Eyes on You・・・愛しのホロ2話まで


韓国ドラマ「愛しのホロ」2話まで視聴。

あー、1話から展開に引き込まれるドラマって久しぶりかも。
いいわぁ。このドラマ。
ホロにトキメかない、惚れない女子なんてこの世にいるのでしょうか?

 

【あらすじ】孤独な女性の前に現れたのは、冷血漢の開発者が自分そっくりに作った実体のないホログラム。相手は人工知能だとわかっていても、恋する気持ちは止められなくて…。

 

昔からロボットと人間の恋愛は成り立つのかというテーマには深く、痛く、心が惹かれる私がいる。
タニス・リーの「the silver metal lover」からの永遠のテーゼ。
nothing hurt旧宅でこの本についてそういえば言及したことあったけ?と遠い記憶を引っ張り出してみる。

 

 

硬質な文章のSF作家タニス・リーの、稀有なラブロマンス。
こんなに、みずみずしくって、ひたむきで、生きていくということが書かれているロマンス小説は読んだことがない。
「絶対彼氏。」の元ネタであると言えば、お話の展開は想像できるだろう。
しかし、「絶対彼氏。」の数千倍も、泣けるのは、少女が大人になると言うことはどういうことか、世界に立ち向かっていくことはどういうことかをほろ苦く、苦く、描いているから。
ものすごく苦いけれども、ものすごく甘い、セクシャルで、哀しい、ロマンス。
そして、少女だけではなく、セクサロイドのシルヴァーの、成長物語でもあるから。
「ジェイン」
少女の名前。「ジェーン・エア」(ロマンス小説の傑作!)の主人公と同じ名前なのは、読後にわかる仕掛け。
青春の愚かしさと、ひたむきさと、大人になることへの恐れ、そして何よりも誰かを大切に思う気持ちが、あふれてきて涙する。
誰かを愛するということはどういうことなのか。
誰かを失うということはどういうことなのか。
心が疲れて、やさぐれてしまいそうな時は「銀色の恋人」を読み返す。
あのころの、みずみずしい魂の私に戻れるような気がして。

 

あれ?私って「絶対彼氏。」読んだんだっけ?全くこの本に関しては記憶がない…

人工知能(ロボット)に恋をするということは、幻想に恋をすることにも似ていて。
自分が望む反応を返すAIに心が惹かれていくのは、果たして恋と呼べるのか、それともただの自分の孤独な願望の押し付けなのか。
「愛しのホロ」が秀逸なのはここでヒロインが恋をしてしまうのは(おそらくね、2話までだとそこまで話は進まない。ヒロインが現在恋をしているのは無味乾燥なセンパイですから)、ホロが自分の瞳の中でしかいない存在だということ。
触れ合うこともできない。
抱きしめることもできない。
キスをすることすらかなわない。
最初からセクシャルな要素が排除された、自分の瞳の中だけに存在するホロに対するこの思いはどこに向かうのか。
そんなことを考えていくと、なんだかね、もう切なさ満載の予感しかないよ、私。

 

「雨の中の男と女は官能に包まれている」というのは、ずっとこのブログで主張している(笑)ことですが、「愛しのホロ」の雨のシーンはもう泣けてくる。
ホロが手をかざしてソヨンを雨粒から守ろうとするのだけれども、その行動は実際には何の意味も持たない。
現実はソヨンが雨の中ひとりでうずくまっているだけなのだから。
でも、孤独なソヨンはホロのその行動に救われたのだから、心が。

 

 


もう、ホロが存在するすべてのシーンが美しくってね。
ホロのその想いが美しくってね。
初々しくってね、瑞々しくってね。
「愛しのホロ」が何よりも他のロボット(AI)と人間の恋を描くドラマと違うのは、a Boy meets a Girl であることなのです。少年が少女に出会う。
ホロがソヨンに出会う、そこから物語が始まるということに、私は鳥肌が立つ。

あああ、私のホログラス欲しいなぁ。
ホロを通して、ソヨンが世界と出会いなおすという物語が美しくってたまらない。

 

 


ホロがソヨンに強烈なひとめぼれ(?)をしたのは、おそらく開発者であるナンドの無意識のプログラミングなのでしょうね。
ホロが王子様なら、ナンドはツンデレの引きこもりのオタクという一粒で2度美味しい設定(笑)
ユン・ヒョンミンは「ハートレス・シティ」の時から、大好きな、大好きな俳優さんなので、なんだか至福なドラマです。

2話までのところナンドはホロに出遅れています(爆)
しかし2話のラストで、ホロを突き抜けてナンドがソヨンを救ったシーンにも激萌え。
なんだか久しぶりに私のトキメキが戻ってきたよ~
しかしホロはソウルを停電させるという、さらにナンドよりすごい技でソヨンを救いました~
どうなるこれから?
奇妙な三角関係の始まりですね。

 

 


お姉ちゃんとライバル会社の陰険腹黒副社長も大好き。
もう、このドラマ、好きの予感しかないよ、私。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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