自らを捨ててかからねばならぬ戦い・・・黄金の帝国16話まで

Empire20
韓国ドラマ「黄金の帝国」16話まで。

 

 

心がひりひりしっぱなしです。
「黄金の帝国」の登場人物たちが結局何を求めているのかわからない。
ソンジングループという財閥の頂点を彼らは目指していくのだけれども、その過程で、幸せも、愛も、プライドも、平穏も、すべてを捨てていく。
いかに自分が持っているものを一つでも多く犠牲に出来るかのかという勝負をしているみたいです。
チキンレースみたいに。
帝国のトップに君臨するために、どれだけ多くいけにえを捧げることができるのか。
そんな殺伐とした争いが繰り広げられていきます。

 

 

前評判で聞いていた通りに、裏切りに次ぐ裏切りで、目まぐるしくストーリーが展開していき、息をつく暇さえもありません。
昨日の敵は今日の友、この帝国においては騙される方が悪いのです。犠牲になる方が愚かなのです。
そして馬鹿で無自覚であるということはこの世界では罪悪なんです。
圧倒的な競争原理が渦巻くこの世界観。
面白くて、面白くて、夢中になって視聴していますが、万人に受けるドラマかと聞かれると、「視聴者を選ぶドラマ」としか言いようがありませんよね。
韓国放送時に視聴率が悪かったのもわかります。
愛も、恋も、いたわりも、癒しも、許しもありません。
己の存在をかけて手にするのは、帝国のトップという欲望だけなのですから。
いかに人間は卑劣で、なりふり構わず他人を蹴落としていくのかというドラマなのですから。
視聴しているとヘビーで、かなり疲れます。

 

でも、面白いんだよね。癖になる面白さ。
やがて無性に生きていくことが悲しくなる、それでもあがいて生きていかないといけない。そんな味わいのドラマです。

 

 

 

14
1話冒頭での殺人を犯してしまうところから物語は始まるので、テジュの堕ちていく物語だとは初めから視聴者には分っているよね。
いかにテジュが道を踏み外してしまうのか、何を求め、何を手に入れ、何を失ってしまったのかという物語です。

 

 

韓国ドラマとは、恋愛ドラマではと言い換えてもいいかもしれませんが、「愛」を知ることにより、自分自身を知り、世界を見出し、そして自分の存在よりも大切なものがこの世にはあるのだということを知っていくドラマではないかしら。
自分だけの小さな世界だと思っていたのに、突然恋に堕ちることにより、世界が一変する。新しい世界が見えてくる。
そんな展開を手を変え品を変え私たちに見せてくれています。
「愛は平和ではない。愛は戦いである。武器の代わりが誠実であるだけで、それは地上における最も激しい、厳しい、自らを捨ててかからねばならぬ戦いである」
この言葉が私は大好きなんですけれども、「黄金の帝国」では「愛」よりももっとダイレクトに自分を突き動かしていく何かのために登場人物たちは戦っていく。
「愛」なんて目に見えない、うつろいやすいもののために自分の存在をかけて戦わない。
帝国のトップに君臨する自分という目に見える理想像に向かって彼らは戦っていく。
まるで帝国に君臨すれば、自分がこの世に存在していると、受け入れられると盲信しているかのよう。
その手を血で汚し、誠実さを捨て、なりふり構わず突き進んでいく登場人物たち。
しびれるわ~。
このスリリングさは癖になります。

 

 

 

1
卑怯卑劣あくどい登場人物たちの中でもソリだけは、テジュに愛という名の誠実さを捧げていく。
殺人を犯したテジュの身代わりになるということで。

 

彼女の捧げる愛が「黄金の帝国」では、どれだけテジュの心を動かしていくのか。動かせるのか。
そもそも愛なんてものでこの世界は変わるのか。
そんなシニカルなテーマが込められていて、韓国ドラマでありながら恋愛至上主義の韓ドラに対してのアンチテーゼを「黄金の帝国」は見せてくれるかもしれません。
それとも愛は世界を救うのでしょうか。これからの展開の見どころの一つです。

 

 

 

20130715_손현주_SBS황금의_제국_(10)
毎回二転三転のストーリーの中で、とうとうミンジェがソンジングループの会長の座に君臨。
彼は今まで一番多くの供物を捧げましたからね。
自分の弟、父、亡き妻、愛やプライドさえも捧げて。
手を汚し、人を陥れ、騙し欺き手に入れた会長の座。あとは堕ちていくしかないのかもしれない。
「黄金の帝国」は堕ちていく人たちの圧倒的な物語です。
圧倒的な物語に酔いしれている私がいます。どこまでもどこまでも堕ちていく人間の、気が遠くなるような悦楽のドラマだと思う。

 

 

 

황금의_제국.E08.130723.HDTV.XViD-HANrel.avi_003403436
ソンジングループでは骨肉の争いが、日常的に繰り広げられる。
そんな中、ソユンはテジュの実家の団欒を羨望したりするのだけれども。
ソンジングループの人々は、権力闘争だけが、互いを知り、お互いの真の姿を見ることができる手段なのかもしれない。
上流階級の仮面をかなぐり捨てた権力闘争の中でしか、互いに互いを認め合うことができない寂しい人たち。
そんな寂しい、孤独なソユンが好きです。
彼女の凛としたたたずまい、誰も信じようとしないまなざし、信じて裏切られ傷つき固くなった心を持ちながら、それでもふとテジュを信じてしまいそうになる、その揺らぎが好き。

 

 

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