ボーダーライン・・・愛の不時着 10話まで


韓国ドラマ「愛の不時着」10話まで視聴。

 

 

リ・ジョンヒョクの涙は、どうしてこんなに綺麗なのだろうか。
愛した女を守れない自分に対しての、その涙は、至高で、純粋で、綺麗。

 

このドラマを視聴しているとボーダーラインについて考えている。
ずっとこのドラマは私たちに問いかける。
その一線を越えられるほどの、強くて、切実で、その人がいなければ生きもできないほどのほどの愛を持ったことがあるのかと。
生きているうちに自然と自分が傷つくのを防ぐために築いてきた一線を、自分自身で越えられるのかと。
国と国とのボーダーライン。
自分で勝手に作っている傷つきたくないボーダーライン。
世間から外れたくないというボーダーライン。
そのボーダーラインを踏み越えて、誰かを愛することができるのか。
誰かを守りたいと思うことができるのか。

 

 

 


リ・ジョンヒョクは1話から、ユン・セリを、空から落ちてきた自由な女を見た瞬間から。
ボーダーラインを超える。
国の規則を破り。
婚約者を捨て。
親の期待を裏切り。
ユン・セリに向かって、彼の思いはほとばしる。
その秘めたクールな面差しからは想像もつかないほどに、静かに、熱く、ほとばしる誰にも止められないその愛。
その思いは、ユン・セリを遠くから見守るなんて許さない。
だって、体が勝手に動き出すから。
走り出すから。
自分が愛する女に向かって。
彼が生まれて初めて、誰かを失いたくないと思ったその瞬間から。
誰を傷つけようとも。
自分がどんなに傷つこうとも。
ユン・セリを守るために。
この愛を貫くために。生まれて初めて手にした愛を貫くために。
リ・ジョンヒョクは、走る。

 

 


「愛の不時着」を見ていると、私って、本当に走る男が好きなんだと再認識する。
恋に墜ちたら、頭より先に体が動くんだよね、好きな人に向かって走る。
そして、リ・ジョンヒョクは軽々と国境さえ超えてしまう。
(そんなに簡単に国境が超えられるのならば、9話かけて韓国に戻ろうとしたユン・セリの苦労はなんだったの?なんて野暮なことは言いっこなしで・笑)
どこまでジョンヒョクは超えていくのだろうか。
彼の限界を、世界を、ただユン・セリを愛するために、守るために。
あらゆるものを捨てて生きていこうとする彼の姿に、涙が出てくる。
何の見返りをも求めない、その愛に涙。

 

 

ドラマの感想がポエティックすぎて、視聴していない人にはなんのことだかわからないでしょうけれども。
ポエティックになるほど、私がリ・ジョンヒョクにメロメロなんです~

 

 

 


リ・ジョンヒョク、愛している…

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. pita

    >そんなに簡単に国境が超えられるのならば、9話かけて韓国に戻ろうとしたユン・セリの苦労

    私もそう思ったんですが、確か前線警備の担当がちょうどセリが降臨した次の日あたり?で交代したと思います。
    なので、おえらいさんの息子とわかった時に大佐にお願いして再度前線警備担当に戻らせてもらっての国境超えだったかと。

    でもあの道がわかってたら、めちゃくちゃ亡命し放題やんと思いつつも韓国側の警備もあるから無理なのか。(セリは韓国人だから問題なくいけたのかなー、そこらへんは日本人にはよくわからん国境事情ですね)

  2. yuca

    pitaさま、コメントありがとうごじあます。

    1日かけて匍匐前進で、韓国に密入国したとありますのでかなりハードだったのでしょうね、セリには無理だわ。
    9話のお別れシーンは絶品でしたものね。
    簡単に韓国にセリが帰っていたら、あのエモーションは生まれませんでしたね。