ビューティー・インサイド


ビューティー・インサイド Beauty Inside 全16話 (2018年 韓国jtbc)

 

■演出:ソン・ヒョンウク
■脚本:イム・メアリ
■キャスト:
ソ・ヒョンジン(ハン・セゲ)
イ・ミンギ(ソ・ドジェ)
アン・ジェヒョン(リュ・ウノ)
イ・ダヒ(カン・サラ)

 

韓国で知らない人はいないトップ女優、ハン・セゲ(ソ・ヒョンジン)。演技力はあるものの、撮影をすっぽかしたり突然いなくなるためトラブルメーカー扱いされていた。だがセゲには誰にも言えない秘密があった。それは1ヶ月に1度、一週間だけ顔が別人になるということ…。ある授賞式の夜、突然その症状に襲われたセゲは授賞式会場から逃げ出し、その結果彼女を広告モデルに起用していたティーロード航空は対応に追われることに。本部長のドジェ(イ・ミンギ)は姿をくらましたセゲの悪口を言いつつ彼女を探し出すよう部下に命じる。だが相貌失認のドジェはセゲの顔が認識できないでいた。そして部下との通話を目の前で聞いていた女性こそがセゲだった!ドジェに対し最悪の第一印象を抱くセゲ。その後ある契約のためドジェはセゲを伴って出張に赴く。無事契約は終了するが、その帰りの飛行機でセゲに症状が現れ、ドジェの目の前で顔が変わってしまう!

 

「今日のハン・セゲは、今日のソ・ドジェはこれでおしまい」
おしまいになちゃったなぁ。このふたりに出会えないことは、ちょっとさびしいです。
へそ曲がりな私は、ロマコメで主役たちが愛の軌跡を重ねるまでが好きであって、両想いになったとたん視聴意欲がなくなりフェードアウトしていくことが多いのですが。
「ビューティー・インサイド」は主役ふたりのバカップルぶりも好きだった。
前半のコメディ、中盤のシリアス、後半のロマンス(バカップルぶり)と1作品で色々なテイストも味わえる。

 

 


テーマは単純だよね。
外見に惑わされることなく、内面を愛するということ。
その人がその人らしく生きていくこと、それに愛し寄り添う・・・ということは恋愛の理想のカタチのひとつ。
互いのまなざしを通して、どんな姿に変わろうとも、たとえ自分の顔がわからなくても、自分が自分であるということが確かめられる。
相手を愛するということはすなわち、自分をきちんと愛するということも教えてくれたのではないだろうか。

 

 


月に1回色々な人間に変身するセゲをドジェが愛するということは、実はセゲに付随するすべての人を愛するということの象徴。
老いも若きも、男も女も、男の子も女の子もすべて。キンカンも。
セゲがセゲとして成長する要因を作った関わる人すべてを愛するということ。
だからこのドラマには韓国ドラマにありがちな、家族の反対や病気は恋愛の障害になりえなかった。
互いをどれだけ信頼するかが、自分の相手への愛だけが試され続けたドラマだったとも思う。
その前向きな視点が、みずみずしくって、すがすがしくって、最高だと思います。

 

 


サラとウノのふたりも大好き!
ロマコメでサブカップルのラブラインにはあまり心動かされたりはしないのですが、サラ&ウノが画面に登場するたびに癒されました。
世間の(男社会の)ダブルスタンダード「女を活躍させなくては」と「女のくせに」と闘っている女性はたくさんいます。
サラは闘いながら、新しい恋愛の行き先を見せてくれました。
神父と新婦なんて笑っちゃいましたよ。
このふたりのシーンは、毎回運命の鐘がなって。
アン・ジェヒョンはそこにいるだけで心があったかくなり、癒されて、支えてくれて。
年下男子ウノの魅力を、これでもかとばかり私たちに魅せてくれました。
惚れちゃうよ~

 

 



サブキャラクターも大好きでした!
ウミの彼氏問題も解決。ウノだけが会えていないのがまた笑える。
きちんと伏線も回収しましたよね。
セゲとウミの友情も心に響いた。
なかなか韓国ドラマでここめで女の友情を描かないよね。うん、いい。

 

チョン・ジュファン(イ・テリ)の金の亡者ぶりをした友情も笑って、ホロリとくる。
ウミとラブラインができればなぁとも思ったりしましたが、最後はちゃんと彼の望みどおりにお家が買えて、so happyでしょう。

 

大団円ってことで、幸せな時間をこのドラマと過ごすことができました!

 

 

★★★★

 



 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 3 )

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  1. YUMIKO

    yucaさま

    久し振りに大好きな作品にはまりました。
    脚本の吟味に吟味された一言一言。映像の綺麗さ、音楽、キャスト(三人の母役・すごく好きです)。
    やはり大人の上質な衣装はいいですね。イ・ミンギによく似合っていましたし、デビューから見てきて
    初めて「好き〜♡(笑)」と思いました。

    先輩のカン・ドンウォン君にもそろそろこんな役のドラマがないかしらとも思ってしまう。

    脚本とヒロインが良くないと言う方が多いみたいですが、私はぜひ脚本を小説として読みたい !
    師匠キム氏よりもヒロインを素敵に表現しているのも良かったです。
    何よりも yucaさまがお好きとおっしゃってるのが「わ〜い♡」と嬉しい(笑)。

    キラっと光るブログを楽しみにしております。本年も宜しくお願い申し上げます。

  2. yuca

    YUMIKOさま

    コメントありがとうございます!
    イ・ミンギ君、やっと本領発揮してきましたね。好きな俳優さんなのでちょっとほっとしています。

    カン・ドンウォン君!
    本当にドラマに出演してほしい。悲願です、私の。
    映画もいいけれどもね、長丁場の彼を観てみたい。

    >脚本とヒロインが良くないと言う方が多いみたいですが、
    え?そうなの??
    私は大好きでしたよ。とにかく2人の掛け合いが愛らしくて好き。

    >キラっと光るブログを楽しみにしております。
    が、がんばります!
    今年もよろしくお願いします。

  3. にゃんころりん

    yucaさん

    お久し振りです…と言っても覚えてらっしゃらないかと思いますが^^;
    数年前、奇皇后のタファンに嵌り、熱い思いを書き込んだりしておりました。

    その後、チチャンウク君一筋だった私はyucaさんのブログから離れておりましたが、先日「お気に入り」の整理をしようと思いたち、最近は何を見てらっしゃるのかなぁ?という好奇心で覗いてみました。

    奇皇后以降で、私が視聴したドラマを2つ3つピックアップして読んでみましたが、やっぱり面白い‼️
    同意見のものはやはり熱くなり、相反する意見のものにもやはり熱くなり…
    やっぱり気持ちいいわ〜〜(^o^)

    私は時代劇では六龍以降、現代物ではトッケビ以降、何を見ても嵌ることがなくなって、新作情報を見ても大して食指は動かず…な最近でした。

    「ビューティインサイド」についても、なんだよこの設定〜って思ってました。
    1ヶ月に1週間だけ違う人間になるって、そんな都合のいい話あり?
    映画のように毎日変わる方がまだ自然だろ〜と毒づいてました。
    でもyucaさんの感想を読んでちょっと気持ちが動きました。
    いや、設定の無理矢理さは動かないですけどね。

    >へそ曲がりな私は、ロマコメで主役たちが愛の軌跡を重ねるまでが好きであって、両想いになったとたん視聴意欲がなくなりフェードアウトしていくことが多いのですが。

    yucaさん、私も同じ病気です^^;
    そんなyucaさんが許せるドラマなのか〜と。

    それと「トッケビ」以降で唯一私がキュンとなったドラマ、見返したドラマが「この恋は初めてだから」です。
    主人公2人の気持ちが通じるまでのドキドキが半端ないし、
    気持ちを確かめ合ってからも揺らぐ揺らぐ❗️

    そしてこのドラマの男主人公を演じるのがイ・ミンギ。
    実は私、初ミンギでした。
    なんか目つき悪いヤツと思っていたけど、いつのまにかズブズブと嵌りました^^;
    そのミンギssi主演となれば、1度見なければなりますまい!

    チャンスがやってきたら見てみま〜す!