誰も君を傷つけることはできない・・・風中の縁8話まで

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中国ドラマ「風中奇縁(大漠謠)」8話まで視聴。

またまた新しい登場人物が出てきました。これであらかたの人物は出そろったのかな。
この物語はアレですね、「女の子は愛される人と結ばれた方がいいのか、愛する人と結ばれた方がいいのか」という二択を問いかけている物語なのでしょうか?

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5~8話の展開は落玉坊の舞踊が建安で有名になりとうとう皇后姉が観劇にきます。
花月濃とは皇后姉と衛無忌の叔父である万謙との恋物語を題材にしています。
万謙のモデルは衛青。

幼少から匈奴と境を接する北方で羊の放牧の仕事をし、匈奴の生活や文化に詳しかった。だが、奴隷のように扱われ、時には父親らから虐待を受けていたという。逸話として、人に従い甘泉宮に訪れた際に甘泉宮にいた人から「あなたには貴人の相があり、将来は出世するだろう」と言われたものの、衛青は「鞭で打たれるような生活から脱却できればそれで十分」と答えたという。
そのように身分は相当低かったものの、姉の衛子夫が武帝の寵姫となったことや騎射の名手であったことなどから、引き立てられる。衛子夫を憎む陳皇后一族により拉致・監禁されたことがあるが、友人の公孫敖の働きで救出された。
匈奴征伐に際して車騎将軍に任命され、匈奴の事情に通じていたことから連戦連勝して匈奴の首を数万討ち取り、匈奴の領土(現在の内モンゴル自治区のバヤンノール市)を奪い取るなど、多大な功績を挙げる。その後、軍功により大司馬、大将軍にまで出世するが、政治にはあまり口出ししなかった。『史記』に残っている政治的行動としては、武帝が豪族を建立中の武帝陵墓周囲へ移住させた際に、任侠の郭解は豪族でないから移住から除外すべきと武帝に助言した程度であった。
大将軍に出世後、武帝の姉である平陽公主を妻とした。彼女はかつて衛青を使用人として使っており、また曹時(曹参の曾孫)との間に嫡子がありながら病を理由に離縁されていた。(wikiより引用)

平陽公主が「風中奇縁」では昭陽公主と名前が変わっています。
確かに元奴隷と公主の恋物語はドラマティックでロマンチック。彼らが物語の主人公になってもいいくらいに。
いろいろすったもんだありましたが(←4話の展開をたったヒトコトで済ましている・爆)、シンユエは順調に建安のショービジネスの世界で名をあげていきます。
秦湘のたくらみも、判明。
彼女は家族を崩壊させた南朝の皇帝に復讐するために、皇室とつながりを持ちたかったわけです。
シンユエは彼女の復讐心を危惧しながら、それでもお膳立てをします。
そしてめでたく秦湘は皇帝に取り入れられることに。「傾国傾城」ですね、まさに。
彼女の復讐が果たして成就されるのか。
秦湘は仄かに芽生えた李佶(将軍の子息。衛無忌の友人かな)への恋心を心に閉じ込め、復讐していく。
シンユエのラブストーリーが縦糸であるならば、秦湘と李佶の抑えきれない恋心が横糸になって物語が紡がれていくのでしょう。

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衛無忌! 建安の都で自分の居場所を獲得しようと奔走するシンユエを、時にからかいながら、時に前面に立ち、時に影から見守っていきます。
毎回シンユエの瞳をじっとのぞき込みながら見つめる衛無忌に、私、ノックアウトされましたよ~
軽妙、洒脱、豪胆、磊落、無愛想、自由奔放、束縛を嫌い、風のように来ては風のように立ち去るこの愛すべき公子!
リアリストで、物事を残酷と思えるくらい冷静に見通せる人物。
慇懃無礼で、皮肉屋で、つむじ曲がりの、さびしがり屋に。

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建安でシンユエはかつて砂漠で共に暮らし、そしてクーデターのために自分を殺そうとした初恋の相手の胡偉立に遭遇。
とっさに自分に気づかれないようにするために衛無忌に抱きつきます。キャッ!
衛無忌はシンユエを守りながら言うんだよね。
「私がいる限り建安では誰も君を傷つけることはできない」って。
シンユエの過去を問いただそうとはせずに、今のお前を知っているからと言って、全面的にシンユエを守ろうとする公子。
でもシンユエの心は九爺に向かっているのよね・・・
衛無忌と話していても九爺が現れると、何はさておき九爺のもとに駆け寄るシンユエを見つめる衛無忌のまなざしが切ない。

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九爺もただひっそりと暮らしているわけでもなさそうです。
南朝に便宜をはかり、匈奴を援助する。まさにどちらとも上手く付き合う財閥(とでも言うのかな?商家?)の当主ですね。
彼には彼の大義や思惑があって行動しているのでしょう。
シンユエとは伝書鳩でほほえましいやり取りをしながら繋がっています。
どこかシンユエに対して自分の心を傾くのを恐れているような、恋に落ちることから逃げているような男です。
彼には守るべきものがたくさんあって、きっと恋のためには捨てることができないものを多く抱えているから。
身動きの取れない彼の現状が、彼の負っている荷物を表しているようです。
だからこそ、自由なシンユエにどうしようもなく惹かれていくのでしょうけれどもね。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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