また一人、飛べない鳥が北三陸に逃げていった・・・あまちゃん148～150回

「あまちゃん」148～150回の感想。

 
クランクアップで「苦節19年、やっと代表作ができました」という村杉さんに、クドカンは「あまちゃんは僕の代表作じゃないです。あなたの代表作です」とのことだったのですが、このセリフが感慨深いんだなぁ。
「あまちゃん」はクドカンの代表作であるけれども、同時に応援してきた私たち、半年にわたり、泣いたり、笑ったり、嘆いたり、心配したり、怒ったりしてきた私たちの代表作にもなったんだなぁ。
振り返ってみると、このblogでも「あまちゃん」の感想は70本以上もあります（笑）
4月、5月は感想を書いていないので、6月からの感想になるのですが、よく書いたよ私（爆）
あらすじを書くわけでもないのに、感想と妄想と考察だけで、よくこれだけ書くことがあったよ、と思います。
そういう意味でもこのドラマ感想blogにおいても「あまちゃん」の感想は、私の代表作（？）と言ってもいいかも。
それだけ、誰かを動かす力を持ったドラマって、すごいなぁ。と純粋に感心します。
残り1週間、最後までしっかりと、クドカンが語りたかったことを考えながら視聴していきます。

 
■　「あまちゃん」148回　■

「そんな映画ありましたよね。それを作れば、奴がくる」
「『フィールド・オブ・ドリームス』ですね」
「海女カフェ作ればひろ美が来る。作るか？ 菅原！」

この映画の原作「シューレス・ジョー」が好きでね。
海女カフェも「フィールド・オブ・ドリームス」と同じで、それでも人は夢を叶える事が出来る、希望を持つ事の素晴らしさや生きていれば遅過ぎるなんて事はないと教えてくれる場所なんでしょう。
ベタですけれども。
ベタなことを、笑いに包んで、それでも直球でクドカンは投げ込んでくるのね。
“If you build it, he will come.” ここでは、鈴鹿さんなので、sheですけれども、その囁き声は実は北三陸の人々の胸に宿る希望が、囁くのだから。

口じゃなくて、手、動かしませんか？これも大事な復興支援です。１本につき100円。ね、大事にしてください。

かっけ～ユイちゃんに、次期海女クラブ会長候補ね、と思ったのは私だけじゃないよね。

 
海女カフェに若春子が登場するのは、やっぱり「希望」の象徴でしょうか。
若春子が東京編で出現するのは、叶えられなかった夢の残滓、だと思っていましたが、実は、ストレートに「希望」と見てもよかったのかな。
「希望」は常にそこにある、という。
そういう意味で、新海女カフェが将来の希望と夢に溢れいてる子供たちが作っているというのも、意味深い。
海女カフェは、北三陸の人たちの「希望」だから。

 
ミズタク、エキストラになっている（爆）　なんて松田隆平くんの贅沢な使い方だろうか。

 
海女カフェが「希望」ならば、北鉄ももちろん「希望」

 
■　「あまちゃん」149回　■
身もだえた～　こんな微妙な感じでも、ネズミ王国の会社からはクレームが来るのかしら？
顔がなんか、吉田君に似ているような気がします。

ストーブさん絵が上手いなぁ～、以前の海女カフェよりも洒落ているし。
まあ、ドイツ製のシステムキッチンよりも、子供たちの希望の絵で描かれる海女カフェの方がはるかにいいと思います。
彼らの絵は、北三陸の未来を描いているから。

 
北鉄が走り、海女カフェを再建し、そして海にも希望が戻ってきた。
生きているって、そういうことなんだろうね。

 
■　「あまちゃん」150回　■
ミ、ミズタク～
「辞表に中身があるんですか」に続く衝撃。「ばっくれた」なんて・・・
「筋を通す男」じゃなかったのかいな（笑）
終盤にかけてのミズタク株の暴落ぶりが半端ないなぁ～（笑）

鈴鹿が歌おうとする時に、勉さんが慌てたように、ミズタクを見ていたことが気になります、
勉さんは影武者が春子だって知っているのかも。
勉さんは、なんでも知っていますものね。

 
どうやら鈴鹿の移ろいやすい音程を、すっかり忘れていたらしいミズタク。
絶対音感の彼が、苦しむ姿が非常に見たかったのですけれども（笑）
アキちゃんが指摘するまで、気づかないミズタクってどうなのよ！すっかり腑抜けになっています。
北三陸に帰ってきてから、ますます飛べない鳥ぶりが際立っていない？
飛べない鳥たちが北三陸に集い、そして来週「希望」を胸に羽ばたいていくんだよなぁ。

 
■　最終週｡・ﾟ・(ﾉД`)・ﾟ・｡　■
泣いたり、笑ったりするのもあと1週。
「あまちゃんのオープニングテーマ」を聞くだけで泣けてくる、今日この頃。