楽俊凱1話・2話
中国ドラマ「楽俊凱( 乐俊凯 )」1話と2話のあらすじ。
あらすじを書くのってムズカシイ。つくづく私には才能がないと思い知らされました。
「山河の恋」に出演中のハウィック・ラウに夢中なので、同じように彼が腹黒い役だった「千山暮雪」がど~しても視聴したくなって。
しかし、「千山暮雪」は長い。本篇27話に続編7話。
それならば、「千山暮雪」よりはコンパクトな「楽俊凱」全9話の方がサクサクと視聴できるものね、1話が15分だし。
みたいな連想ゲームで視聴しました。
「千山暮雪」「楽俊凱」とも原作は中国で大人気の女流作家、匪我思存の作品。
こういうお話が中国では流行りなのかしら?
一昔前のハーレクイン・ロマンス(しかもかなりマニアックなカテゴリーに入ると思う)、日本においては、今やこの設定はオンライン小説でしかお目にかかれないかも。
つまり、こてこてのドロドロの通俗メロ小説です。(しかもDVが入っている)
苦手な方には地雷満載のこの物語たちが、中国で人気があるのが不思議です。
ドラマ「 乐俊凯 」では、ピーター・ホーがいいんです。チャン・チュンニンとの共演ですが、私は視聴リタイアしてしまった「僕らはふたたび恋をする」より、はるかにこのドラマの二人のケミストリーは好きです。
ピーターって「泡沫之夏」といい、こういう役の方が個人的には好きです、
歐辰よりも突き抜けて孤独で、突き抜けてダークで、人を傷つけることでしか、自分の愛を表せない男。
傷つけて、傷つけて、あとには何も残らないと知っていても、そうでしか関わりが持てない男。
リ・ジュンカイ。
埠頭の倉庫で、リ・ジュンカイ(ピーター・ホー)はレイの配下に嬲り殺されようとしていた。ジュンカイの手掛けた事業を、レイに無償で譲り渡すように強迫されていたのだ。リ・イエ(チャン・チュンニン)を人質に捕られてしまったジュンカイは、「リ・イエを離してくれ。俺の会社をやるから」と。
ジュンカイを心配するリ・イエ、自分の命よりリ・イエの自由を望むジュンカイ。
「お前の愛する女は全て俺のものだ。俺が自由にしてやる」と、二人の姿を見てレイは激昂する。
そしてジュンカイに囁いた。
「知っているか? この女はお前が父親を殺したことを知りながら、お前と結婚したんだ」
見つめあう、リ・イエとジュンカイ。
その、1カ月前。
リ・イエは裏寂れた町に、息子天天と暮らしていた。
まるで誰かから隠れるかのように、5歳になる天天は家から一歩も外に出ることを許されず、母子は息をひそめるように、ひっそりと暮らしていた。
今や凋落したリ・コーポレーションを率いるレイは、ジュンカイにビジネスを持ちかけるが、ジュンカイは相手にもしない。
ジュンカイを動揺させようと、レイは言う。
「お前の妻、リ・イエがこの街にいることを知っているか?」
ポーカーフェイスを装いながら、ジュンカイはレイが立ち去った後、秘書のガウに命じる。ただ一言。
「探せ」と。
エステサロンで働いていたリ・イエを見つけ、ジュンカイは訪ねる。
ジュンカイに再会した瞬間、かつて彼に抱いていた感情が全て蘇ってきた。
暴力的で、残酷で、無慈悲で、混乱で、狂乱で、憎悪に満ちた日々がリ・イエの脳裏に蘇ってくる。
ジュンカイが彼女にした仕打ちが全て蘇ってくる。
ジュンカイもリ・イエの首を締めながら、彼女を抑えつけながら、まるで引き寄せられるように、彼女の唇を見つめる。
目が離せなくなる。懐かしいリ・イエの匂い。
憎々しそうに「悪い女だ」と囁きながら、そっと優しくキスをする。
まるで、愛おしくてたまらないみたいに。
過去に引き戻されそうになり、リ・イエは慌ててジュンカイを突き飛ばすしかない。もうかつての自分とは違うのだから。
天天をジュンカイの憎悪から守らなくてはならないのだから。
ジュンカイのデスクの上には一番目の妻シャオアンの写真。愛おしかった一番目の妻。
彼女はリ・イエの父に殺されたのだ。生まれてくるはずだったジュンカイの子供と一緒に。彼への、見せしめのために。
だからジュンカイはリ・イエに近づいたのだ。復讐しようと。
彼の机の上にある黒い布をかけられたもう1枚の写真はリ・イエの写真。
彼女の写真を見ると憎しみで心が荒れ狂うのだが、どうしてもその写真を処分することができない。
いや、写真だけではない。
復讐のために結婚したリ・イエの物全てを処分することができないのだ。
例え、彼女がジュンカイとの結婚生活に疲れ、逃げ去った今でも。
何一つ処分できずに、自分以外の誰にも指一本触れさせずに、残してある。
リ・イエ。純真で無垢な女。父親の非道を知らずに大切に育てられた娘。
うぶな彼女をジュンカイに夢中にさせるのは、たやすかった。
甘い言葉を囁き、優しく抱きしめ、キスをすればよかった。
たやすいはずだった・・・
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