人間だもの悲しみがとまらない・・・あまちゃん104回

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a0192209_20503419「あまちゃん」104回。

 
103回の一幕ものの余韻が漂う中、104回がスタート。
相変わらず面白くってたまらないのですが、なんだか大人の恋愛の機微を考えてしまった104回。
通常の朝ドラだとヒロインの恋愛模様を描いていくのだけれども、「あまちゃん」に関して言えば、アキというヒロインが触媒となって、それまで隠されていた大人たちのそれぞれの想いがあぶり出されてくる。
アキの恋愛模様より、大人たちの過去の恋愛の古傷がうずく、そんなドラマです。
104回。太巻に自然と体を寄りそう鈴鹿。
かつて付き合っていたことを、想起させる姿勢。
太巻と鈴鹿がかつて恋愛関係にあったことを鈴鹿自身が言っているけれども、どこまで本当かどうかわかりませんが。
まるで戦友のような、そんな雰囲気。
「鈴鹿ひろ美を傷つけることはできない」と太巻が先週言っていましたが、彼の中では鈴鹿はミューズなのでしょう。
「どうなの?女優辞めてもいいの?」と脅す鈴鹿に「辞めろって言っても、辞めないくせに」とつぶやく太巻。
なんだかなぁ、大人のカンケイって感じです。
ミューズだから、大切なのよね。
そして春子もまた、太巻のミューズなのです。間違いなく。
太巻と鈴鹿の関係性を始めて目の当たりにして、春子は何とも言えない表情をする。
この表情は何を意味するんだろうか。
かつて、自分をアイドルとして導いてくれようとしたファントム(その道は誤った道だったけれども)が、自分ではなく他のミューズを大切にするサマを見ている彼女から妬心も感じたりして。
三角関係の一種でしょうね。

 

 
a0192209_2161747男女の関係だったかどうかは、春子と太巻が、わかりませんが。
師匠と弟子、プロデューサーとアイドル志望、ファントムとミューズだった自分たちの関係性を否定されたような気がしたんでしょうね。自分と言う人間を否定された気がしたんでしょうね。
「プライドがないのか」という太巻の一言に。
だからこそ、自分のプライドを取り戻すために、春子は唐突に上京したのかも。
アキをアイドルにすることで、太巻に対しての自分のプライドを取り戻す闘いでもある訳です。
単純に娘のことを応援する、という訳でもなさそうで。
その奥底では、春子、太巻、鈴鹿のプライドをかけた戦いでもあるのかもね。

 

 
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a0192209_2111473「ずっと待ってたんだから」
正宗のこの一言に号泣。
25年前の上野での出逢いから今までが、走馬灯のように蘇ってきて。
さらにさかのぼって言うなら、「マンハッタンラブストーリー」のイボリー(尾美としのり)赤羽さん(キョンキョン)のころから、連想されて、私のなかで訳わかんなくなって号泣(笑)
そうだよね、ずっと待っているんだよね~
しかし、いいところでいつも邪魔が入るのがクドカンドラマの恋愛のお約束。
せっかく正宗、渾身の一言なのにアキに流されている(爆)
という具合に、なんだか大人のビターな恋愛模様が気になる「あまちゃん」
大人だもの、なんだか悲しみがとまらないね。

 

 
■ 身もだえポイント ■
a0192209_2117045あ、大吉さんも哀しいよね(笑)
「おめえが歌うな!」という吉田くんの突っ込みもサイコー!

 

 
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「がらくた」「ぽんこつ」と言われて思わず反論しようとするミズタク!
私的には、AKBのぽんこつ、ぱるるちゃん推しですから、「ぽんこつ」っていうのは超褒め言葉で、狂喜乱舞したのですが。
アイドルとは、どこかが、何かが欠けているのがいいのかもしれません。
だからこそ自分の中の「空き」を満たそうと、他の人を魅了するのかもしれない。
どんなに愛されていても自分の中の渇望感ゆえに、ありきたりの幸せを望むのではなくスポットライトに出ていくのかもしれない。
そんなことを、アイドルに感じているので。
しかし、ミズタク、まだ口応えはできないのね。がんばれ!

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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