愛しのホロ


愛しのホロ My Holo Love 全10話 (2020年 韓国 Netflix)

 

■原作・制作:イ・サンヨプ、リュ・ヨンジェ
■キャスト:
ユン・ヒョンミン(ホロ/ナンド)
コ・ソンヒ(ハン・ソヨン)
チェ・ヨジン(コ・ユジン)
チャンソン(ペク・チャンソン)

孤独な女性の前に現れたのは、冷血漢の開発者が自分そっくりに作った実体のないホログラム。相手は人工知能だとわかっていても、恋する気持ちは止められなくて…。

 

完全に感想を書くタイミングを逸してしまいまして、視聴完了して1か月以上たってしまいました。
SWEET & SWEETなドラマでしたよね。
ここ1年韓国ドラマ視聴から距離を置いていた私を、ぐいっと再びドラマ視聴の面白さに気づかせてくれたドラマでもあります。
最初想定していた、切ない三角関係にはなりませんでしたが、ソヨンとナンドの成長物語でした。
ホロはナンドの理想の人間像であり、だからこそホロとソヨンの恋愛(?)を応援しようとしたのでしょうね。
自分が身を引くことで、ソヨンがホロと幸せになるのならば・・・という、ねじ曲がったニートの思惑で動き回るナンドとソヨンのすれ違いっぷりが強烈に面白かった前半戦。
ソヨンはナンドの優しさにを好きになっていたのに、姿が同じホロを好きだと勘違いして。

 

 


韓国ドラマでここ数年散見される人間とロボットの関係性を問いかける、「ロボットじゃない」とか「キミはロボット」は5Gの台頭をも想定しているんだろうな。
第4次産業革命の到来をドラマに入れている韓国エンタメ界の発想の豊穣さを感じつつ。
でも私が最初に期待していた、AIと人間の恋愛は可能なのか?というテーマに関しては肩透かしになりました。
ホロがソヨンの危機に毎回、超法規的な能力を発揮する理由をもっと深彫りして、AIの学習能力で感情は習得できるかという永遠の問いかけに対する答えがあってもよかったけれどもね。そこは追及されずに。
むしろAIといった装飾を「愛しのホロ」から剥ぐと、古き良き韓国ドラマの定番のテーマで形作られていることに気づく。
初恋、幼馴染、記憶喪失、財閥、サイコパス、理不尽な父親、利権争いなど。
新しさとクラッシックが入り混じったドラマだったように思う。
だからこそ視聴者は安心して、このドラマを楽しむことができたのね。

 

 

 


「あなたは愛される資格がある」とソヨンがナンドに語ったセリフが、「愛しのホロ」のテーマ。
私たちは愛される資格がある。
私たちは誰かを愛することができる。
生きている限り。
どんなに私たちを打ちのめそうとする出来事が起ころうとも。

私はあなたととつながって生きていく。
それが生きていくということなのだから。

 

 

えっと感想が、かーなーり、うす味ですが面白く視聴できたドラマでしたよ。

★★★★

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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