太巻の目に鋭い光が宿った。クリエイターの目だ・・・あまちゃん105~107回
クドカン曰く、「アキの成長物語ではありません」という「あまちゃん」
107回の放送を見ていて、そうなのかもしれないと思った。
「アキの周囲が成長する物語」なんだそうだ。
アキという狂言回しを置いて、その周囲が徐々に変化していくサマが視聴できるのかな。
ヒビキ一郎、出世したなぁ。アー写撮っているし。
太巻が言う「思い出作り」とはGMT5にではなく、春子に向けての言葉である。
太巻は今のところ商業主義に侵された人物として描写されている。
「ビジネス」の視点から見ると彼の言うことは正論よね。
太巻と春子の闘いって、「ビジネス」と「人間性」のせめぎ合いの様相を呈してきているのかしら。
でも企画倒れだと思っているGMT5へのデビューを手掛けるということは、太巻なりの春子への贖罪なのかもしれない。
太巻の感情は分かりにくいなぁ~
悪役として描かれているけれども、「潮騒のメモリー」を歌う春子を見る目は、本当にミューズの歌声に心打たれたかのようだったのに。
アイドルの原石を磨けなかった自責の念から、自分に虚勢を張って、いつしかその虚勢が自分の本性だと思うようになったのかも。
107回で河島が言うように、どこか傷つきやすい少年の心がいるように見えるのだけれども。
少年の心を傷つけないように虚勢を張っている太巻はイタイタしいです。
「うすぎたないシンデレラの娘」って「少女に何が起ったか」へのオマージュですね。
懐かしいなぁ。
キョンキョンのドラマは必ず視聴していたなぁ~、あの頃。
息詰まる四画関係。
大吉さんの純情も度を超すとうっとおしくなってしまうのね。
彼は自分の純情ばかり大切にして、安部ちゃんの純情を踏みにじっているのに気付かない。
大吉さんが一張羅をこしらえたように、安部ちゃん、精一杯お洒落しているのに。
無頼鮨のシーンは大吉の純情が、安部ちゃんにとっては残酷だということをまざまざと見せつけたなぁ。
ちなみに大吉さんのスーツも「少女に何が起ったか」の石立鉄男へのオマージュだそうです(笑)
マスターが言う「やり残したことって何だろうね」は、先の太巻の「思い出作り」にもつながるのか。
太巻は彼なりの誠意を持って(ポケットマネーを出したりドキュメンタリー、「プロダクトA」(笑)でGMT5の売りだすまでを撮影させたり)、春子に「やり残したこと」の「思い出作り」をしているのかもしれない。
その方法の善悪は、置いておいて。
春子のやり残したことって、プライドを取り戻すことであり、声を売ってしまった自分を取り戻すことなんだろう。
童話のマーメイドが「声」を取り戻さないと、幸せになれないように。
人魚姫は「声」を魔女に渡してしまったために、泡となって消えていくしかなかったけれども、現代のアラフォーのマーメイドは「声」を取り戻すために、太巻と闘うのでしょう。
春子の「声」は春子の「プライド」であり、アイデンティティなのだから。
■ 身もだえポイント ■
なごむわ~、吉田くん(笑)
しかしこんなオチャラケなシーンでも、ドラマの真髄に迫っているのね。
電話の「声」では鈴鹿は鈴鹿ひろ美と認められない。
世間一般の認識では、鈴鹿は「潮騒のメモリー」の声だから。
春子の的確な指示にスタジオのスタッフもうなずいていた(笑)
アキちゃん、30回録り直しだったのですが、前回の40回NGのエキストラよりは進歩したのかも。
一方、北三陸ではユイちゃんが海女さんに・・・
なんだかユイちゃんの全てを燃やしつくしたような、静かな頬笑みが切ないな~
アイドルを目指していた頃の、がむしゃらな情熱がすっかり燃え尽きて、まるで余生を送っているかのような、佇まいがたまらない。
一方、種市センパイは・・・
あんまり見せ場がないですね・・・最近。
「ユイじゃねえよ!種市くのやろ! あ!? 南部ダイバーの誇り捨てたのか? へい、いらっしゃいだべ!」とのいっそんの問いかけに「南部魂忘れていない」と答えたセンパイ。
早く、センパイの「南部ダイバー魂」を見たいです!
太巻マジック発動。
ミズタクって、相変わらず無表情で何を感じているか分からないのですが、彼のワンカットが太巻と交互に入ることで視聴者に何かを感じさせようとしているよね。
制作者側の狙っているのは丸わかりですが、このワンカット、ワンカットの数々で、ミズタクの太巻への思いがゆっくり変化しているのがわかる。
ミズキュン(笑)マジック発動まで、あと少し。
緊迫したけれども、爆笑もした~
太巻と春子の応酬は息をのむ。
「どうして君は僕の邪魔ばかりするんだ」
「普通にやって普通に売れるもん、作んなさいよ」
というシーンは25年前の春子の無念が重ねられて、胸が苦しくなった。
「声」=プライドである春子にとって何よりも、アキの「声」が帰られたことは我慢できないことで。
それは25年前の再現だから。
そしてそれは、粗忽者のアキにもきちんと伝わったのね。「おらはママの娘だから」というアキちゃんの潔いセリフに、朝から号泣しました。
まるで全てを受け入れるアキちゃんの横顔は、このドラマの登場人物の誰よりも大人に見えたなぁ。
太巻も春子も、変わっていくんだろう、これから。
「天野の代わりは いません!」というミズタクの一言は、「あまちゃん」のテーマでもあります。
「君の代わりは君しかいないんだよ」と93回でも彼は言っています。
だからひとりひとりが愛おしいし、大切である。
当たり前のことだけれども、このことを丁寧に描写しているのが「あまちゃん」でしょう。
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怒涛の1週間でした、私には。
ミズキュンマジック!遂に私も発動しました♡
『絶対音感』の為に身悶えするミズタクに・・・君に胸キュン♪キュン♪
少女マンガ・少女小説の必須?アイテム『絶対音感』を
あんなふうに使うとは。。クドカンっってば
そして、大吉さん。
一張羅のスーツ姿に「とっつぁん銭形警部補」が重なります
(私だけでしょうか?)
前々から目の形とか似てる・・と気になっていたんですが、
スーツ着用するとますます似てて、気になっちゃいます(苦笑)
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♪IVYさん、お返事おそくなりました ♪
そして、今週も怒涛の1週間ですね。
>少女マンガ・少女小説の必須?アイテム『絶対音感』
わははは。
確かに、『絶対音感」を持ったヒーローって、カッコよかったのに、「あまちゃん」では弱点なんだものね~
>「とっつぁん銭形警部補」
大吉ね・・・
純愛も度を過ぎるとうざくなるのね。
確かにルパンを熱烈に追っかけるとっつぁんと重なる~(爆)
大吉さん、いい人なんだけれども、安部ちゃんに対してつれなすぎますよね。
またまたうざい感じで東京に来ているし・・・
彼の持ち歌「ゴーストバスターズ」のように、影(ゴースト)をやっつけるカッコよさを見ることが出来るのか?
彼の見せ場は、やっぱり「あの日」以降なのかなぁ。