楽俊凱5話・6話

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中国ドラマ「楽俊凱( 乐俊凯 )」5話と6話のあらすじ。

ある種のたちの悪い愛のカタチというのもこの世には存在していて、相手がどこまで自分のために傷ついてくれるのかを試す、愛のカタチ。
相手が傷つけば傷つくほど、それでいて自分のもとを去らなければ去らないだけ、自分のことを愛しているのだ、と錯覚してしまう愛のカタチ。
だからだんだん、いたぶり方もエスカレートしていく。
傷つけて満足するということはなく、もっともっと、とその仄暗い欲望はエスカレートしていく。
相手が傷ついて泣き叫ぶ、その表情から自分への愛を見出そうとする、ゆがんだ愛のカタチ。
繰り返しになりますが、中国の作家、匪我思存の物語はこの手の愛のカタチのお話が多くて、そういうお話が中国で人気があるというのが不思議です。
どちらかというとアンダーグラウンドな愛のカタチなのに、メジャーだなんてね。
備忘録的な意味を含めた参考までに、中国で「恋愛四天王」と呼ばれる匪我思存の作品。

a0192209_16392921「恋愛小説の旗手」などといわれる中国の若手女性作家、匪我思存が3年にわたり完成させた新作小説。スターたちが星のようにきらめく芸能界には陰謀やワナがはびこり、またそこは名誉と利益がうずまく場だった。彼らの恋愛には「男女関係の噂はあってもいいが、恋心を抱いてはならない」という秘密があった。本心を明かせないまま、つらい恋を抱いた大スターとマネージャー、新世代のアイドルと黒幕の資本家……。<恋と裏切り、艶聞とトップニュース、競争と感情のもつれ、恩と仇……。光と影が交差する芸能界を舞台に、当代きっての恋愛小説家が描く社会派ラブストーリー。(『北京便り』より)
まるで「泡沫之夏」みたいなストーリー。

 
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■千山暮雪
孤独でひたむきな女性・童雪の前に現れる3人の男性たち。初恋の相手・蕭山と素性の知れない慕振飛、そして傍若無人の野獣のような莫紹謙。三者三様の愛がそれぞれにもつれあい、絡みあっていく。「究極のもつれあい恋愛小説」とは編集サイドのキャッチコピー。作者の匪我思存は、2009年までの4年間で、『佳期如夢』『景年知幾時』など16冊の青春小説を上梓した、今をときめく若手女流作家。(『北京便り』より)

 
a0192209_16544254■ 東宮
ネット小説で人気の女流作家として2005年のデビュー以来、14本の作品(うち3本はテレビドラマ化)を発表している匪我思存。新作は、架空の王朝を舞台にした皇子と異郷の姫とのラブストーリー。西涼国の姫が和親(婚姻関係を結んで親善を保つ)のために、中原の地へとやってきた。しかし、政治的な理由により皇太子は異郷の姫とは婚姻関係が結べず、しかも彼には寵愛する妃がいた。その後、皇太子の地位をめぐる権力闘争が繰り広げられる。皇太子と西涼国の姫は、はからずも婚姻関係を結ぶことになるのだが……。「東宮」(皇太子の住む所、皇太子)という皇宮よりも危険な場所、皇帝よりも危険なポストをテーマに、悲劇の愛憎物語を現代風にアレンジしている。ドラマ化される噂がある「東宮」

 

a0192209_17071861■ 佳期如夢
ベストセラーのインターネット小説『佳期如夢』が原作の恋愛ドラマ。『カエルになった王子様』の陳喬恩(ジョー・チェン)が主演。他に邱澤(ロイ・チウ)、馮紹峰(ウィリアム・フォン)が共演。大手広告会社に勤める佳期はある新車発表会で初恋の和平と再会する。二人は互いに恋心を持っていることを知り、再び付き合い始める。しかし、和平の母親は交際に反対し、親友である正東が佳期に猛アタックを始める。また正東の妹江西は和平に惹かれていた。

 

 

ロイ・チウがイケズな御曹司役でね。友人をこっぴどく振った佳期に復讐するために、彼女に恋のゲームをしかける御曹司役です。
自分に夢中にさせておいて、佳期を傷つけてやろうという、ある意味リ・ジュンカイのような男。
ミイラ取りがミイラになってしまうラブストーリーでもあるんでしょうね。
このドラマも視聴してみたいなぁ。
あら、なんだか話題は「楽俊凱( 乐俊凯 )」よりも、作家の匪我思存に興味が行っています、私(笑)
ちなみに「中国恋愛四天王」とは藤萍・匪我思存・寐語、そして桐華です。
桐華とは「歩歩驚心」、そして私が視聴したいと熱望する「大漠谣」の作者です。
主役はリウ・シーシーと、フー・ゴー、エディ・ポン。
狼に育てられたヒロインと2人のヒーロー。またしても思いっきり少女マンガではありますが、プロットを読んだだけでも面白そうです。
・・・と思っていたら「ブーブー」のあまりの成功ぶりに恐れをなした、政府が歴史ねつ造ドラマNGなんてことを言いだして、オクラ入りの危機に。「星月传奇」と名前と設定を一部変更して、放送までこぎつけるのか?
まあ、こういう風に興味は津々浦々に駆け巡るのですが、これらの小説が日本で翻訳されることはないのかなぁ。
「泡沫之夏」だって、翻訳されるされる、という噂を聞きつつ、いまだに翻訳されていませんしね。
閑話休題で、以下「楽俊凱( 乐俊凯 )」のあらすじです(笑)

 

■ episode5
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天天を薄暗い閉じ込められた部屋から連れ出し、遊びに連れていくジュンカイ。
海、素敵な建物、レストランでの食事。初めて見る世界に興奮し、はしゃぐ天天。

 

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家に帰ったリ・イエは天天がいないことに、おびえ、さがしまわる。半狂乱になってジュンカイに「天天を私から奪わないで!」と電話をする。

 

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戻ってきた天天に手をあげようとするするリ・イエを殺さんばかりに恫喝するジュンカイ。
「俺の子に手をあげるな・・・」と。

 

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初めて外の世界を見て興奮していた天天を見て、リ・イエは母と子の二人だけの隠れた生活が限界にきていることを悟る。
天天にはもっと広い世界で、いろいろなことを学ばせてあげたい。
だから。
だから、ジュンカイのもとに天天を預けることを、決意した。
貧しい自分が、天天を育てることは限界にきていたから。

 

 

■ episode6
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天天を連れてジュンカイの家に赴くリ・イエ。
かつて自分が花嫁として暮らしてきた家。憎悪と悲しみと、そしてほんのひとかけらの愛への希望を捨ててきた家。
ジュンカイの目を見ながら、彼の目に、ほんの少しでも自分への愛が残っていないか、確かめたくって。

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まるで引き寄せられるように、狂おしく彼に口付けするリ・イエ。
まだ、彼女はジュンカイを愛しているのだ。
ジュンカイは・・・?
彼もまた、リ・イエを突き放すことができない。おずおずとリ・イエを抱きしめ、そして激しく抱擁する。
突き放さないといけないのに。

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天天を引き取ったジュンカイを見て、妹は忠告する。
「もうリ・イエを許してあげたら。だって二人とも十分に苦しんだじゃないの。愛しているんじゃないの」と。
そう簡単に割り切れない。リ・イエに対する感情は愛ではない。ではこの感情は何なのだろうか。
リ・イエを傷つけてきたことを、ジュンカイは思い出す。

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「どうして私と結婚したいの? 何も持っていないわよ」おずおずと語るリ・イエ。
「君が好きだからだよ」

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結婚したとたん豹変するジュンカイ。彼女を手に入れるまで、ずっと待っていたのだ。
愛していないのに愛しているふりをして、彼女を手に入れた。
今日からはもう自分の心を偽らなくていい。存分に彼女をいたぶるのだ。
「俺の名前を呼ぶ資格はお前にはない。お前をいたぶってやる。それが俺の復讐なんだ」と。

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<連日、寝室に女たちを連れてくるジュンカイ。
傷つくリ・イエ。「寝室には女を連れてこないで」
そんなリ・イエを楽しそうに見つめるジュンカイ。
彼女が傷つけば傷つくほど楽しい。いっそ泣いてしまえばいいのに。彼女が泣いたら、何かが変わるような気がする。
しかしプライドの高いリ・イエは、泣かない。
だから、もっと傷つけたくなる。
傷つけて、ぼろぼろにして、そして・・・

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子供を堕ろさせた後、リ・イエの誕生日にジュンカイはプレゼントだ、と言う。
散々彼女を傷つけたきた。家も財産も父親も子供すら、彼女から奪ってきた。だから彼女が自分に抱いている愛すらも踏みにじろうとす
る。
「お前には飽きたから、離婚してやる」と。

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そして、今、天天が自分のそばにいる。
憎んだリ・イエと自分の子供、天天が。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  1. moonlight-yuca

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    ♪鍵コメさま、コメントありがとうございます♪

    見つけることが出来ましたか!!ヨカッタ、ヨカッタ。
    私も一気に視聴しましたよ。
    何しろ1話15分と短いですものね。

    一気に感想を書くのはもったいないので(笑)、ちびちびとブログでは書いておりますが。

    本当に豪華な二人の共演です。
    「僕らはふたたび恋をする」より、はるかに「楽俊凱」の方が面白いと思うのですけれどもね~

    ピーター先生って、優しい役が多いですが、そんな彼がかえってこのリ・ジュンカイのような屈折した役をやると魅力が増すような気がします。
    本当は優しくしたいのに、無理をしちゃって・・・
    という印象を抱くので。
    視聴していると切なくなりますよね。

    こちらこそ、またお時間のあるときに遊びに来ていただけたら、うれしいです♪