密会

a0192209_08175142

密会 Secret Love Affair 全16話 (2014年 韓国jtbc)

■演出:アン・バンソク
■脚本:チョン・ソンジュ
■キャスト:
キム・ヒエ(オ・ヘウォン)
ユ・アイン(イ・ソンジェ)
パク・ヒョクグォン(カン・ジュニョン)
シム・ヘジン(ハン・ソンスク)
キム・ヘウン(ソ・ヨンウ)
キム・ヨンゴン(ソ・ピルウォン)
パク・ジョンフン(チョ・インソ)
【あらすじ】
成功のために前だけ見て走っていた芸術文化振興財団企画室長オ·ヘウォン(キム・ヒエ)と天才ピアニストイ・ソンジェ(ユ・アイン)の音楽的交感とすさまじい愛を描いた感性メロ作品。

 


江國香織の「東京タワー」が原案。
「恋はするものじゃなく、おちるものだ」という江國香織の「東京タワー」の年上ののアンニュイな女性と青年というプロットにインスパイアされた「密会」
そう言われれば、そうなのかと思うけれども、あえて江國の名前を出さずとも、「密会」だけで濃密で緊張に満ちた独自の世界観が描き出されています。
スノッブなところ、アンニュイなところ、ファッショナブルなところ、それでいてその奥にはらむ愛を突き詰めていくとほのかに見えてくる狂気、といったニュアンスが江國から引用されているのかしら。
いずれにしろ、恋はなんて恐ろしく、そしてたまらなく甘美。
その心が切り裂かれるような甘美な恋が、クラシックの名曲に導かれるように展開されていく。
このドラマでは、クラシック音楽が(ビリー・ジョエルも含まれる)、影の主役であると言っていいでしょうね。
「感性メロ作品」という分かったような分からないようなカテゴライズをされていますが、観てみればこの意味が分かります。
「密会」は不親切なドラマで、どうしてその場面で登場人物がその行動を選択するのか、丁寧に言葉で説明されることはありません。

登場人物の心の中のモノローグ、ナレーションが一切ないドラマ。会話で自分の気持ちを、懇切丁寧に視聴者に説明してくれることもない。
韓国ドラマでよくある手法、挿入歌の歌詞によって人物の心情を重ねる、という手法もありません。
(ひとつ例外がビリー・ジョエルの ♪ ピアノ・マン ♪ ですが)だから、唐突に見える行動の裏を、どうしてその選択を彼女/ 彼らが下したのかを、ずっと探るように考え、私が何かを見落としたのではないかしらと不安になり、ますます画面をくぎ付けで視聴していく。そんなドラマです。
息が詰まるようなドラマ。
「密会」とタイトルにあるように、なんだか画面のこちらからへウォンやソンジェの隠された気持ちをのぞき見しているような、登場人物の秘め事をそっと窺っているような、そんな気持ちになります。
ドラマの視聴者と言えば、ある意味「神」の位置に立って観ていることが多いと思います。
あらすじを知るということは、主人公の運命を知っているということで。
主人公たちの選択に一喜一憂しながら視聴するというスタンスで視聴する。
「あ~、どうしてこんな人を選ぶの?」とか「二人は知り合いなのに、ここですれ違うの?」とか、ちょっと上から目線。
ところが「密会」に関しては、そういう目線ではなく、なんだか脇役の一人になって陰からへウォンとソンジェの恋の行方をのぞき見してる。
うまく書けないのですが、そういう気持ちを抱いてこのドラマを視聴していました、私は。
これはひとえにカメラアングルのせいかもしれない。
モノを挟んで人物の表情を撮ったり、どこか距離感のあるカメラアングルが。
あるいは脚本のせいかもしれない。
肝心な部分は言葉で語られずに、いつも音楽で語らせている。
また次回への引きをクリフハンガーではなく、毎回唐突に終わらせるところも、かえってリアルな感じもします。
「密会」は私にとって不思議な味わいのドラマになりました。

 

 

a0192209_08111160

マージャンで表されるボードゲームようなドラマでした。
登場人物たちが世界を囲んで、延々とマージャンをしているようなそんなドラマ。
少しでも早く上がるためには、得点をあげるためには、誰かが捨てるパイを虎視眈々と待っているという人間関係の緊張感、複雑さ。
だからこのドラマの最後は、皆が何かを捨てるということだったのかもしれない。
地位、名誉、結婚、仕事、学校、誰もが何かを捨てて、その残骸の上に生きていくのかもしれない。

 

 

a0192209_08110116

ラストシーン、へウォンへの愛をピアノで語るソンジェと陽だまりにうずくまるへウォン。
このシーンの意味をどう理解すればいいのか、正直に言うといまだに迷っています。
このドラマにおいて「優雅な奴隷」から解放されることが、へウォンの精神の解放ということなのか。
自己顕示欲、金銭欲、権力欲からの解放は彼女を幸せにしたのか。息ができるようになったのか。
ヘウォンがソンジェに心を動かされたのはいつだったのか。
ピアノでの共演した瞬間だったのかと思いきや、ソンジェが一心不乱に床を拭いた時だった、とへウォンは語ります。
誰かが損得抜きで自分のためにする行為の、その崇高さに彼女は打ちのめされたのでしょうね。
「密会」ではたびたびソンジェがへウォンのハイヒールを、うやうやしく扱うシーンが挿入されていたのだけれども、そういう意味だったのですね。
無償の行為が、見返りを求めない愛を、ソンジェに見出したのでしょう。

 

 

a0192209_08105326

10年という拘留期間なんて彼女の罪はそんなに重いのか。
「優雅な奴隷」から解放されて、「刑の奴隷」になったへウォンは痛々しくて、このラストシーン、つらかった。
ハッピーエンドなのかどうなのかは視聴する人にとって、解釈は様々でしょう。
「優雅な奴隷」から逃れたはずが、「愛の奴隷」になり「刑の奴隷」になる。
へウォンの変遷は、人は、いつも何かに、誰かに囚われている存在なのかもしれない、と思わされる。
それでも、陽だまりにたたずみ微笑むへウォンは幸せなのでしょう。
彼女の精神はもはや何にも動じなく自由に世界を飛んでいるいるのかもしれません。
ルームメイトから髪を切られようと、虐げられようと、彼女の精神は何にも束縛されずに、まるでピアノが奏でる音のように、自由に飛来しているのかもしれませんね。
まあ、なんとも不可思議な余韻をもつドラマであります。
結局この余韻は、ドラマを理解できていないと感じるところから生じているような気がします。
詳細な舞台設定、人間設定があるのに、そこらへんをドラマで説明しない潔さが、かえって世界観をリアルに身近に感じ、そのちっぽけな世界で生まれる人間関係の醜さ、美しさに惹きつけられる「密会」
このドラマを視聴するときは、誰もいない部屋で、深夜、独りでこっそりと視聴するのがいいのかもしれません。
そんな大人のひそやかな愉しみと哀しみを与えてくれた、稀有なドラマです。

 
BGM:Mozart Rondo k511
★★★★

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

関連記事

  • コメント ( 12 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. まきろん

    SECRET: 0
    PASS:
    yucaさん、こんばんは。
    以前『バリでの出来事』にコメントさせて頂きました、まきろんです。
    先日『密会』を見終えました。
    ハッピーエンドは有り得ない・・と思っていましたが、ある意味ヘウォンにとっては幸せな結末というか、ソンジェとの未来に希望がある結末でしたね。
    もっと二人の愛が深くなって抜け出せないところまできて悲劇の結末を迎えると予想していたのですが、後半は予想外に上流階級の汚い世界が目立ってましたよね。でもその中でもいつも毅然としているヘウォンがかっこよかったです。
    見方によってはヘウォンも汚いお金で優雅な暮らしをしているんでしょうが、最後にあのような選択をしたことで、今まで自分の中にあった矛盾から解き放たれたんだろうと思いました。
    ソンジェに心を動かされた瞬間が床を雑巾で拭いてくれた時だったとは、、思いもよらなかったです。
    うまく感想をかけなくてもどかしいですが、見終わって時間がたつほどに、このドラマの不思議な余韻に浸っています。
    そしてyucaさんのブログを読ませて頂いたおかげで『密会』を何倍も興味深く見ることができたと思います。
    ありがとうございました。

  2. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪まきろんさん、コメントありがとうございます♪

    最後日の光をあびて微笑むへウォンに圧倒されたラストシーンです。
    二人の再会に含みをもたせながら、静かに終わっていくのは、まきろんさんがおっしゃる通り不思議な余韻を視聴者に味あわせてくれましたよね。

    「密会」なんて昼メロのような題材かと思いきや、品格のあるドラマで、かつミステリアスな展開で、ちょっと今までの韓国ドラマにあまり見ない雰囲気で、私も夢中になりました。

    >床を雑巾で拭いてくれた時
    誰かからの無私の愛を感じた時に、人は嬉しくなって恋におちるものなのかもしれませんね。

    「バリ出来」からいろいろな恋愛ドラマを視聴してきましたが、あそこまで衝撃的に切ないドラマってなかなかないですよね。
    廃人ドラマといわれる訳だ。
    「密会」の静かな余韻も好きだけれども、「バリ出来」の圧倒的に理不尽に視聴者を追い詰める、あのラストも鮮烈で大好きです。

    また、「バリ出来」みたいな圧倒的なパワーを持った作品が、視聴してみたいですね。

  3. choco

    SECRET: 0
    PASS:
    yucaさん こんにちは

    「韓ドラにもそろそろ飽きてきたかな・・」
    と、近頃思っていましたが こんなドラマもあるのね・・と。
    原作のせいでしょうか?江國さんは正直苦手で1,2冊しか読んだことがなく、東京タワーも未読なんで比較できないのですが~ 江國さんの自己陶酔してる雰囲気より コノドラマの雰囲気好きです。
    でも、すっごくハマってみていたのは中盤までかな・・
    あのパワーゲームみたいなところは庶民には退屈だった・・けど、あれがラストへ繋がるんだから必要だったんでしょうね。
    きっとラストはおきまりでどちらかが死ぬと(笑)予想してたので あの純愛の通し方も アリだと思います。
    お決まりの純愛の末の死=それまでの俗物ヘウォンの死 ってことですかね。

    まだまだ、韓ドラは奥行きがあるのね~~と 再認識させて貰いました。次は「ピノキオ」見てみようかと~~

  4. choco

    SECRET: 0
    PASS:
    yucaさん 追伸です。
    主演の二人について
    ユアインは ソンスのコロ先輩で しばらく抜け出せないくらいはまった俳優さんで・・・今回も この役はうまかったですね。演奏シーンも素敵で 特に二人で連弾シーンは 演出意図にまんまとはめられ とてもセクシーでした。

    キムヒエさんは マイダスしか見た事なくて・・・
    あの時も スッキリとした大人なファッションで 知的でクールな役だったけど 今回はそこから情熱に身を投じるところまでを演じて~まさに ああいう家庭って(あそこまで冷えてなくても)多いし、我が家も父と母という役だから家庭が 円満に見えているだけで・・って思うと、ヒエさんには 何だか思うところもありました。

    一つ、ネットの匿名のやりとり 後半何かのエピになるかと思いきや・・・ちょっとそこ不満です。笑

  5. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪chocoさん、コメントありがとうございます♪

    >「韓ドラにもそろそろ飽きてきたかな・・」
    そんな時期がありますよね。
    「密会」は韓国ドラマに新しい風を吹かせたドラマですよね。
    出生の秘密も、病気も事故も記憶喪失もないけれども、こんなにも人が恋におちるだけでドラマティックだということを見せてくれます。

    カメラのアングルといい、クラシック曲のOSTといい、どこか引いた感じが品格を出していましたよね。
    こういう純愛もあるんだということを見せてくれて、韓ドラに飽きかけた私の心をつかんでくれました。

    「ピノキオ」は定番のドラマ展開です。主役の俳優さんが好きならば、ハマるかな。
    韓国ドラマが変わってきたなぁと感じたのは昨年で言えば「密会」と「ミセン」かな。

  6. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪ chocoさん、どもども~♪

    >特に二人で連弾シーンは 演出意図にまんまとはめられ とてもセクシーでした。
    そうそう!
    ユ・アイン君本当に弾いているかのようで。
    ピアノをもともと嗜んでいらっしゃったみたいですけれどもね。
    ああいうラブシーンの見せ方って、独特でいいですよね。
    あのシーンで視聴者の心をつかんだのだと思います。

    >ネットの匿名のやりとり 
    ホントだよ!(笑)
    この伏線は回収されませんでしたね。
    他のいろいろな伏線も回収されずに放りぱなしのところも、妙に味わい深いドラマです。
    あまり物語展開が親切(説明的)ではなくて、視聴者がご想像くださいみたいなスタンスですよね。

    本当に韓国ドラマでは異色だわ~

  7. 守百香廃人

    yucaさん 意外なところからこんにちは。
    ものすご~い タイムラグでこの作品を視聴しはじめました。
    語学力等でオンタイム視聴や衛星劇場放送時で視聴することはできず、やっとBSで放送が始まり、ちょっとバンザイ。かなり嵌っています。OSTもクラシック集も購入 昨日韓国から到着。二人のセリフも収録されているので合わせて楽しんでいます。16話を22話で週1話放送のため放送終了は年明けまでかかります。TSUTAYAに駆け込むのをどこまで我慢できるのか。
    TSUTAYAの新作コーナーに並べられていたので認知していましたが、どうしても見たいという衝動に駆られたのはポスターです。私の中でクリムトのDas Kunstを彷彿とさせ、あのどこか退廃的で刹那な感じを思い起こさせ心を揺さぶるのです。これで”3つのジムノペディ”が流れていれば最高なのですが・・・
    yucaさんが書かれていたように私もサガンの”ブラームスはお好き”というか映画の”さようならをもう一度”を思い出しました。ラストが印象的で若い男(アンソニー・パーキンス)ではなく今まで付き合ってきた男(イヴ・モンタン)を選んだが、男はまた昔通りに戻り、寂しさを感じる女(イングリット・バーグマン)の化粧台の鏡の中の顔で終わったような。
    年上の女と年下の男の破滅しそうな危うい恋に魅かれるのです。多分そういうものから引退してしまったからなのでしょうか・・・・久々にブラームスの交響曲第3番第3楽章が頭の中で奏でられています。
    ユ・アインは天才ピアニストを演じるに当たりかなり細かい鍵盤の位置まで確認しながら作り込んで臨んだようでそこも堪能したいと思っています。
    16日間無料プログラムで観ているイニョプ,ヒーラー,会いたいetc.どの作品よりも今は心惹かれています。

  8. yuca

    守百香廃人さん、コメントありがとうございます♪

    お返事遅くなりました!

    >私の中でクリムトのDas Kunstを彷彿とさせ、あのどこか退廃的で刹那な感じを思い起こさせ心を揺さぶるのです。これで”3つのジムノペディ”が流れていれば最高なのですが・・・
    昔、遠い昔、クリムトの「接吻」をタイトルロールにとジムノペティが主題歌だった「爛熟時代」という昼ドラがありました。
    これも不倫ドラマだったのですけれども、このドラマのおかげでアンニュイなクリムトとサティを知ったのですよね。
    そんなことを思い出しました。

    「密会」はきちんとそのアンニュイさ、はかなさ、愚かさを受け継いでいる不倫ドラマですよね。
    深夜のひっそりとした時間に息を殺して視聴していたことを思い出します。
    韓国ドラマなのだけれども、脱韓ドラを目指したかのように余分なエピソードをそぎ落としたこのドラマは大好きです。

  9. 守百香廃人

    yucaさん こんにちは。無事のご帰国なによりです。季節の変わり目です。少しゆっくりして下さいネ。といいつつ長いコメントを書いてしまいますが適当に。
    旅番組でしか知りませんが、ちょっとパリの香りのする瀟洒な街という印象でいつか訪れたい街です。
    「爛熟時代」 同じドラマを思い出されたのですね。定期試験の時期は帰宅時間が早いのでこの番組のオープニングが目に入り、クリムトがより印象深くなりました。内容もタイトルも全く覚えていないのがスゴイでしょ。
    スベクヒャンの次が密会とは まさかの展開です。録画を忘れてその分を新作無料クーポンで見たのが運の尽き。逃れられない状況に陥りました。人によってはスルーする場面かもしれませんが、私には最も印象に残るシーンです。へウォンの家を出て深夜の街を泣きながら走って行くシーン。後でイソンジェ自身のセリフでも語られますが、バイク便の仕事をし、だれからも認識されることもなく、ネットにナ・チョンジェでピアノ演奏をアップしても誰かに評価し、認められることもなく、どこか鬱々とした気持ちを抱えていた彼がへウォンに認められることによって心の収まりどころを見つけた喜びに涙する・・・そんなところに若き魂の叫びというか つい自分を重ねてしまう。このシーンで完全に心を持っていかれた感じです。このシーンから朝焼けの中 橋の欄干でへウォンと連弾シーンを想像する まさに人としての目覚めと朝焼けが重なって本当に印象的でした。6,7割イソンジェの目線で作品を追うことになりました。
    私には不倫というくくりより一人の男の目覚めと成長 一人の女の気づきと再生 を描き、その中で手を伸ばせば届くようなところで感激するような美しい出来事もあれば、財団の会長一族の欲と金にまみれた醜い争い その醜さで吐き気さえ覚えるそんな世の中で 「何を大事にして生きるのか? 」「今の生き方はそれでいいのか 間違っていないのか?」 と問いかけてくる そんな作品ではないかと思っています。
    いま激しく揺さぶられている感じで自身のパンドラの箱を開けてしまうのではないかと恐れています。
    こんな財団(財閥)という特殊な世界だけでなく普通の会社組織の中にもいろいろありますからね。私にはとっても重いテーマを扱った作品です。
    最後は至ってあっさり。モーツァルト ロンド イ短調 K.511 を弾くシーンを見ると目の前で起こる事柄に自分の感情をもてあましオロオロしている、ただピアノを弾くことを楽しんでいたイソンジェの姿はなく、内面を探るような大人の姿が見えて おばさん的にあまりに濃密な時間を過ごしたのであっという間に大人になったのねと画面に語りかけてしまいました。自分のもとから巣立たせようとするへウォンに対するイソンジェのセリフにも成長を感じ、”さようならをもう一度”のラストの寂しさがなかったのは私には救いでした。ただ、私の中にはお互いが街中で再会しすれ違って行くシーンが思い浮かんでしまうのですが・・・
    ユ・アインが演じるイ・ソンジェがいるのではなく、イ・ソンジェそのものがそこにいるかのような錯覚を抱かせるユ・アインに今は完落ちしています。
    「ベテラン」「思悼」の公開が待ち遠しく
    SBS25周年特別企画「六龍が飛ぶ」があまりに前評判がよいということで逆に心配しているこの頃の私。こんなに移り気だから誰かのファンになることがないのかもしれませんね。
    下手な長文で疲れさせてごめんなさい。

  10. yuca

    守百香廃人さん、コメントありがとうございます♪

    まったりしすぎでスミマセン(笑)

    >「爛熟時代」 同じドラマを思い出されたのですね。
    確か野球選手との不倫ドラマだったような気がします。子供なのになんてドラマを見ていたんでしょう(笑)
    私も学校から走って帰った記憶がある。

    >いま激しく揺さぶられている感じで自身のパンドラの箱を開けてしまうのではないかと恐れています。
    「密会」はね、不思議なドラマだと思います。
    韓国ドラマって過剰に説明しすぎるきらいがあるのですが、過剰な部分をそぎ落としてミニマムな中での「生きるって何?」「自分が生きているって何?」を問いかけています。
    ピアノのシーンは圧巻で、例えようもなくエロスが漂っていますよね。

    >私の中にはお互いが街中で再会しすれ違って行くシーンが思い浮かんでしまうのですが・・・
    私もラストはすれ違いだと思っていたのですけれど。
    青年が男になる過程を描いたドラマでもあると思うけれども、それと同時に歳を重ねていく女の悲哀と。
    こういうすべてを投げ捨てても構わないという愛に出逢ってしまった人間は、感情のクライマックスを経験してしまった人間はそのあとどう生きるのか。
    あの瞬間のパッションを引きずりながら、何かを諦めたようなまなざしで生きていくのか、それとも。
    なんてことを考えます。
    あの瞬間が眩しければ眩しいほど、その後の人生は何かを考えちゃいます。

    >「六龍が飛ぶ」があまりに前評判がよいということで逆に心配しているこの頃の私。
    お、そうなのね。楽しみです。
    私も「イニョプ」が終わったら「華政」を楽しみにしています。
    しかしなかなか「スベクヒャン」を超える史劇はないよね。

  11. 守百香廃人

    yucaさん こんにちは。
    >私も「イニョプ」が終わったら「華政」を楽しみにしています。
    しかしなかなか「スベクヒャン」を超える史劇はないよね。
    ないんですよね。メインが史劇なのでいい作品を探しているのですが・・・
    イニョプも面白いのは面白いのですが「スベクヒャン」程には至らず。
    イビョンホンの「王になった男」以来、光海君を描いた作品を見たいのですがなかなかなくって。ジョンイは光海君がメインではないので。
    「華政」アップして下さるのを楽しみにしています。気になる史劇なのですがKNTVなのでスカパープレミアでないと視聴できないのでもう少し待たなければなりません。
    「密会」といい「純情に惚れる」といい結構タイトルに騙されます。タイトル通りの内容なら視聴していませんが、見ると全然いいのです(文法がおかしいけど)。純情の3人のカットと内容 確かに合っていません。キム・ソヨン お初はTWO WEEKSでした。ラブコメのイメージがなかったので新鮮です。典型的ラブコメを演じる女優さんはたくさんいますから硬派な感じのキム・ソヨンが演じると違う味わいで好きです。現在4話まで 16話まで見てコメントしたいと思います。

  12. yuca

    守百香廃人さん、コメントありがとうございます♪

    >ないんですよね。メインが史劇なのでいい作品を探しているのですが・・・
    やっぱりですよね。泣ける感じ、胸が苦しくなる感じ、切なくなる感じ、どれをとっても稀有な作品です。
    語られなかった本当の展開も含めてね。

    「イニョプ」はちょっとスピード感が10話あたりから失速しているような気がします。
    ウンギの複雑な感情に酔いしれていますがね。愛しているけれども憎んでいるみたいな感情。切ない人です。

    >「密会」といい「純情に惚れる」といい結構タイトルに騙されます。
    「純情に惚れる」はいいですよね、タイトル。気軽な気持ちで視聴できるドラマでしたよ。
    あ、これもウンギみたいな人が出てきて切なかった・・・

    もうすぐベトナムの風をお手元にお届けしようと思います。お待ちくださいませね。