母ちゃん、親孝行、できなくてごめんなさい・・・あまちゃん121回
クドカンってさ、変化球ばっかりだって油断すると、月曜日の朝から超剛速直球を胸元に投げ込んでくるよね。「母ちゃん 親孝行、できなくて ごめんなさい」なんてセリフ、涙なしには聞けません。
これは深いよね。
「親孝行」って子供の考える「孝行」と親の求める「孝行」はすれ違っているものなのです。
子供はいつも心のどこかで、親の期待に100%応えられない自分を忸怩としているものじゃないかな。
だから、このアキちゃんのセリフから、全ての人の心を打つ。
自らを省みて、今できることを精一杯しよう。そんなことを思っちゃいました。
よく考えるとこのセリフは、そのまま春子の心を代弁したかのようなセリフ。
アキちゃんが涙ぐむのは、やっぱり彼女が「空き」のあるアイドルだからなのかもしれない。
確か85回で次のように考察していました。
天野アキちゃんの「あま」には「甘ちゃん」「海女」など色々と掛け言葉が含まれているのは、周知のこと。
アキちゃんの「あき」には、春夏の「秋」もあるけれども、「空き」であり「開き」でもあるのだろうなと思います。
誰にでも心を開くアキちゃん。
誰にでも「かっけ~」ところを見つけて、その人の「かっけ~」部分を真似するアキちゃん。
アイドルを目指すユイちゃん、南部潜りをする種市センパイ、「潮騒のメモリー」を歌う春子、自由に海に潜る夏ばっぱを始めとする海女クラブの女傑たち。
あるいは「まめぶ」=北三陸魂を東京に売り込もうとするあんべちゃん。
「かっけ~」と感嘆した人の「かっけ~」部分を吸収していくアキちゃん。自分の中に「空き」があるからこそ、人の「かっけ~」部分を受け入れることが出来るのかも。
アキちゃんの明るくきらきらと輝くまなざしの奥底に、はてしない虚空が潜んでいるような気がします。
「空き」があるから常に満足せず、もっともっと何かを求めて、突き進んでいくような。
そいう意味では「アイドル」というより「女優」かもしれない。
「空き」があるから、春子の今の心境がアキちゃんに浸みこんで、そしてあの迫真の演技になったのかもしれない。
「空き」があるからこそ、人の「かっけー」を素直に受け入れ、自分のものにするし、人の悲しみに染まって、同じ気持ちで寄りそって、そして悲しんでくれるのかもしれない。
先週のユイちゃんの心の側に、遠く離れていても、そっと寄り添ったように。
そして今日の春子の不安な気持ちに、遠く離れていても、寄りそったように。
40回NG女優ではありますが、40回も違うパターンで出せるのはある意味天才かと(笑)
北島マヤ@「ガラスの仮面」が「二人の王女」の”感動を生む”オーディションで、まだまだたくさんのパターンを演じれる、と叫んだことを彷彿とさせます。
うん、今日のミズタク。カッコイイよ。
73回では「君に言っても仕方がない・・・」と何回も言いながらアキちゃんを置き去りにして登った階段。
121回では振り返って、アキちゃんを見つめながら言うんです。
「俺もクビになって以来だよ、ここ来るの」
アキちゃんの「やっぱこええな」のセリフにそう返す。
ミズタクだってこの階段を上るのは怖いのです。でもアキちゃんと一緒なら登れる。
いや、アキちゃんと一緒に登りたいために、彼は頑張ってきたのです。
やっぱ、カッケーよミズタク・・・(笑)
名シーン。涙なしには見れない・・・
♪ 星めぐりの歌 ♪ から ♪ いつでも夢を ♪ そして、♪ 希求 ♪ へとの、BGMの展開が秀逸。
♪ 希求 ♪を聞いただけで、もうパブロフの犬状態で、私号泣ですから。
■ 身もだえポイント(号泣しながらも・・・) ■
あっ、な~んだ・・・
ミズタク、天野家(黒川家)には「俺の部屋」ないのね・・・
普通に「オハヨウゴザイマス」って外から来たわ。
この記事へのコメントはありません。