恋愛じゃなくて結婚

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恋愛じゃなくて結婚 Marriage Not Dating  全16話 (2014年 韓国 tvN)

■監督:ソン・ヒョンウク
■脚本:チュ・ファミ
■キャスト:
ハングル(チュ・ジャンミ)
ヨン・ウジン(コン・ギテ)
チョン・ジヌン(ハン・ヨルム)
ハン・ソンファ(カン・セア)
イム・イェジン(ナ・ソニョ)
キム・ヘスク(シン・ボンヒャン)
ホ・ジョンミン(イ・フンドン)
ユン・ソヒ(ナム・ヒョニ)
キム・ガプス(コン・スファン)

【あらすじ】
チュ・ジャンミの恋人イ・フンドンは彼女が結婚を望んでいることに気づき、勝手に連絡を断ってしまう。恋愛至上主義のジャンミはフンドンの元を訪ね、少なくとも直接会って別れようと言いながら「恋は一緒にしたのに別れは私一人にさせるの?」と問い詰めたが、すぐに「恋も私一人だったね。私だけが恋だったね」と一人で別れを飲み込む。しかしそれまでの彼女の行動にストーカーだという判決が裁判で下ってしまう。フンドンの友人の独身至上主義のコン・ギテはジャンミを自分の最愛の相手として、結婚をせっついている両親に紹介することを思いつく。なぜならジャンミは彼の母親が最も息子の結婚相手に許せないタイプであるから。そして自分も間違ってもジャンミと恋に落ちるはずがないから。ジャンミとギテの結婚詐欺が始まった・・・


 

さんざんこのブログでも語ってきましたが、最後にやっぱり言わせて。
「恋愛じゃなくて結婚」、サイコー!

「恋愛じゃなく結婚」の制作陣は構想の初期段階から“ラブコメ”ジャンルに対する考察を続けてきた。特に「視聴者に与える面白さはスラップスティック(体を使ったギャグ)、あるいはオーバーにすることがだけがすべてではないと思う。本当の面白さは感動や意味を与えることができ、共感を呼ぶポイントに直結している」と作品の特別なポイントを予告し、視線を引き付けている。
また老若男女誰もが共感でき、泣いたり笑ったりしながら癒される作品を作るという制作陣の抱負が期待を高める。結婚に対してそれぞれ異なる考え方を持っている主人公たちの恋愛と結婚に対する心理をリアルに描き、視聴者の共感を得るというのだ。
(引用:http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1998552)

通常ドラマの企画意図なんてものは、ドラマ終了後に振り返って読んでみると、こんなテーマがあったのか!?なんて驚くことが多いのですが。
それほど実際の放映と企画意図がかけ離れているものが多かったりします。
でもこの「恋愛じゃなくて結婚」は、まさに企画意図どおりに、ブレがなく、SWEETでCUTEでハートウォーミングでスラップスティックでした。
序盤はどうしても突き抜けたコメディで視聴者の興味を引かないといけないので、やけにどたばたした感じで始まります。
もしかすると、ここでリタイアしようとする人がいるかもしれない。
でもね、でもね、見続けているうちに、本当に心が温かくなるんです。
ドラマの展開の面白さは、表面的なコメディだけではなくって、登場人物たちの心の中が痛いように分かってきて、ほろりとしちゃいます。

 

 

 

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主役のコン・ギテを演じたヨン・ウジン。
「烏鵲橋の兄弟たち」「アラン使道伝」「男が愛する時」と彼の演技を見ているのですが、「普通の恋愛」というドラマでの人の背中しか撮らないカメラマン。他人にも自分の背中しか見せない、ジェグァンという、人と向かい合ってコミュニケーションをとることができない男を切ないほどに演じていたのに私の心はわしづかみ。
彼の出演作は必ずチェックしていたのです。
祝★初主演ということでひっそりと喜んでいた「恋愛じゃなくて結婚」ですが、地味って言えば地味目ですものね。
ドラマ放映前はあまり話題になっていなかったような気がします。
ところがふたを開けてみれば、彼のチャーミングな魅力満載でいいドラマに巡り合えたなぁ。
最後の方にはあまりのハードスケジュールのせいなのか、左目の二重が大きくなってきていました(笑)
ヒロインのハン・グルもコメディエンヌを見せてくれました。
コミカルな時、シリアスな時とのびやかに自然に演じてくれていて、好きにならずにはいられないチュ・ジャンミでした。

今年は韓国ドラマのオリジナルラブコメ(ロマコメ)の当たり年だと思います!
(「運命君愛」や「魔女の恋愛」といったリメイクドラマは除きます)
「星から来たあなた」「百年の花嫁」ときて「恋愛じゃなくて結婚」。
どの作品も大満足の★★★★★です。
コンスタントにラブコメ観てきたから、この秋からハマれるラブコメがあるのか、ちょっと不安だなぁ。
しかし「百年の花嫁」も「恋愛じゃなくて結婚」も、放映前は全く私のアンテナに引っかからず、たまたま視聴したら面白かったドラマなのです。
侮れないなぁ~

 

 

 

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「今は俺とお前が愛し合っていても、時間が過ぎればどちらかが浮気をするかもしれない。お互いに会話がないような仮面夫婦になるかもしれない。お前、永遠の愛なんて信じているわけじゃないよな?」
「私だって現実が残酷だってことはわかるわ。でもプロポーズくらいロマンチックにして欲しいわ」
「俺は・・・結婚の確信なんてそんなものは一生持てないと言っているんだ。それでもお前と結婚がしたいと思う。永遠の愛なんてなくても。それでも・・・お前を一生愛してみる」

いやあ、本当にSWEETな愛の告白。
「永遠に愛している」よりも「一生愛してみたい」の方が嘘っぽくないですものね。
ギテ両親、ジャンミ両親を見ていると「愛って何なんだろうね」と子供たちが愛に対して懐疑的になり不安になります。
おそらくこの世の中はギテ両親やジャンミ両親のような、お互いの心がすれちがってしまった夫婦というのは少なくないに違いありません。
だからギテが「永遠の愛がなくても」と言うのは、彼の誠実さなんです。

 

 

 

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この脚本上手いなぁと毎回感じていましたが。
ギテ母は完璧に尽くすことで夫からの愛を得ようとしましたが、愛を手に入れることが出来ませんでした。
彼女が望むようなカタチでは夫は愛してくれないのです。
完璧な妻、完璧な母、完璧な嫁という彼女の存在意味がなくなったとき。自分は何のためにここにいるのだろうか、生きているのだろうかと悩んだ時に。
ジャンミがギテ母にビジネスを持ちかけるのです。
キムチを売ってくれという。
ギテ母のキムチは、ギテ母が世の中に認められたということなのです。
コン・スファンの名前から離れて、シン・ボンヒャンという存在が必要とされているという女性の自立を描いているんですよね。
だからこそ彼女は離婚をして、そして元夫の母親と妹と友人として、家族として共に生活をすることを選ぶことができるんです。

ジャンミもそうだったよね。
ギテと恋愛するためには、彼によりかからずに、自分の足でしっかり立たなくてはいけないと思う。
恋愛にすがるだけでは、幸せにならないのです。
自己を確立しないと恋愛は出来ないんです。
このドラマにおいて実はこっそり「女性の自立」というテーマもあって、深いなぁ。
ライトなラブコメの物語を深く掘れば掘るほど、深遠なテーマも見えてきて、こういうところが「恋愛じゃなくて結婚」が大好きな理由の一つです。
上辺だけの恋愛を描いているんじゃないところが、好き。

 

 

 

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挿入歌の ♪ Love Lane ♪ も軽快でキュートなんですけれども、最終話を見た後にその曲を聴いて、またまた鳥肌が。

「私たち一緒に歩こうよ」という歌なんですが、♪ walking in the rain ♪ であり、♪ walking in that lane ♪ なんです。
まさに最終話のことを表しているOSTなんだもの!
最初からきちんと物語のラストまで緻密に構成していたってことですものね。
「それでも一瞬でも、あなたと私が笑えるなら、その瞬間だけで結婚は十分意味があると思う」
ラストのモノローグですが、まさにこのことを「恋愛じゃなくても結婚」は16話かけて語ってきたんだよね。
どんなにつらい時でも、人生で雨が降ったとしても、それでも一緒に歩いていこうね。
あ~、もう素晴らしすぎて泣けてきちゃいます。
結局「雨降って地固まる」って話だね(笑)

 

 

 

意識的に音楽が引用されています。
♪結婚してくれる?♪(1話でジャンミが口ずさんでいます)
♪Kiss Me♪(6話)
♪目、鼻、口♪(7話でヨルムが歌った)
♪ジャンミ♪(8話冒頭のこの曲には爆笑。ジャンミは「バラ」という意味ですね)
♪Smile Again♪(9話冒頭の海辺のシーン、「海雲台の恋人たち」OSTから)
♪もう一度愛していると言おうか♪ VS ♪悲しくなる前に♪(11話のカラオケ対決。とくにヨルムが歌った♪もう一度愛していると言おうか♪は別れた恋人とよりを戻すことができる伝説の曲らしい・・・この状況にドンピシャね)
♪そんな人、他にはいません♪(「悲しみよりもっと悲しい物語」OSTから)
♪泣きたくて♪、♪別れ話♪(16話の冒頭から♪別れ話♪ですもの! 「私たちは別れなければならないのね~」なんて流れるとえええ!!です)
まだまだ他にもたくさんあります。
どうしてそのシーンにその曲が選ばれたのか。歌詞を読んでいくと、製作者側の遊びゴコロ満載でたまりません!

1話登場時、コン・ギテはお見合いの席でこう言っていました。
「あなたにないものを僕があげて、僕にないものをあなたがくれる」それが結婚だ、と。
まさにこの後の展開を予言していたようなセリフ。
単純なラブコメのように見せかけていながら、こういう伏線がかなり緻密に張り巡らされているんだよね。
それは、ドラマで使われている音楽、小道具、名前などからしても伺えることができて、そこら辺を考察しながら再視聴しています。
とにかく一粒で二度おいしいではないですけれども、何回観なおしても面白いドラマです。
堪能しました♪♪♪
最後にもう一度。

「恋愛じゃなくて結婚」、サイコー!

 


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