君の全ての瞬間・・・星から来たあなた　16・17話

韓国ドラマ「星から来たあなた」16・17話視聴。

１話延長の全２１話だと決定しましたね。いつまでもソンイやミンジュンの掛け合いを楽しみたい気持ちはあるけれども、ただのフラッシュバックのシーンのかき集めで間延びした感じになるのは嫌だしね。
吉とでるか、凶とでるのか。

そもそも「ピョルクデ」、冷静に考えてみると色々な設定ミス、つじつまが合わないところも多々あり。ストーリーのクライマックスをどこに定めているのか、いろいろ疑問にも感じます。
私的には、このドラマはト・ミンジュンという宇宙人の「はじめて」の経験を楽しむドラマなんだろうな、と。
４００年も地球にいたのに、彼は何にも分かっていなかった。
頭でかっちの理論的、冷静な彼が、「はじめて」の恋に戸惑い、うろたえ、あがき、そしてその人しか目に入らないという恋の段階を楽しむドラマなのかな。
どんなに超能力があろうとも、どんなに知識があろうとも、私たちは恋の嵐の前ではただただ翻弄されるしかないのだ。

ぼくを見てよ。
これで満足かい？
僕はい愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。
僕はこわれちゃった。
心がこわれちゃったんだ。
助けてよ。
（愛をみつけたうさぎ）

ミンジュンが「愛をみつけたうさぎ」を読むのだけれども、彼の心の叫びでしょうね。
愛を知ったがために、心が痛くって、助けを叫んでいる、彼の気持ち。
愛を手に入れたのに、手に入れた瞬間から、失う恐怖におびえなくてはいけない。

もうさ、視聴しているとなんだか胸が痛くって。
笑いながらちりちりと胸が痛くって。
せっかく手を繋ぐことができたのに。

１話視聴時に「エロスとタナトス」の匂いを色濃く感じていたドラマではあるのですが、ここにきてト・ミンジュンの選択が二者択一になってきたのね。
星に還るか、さもなくば消滅するかって。

まだ、「好き」って告白していないミンジュンだけれども（爆）、ソンイの名前を呼ぶ。
彼女を抱きしめる。
2話で「お前は誰なんだ」とソンイに問いかけたミンジュンはその答えをもう知っている。
自分にとってソンイがどういう存在であるかを知っている。
何よりも、誰よりも、自分の命よりも守りたい大切な存在であると。
ミンジュンを見ていると「好き」なんて言葉にしなくても、どれだけソンイの存在を求めているかわかる。

彼女の名前だけが、彼がこの世界に存在している理由なのだから。
彼を必要としている人が、この世界にいるということなのだから。
その名前は、まるで月のない夜に輝く星のような煌めきで彼をこの世界に引きとめる。
漆黒の闇の中に輝く星の、またの名を、「愛」と呼ぶのだ。

１カ月しか側にいられないとソンイに真実を告げるミンジュン。
でも肝心なことは隠していて。星に還らなければ自分は消滅するということを言えないミンジュンは、実は静かにある選択をしているのかもしれない。
ソンイの側にいるという。
自分の残りのすべての瞬間をソンイと過ごしたいという選択を。

もう、ソンイの弟ってカワユイ。
シスコンなのね。勝手気ままな姉に振り回されつつ、実は恋にオクテな姉を守っているという。
しかし、ミンジュンはあっさりユンジェを陥落するのです（爆）

酔っぱらって、ソンイの側にテレポートするミンジュンに激萌え～♪
酔っぱらったら本心が出るものなんですね。
「ピョルクデ」を視聴していて「アルアル」と恐ろしくなるのは、お酒を飲んだ時の自分の心の暴れようですね（爆）
身につまされる～
そして、ミンジュンはお酒を飲むと、超能力の果てしない無駄遣いをするのね（笑）

そして「ピョルクデ」のもう一つのクライマックスのジェギョンとの対決は、フィギョンに任せるのか？
何気にこのドラマの登場人物のほとんどがト・ミンジュンの正体を知っているのが、面白い。
こんなに皆に受け入れてもらっているじゃないの、ミンジュン。

１日でも長く一緒にいようと決めた二人。
そうよね、そういう選択をするよね、こんなにも互いに好きあっているんだもの。

「ずっとお前のそばにいる」と語りかけるミンジュン。
え、二者択一の「消滅」を選択したのか？
彼の愛の深さを思い知ると同時に、この２人にはいつもどうしてこんなに「死」の匂いが立ち込めるんだろうか。
ソンイが彼が消滅するかもしれないと知ったら、どうするのか。

■　エピローグ　■

16話のエピローグは泣ける・・・

そして17話のエピローグ。
「ずっとそばにいるよ」
その言葉がソンイにとって「愛している」という言葉以上に、聞きたい言葉なのね。