドキ。