君が呼べない名前・・・ザ・キング 4話まで


韓国ドラマ「ザ・キング:永遠の君主」4話まで視聴。

 

2020年最大の話題作でしょう。
キム・ウンスク、イ・ミンホときたら。

 

キム・ウンスク。
「パリの恋人」から始まり、「シークレット・ガーデン」で脚本家としての絶頂期を迎え、「紳士の品格」「相続者たち」では方向を見失ったように感じていた。
「太陽の末裔」(ストーリー展開は私は評価しないが主役2人のロマンスエピソードはさすが。視聴率獲得は大成功だった)、「トッケビ」が第2の絶頂期。
「トッケビ」の感想に関してはこのブログには書かなかったが、あのドラマを私はハッピーエンディングだと認識していない。
ビターで、永遠の愛を求めながらも永遠の愛なんて不可能という突き放したラストにしびれたのですが。
愛は限りがあるから、愛なんだと。
あのドラマは冷静に永遠の命と愛は両立しないことを描いていましたよね。
しかしまだ、キム・ウンスクはサッドエンディングを描くことを恐れているような気がしていた。
そして今、「ミスター・サンシャイン」では、サッドエンディングに正面から向き合って描き切った。
まだまだ、新化・深化するキム・ウンスクにすっかり脱帽。
そして「ザ・キング:永遠の君主」

 

映像は美しく、舞台は豪華。
ストーリー展開はso far, so good。
人物紹介の「起」の部分がおわり、物語はこれから「起承転結」の「承」へ。
パラレルワールドにくわえ、2019年のチョン・テウルの身分証明書を持った人間がイ・ゴンを助けたということはタイムリープもあり?
登場人物も大韓民国と大韓帝国の2キャラクター(ドッペルゲンガー)ということで、注意深く視聴していかないと混乱しそう。

 

 

あらすじ
2020年春、並行世界の門が開く―――
初めて行く所なのに行ったことがあるような気がする場所や、初めてすることなのに前に同じ事をしたことがあるような気がする感じ。
私たちはそれをデジャヴといい、現代医学はデジャヴを知覚障害の一種だとする。
ところがそれが脳の錯覚でないなら…
私たちがほんの少し、宇宙の秘密を垣間見たのなら?―――
誰でも一度くらいは考えてみたことのあること。
移民したい。生まれ変わりたい。人生終わった。
誰でも一度くらいは思うこと。
私もあんな車に乗ってみたい。私もあんな家に住んでみたい。私もあんな財閥一家に生まれていたら。
そんなあなたの耳元に誰かが囁く。
私よりマシな人生を歩んでいるもう一つの世界の私とあなたを変えることができたら、あなたはその人と人生を変えられますか?
私の人生。私の人。私の愛。その全てを捨てる選択。
もちろん自分自身すらも。平行世界の自分がどうなるのかは絶対に聞いてはいけない。
神は人間の世の中に悪魔を放ち、その悪魔は並行世界の門を開けてしまった。さあ、あなたはどんな選択をするのか。
露骨な質問と邪悪な答え。だから魅惑的な本作は、平行世界からこの世界に来た次元の門を閉めようとするイ・ゴンと誰かの人生。人を…愛を守ろうとする刑事テウルの協力が時にはドキドキ、時にはクールな次元の違うロマンスファンタジー。

 

 

大韓帝国の若き皇帝イ・ゴン。
なんでも持っていて、何も持っていない男。
ずっとある人を探し続けていて、その人を探すことだけが自分の生きていく理由になっている。
ポーカーフェイスで、自分の気持ちを悟られないように立ち振る舞い、自分が恵まれていることを知っているが、自分の手にはあの夜に残された萬波息笛とテウンのIDカードしかないことも知っている。
「不思議の国のアリス」のように自分の運命を変えてくれる「0」を探し続けている。
テウンを探し続けている。
 


まさに似合いすぎて笑っちゃう白馬の王子様。

 

 


理系男子と文系女子の会話のすれ違いを楽しむべし。
キム・ウンスクが描くヒーローはいつも、まっすぐヒロインだけを見つめている。
ゆるがず。
ぶれず。
まっすぐと。
自分の恋心に何の疑いもなく、愛することに何のためらいもなく、運命に飛び込んでいく男たち。

 

 

粉々に砕け散った名前よ
虚空に散った名前よ
呼べど主のいない名前よ
呼べば私が死んでしまう名前よ
心のうちに残る一言は
とうとう最後まで言えなかった

 

金素月の「招魂」。
逝ってしまった彼の人への、今でも抑えきれない愛情がほとばしる詩が引用されている。

 

名前を呼べない・・・ということはなんて狂おしく切ないことなんだろうかと、いつも考える。
世界でたった一つしかない言葉。
どんな愛の言葉より甘く、深く、切なきその言葉を彼に囁くには死ぬしかない。
「愛している」「ごめんなさい」よりもはるかに深い、忘れられない言葉。
大韓帝国でその言葉を叫ぶには反逆するしかない言葉。
「この世のすべてのものには名前があるけれど、王にだけはない」
このことが胸を震わせる。

 

 

 


「君が呼べない名前。イ・ゴンだ」
王はテウンに自分の名前を告げる。
呼んで欲しいから。
自分を見つめて欲しいから。
自分の世界を知ってほしいから。
そばにいて欲しいから。
テウンが、自分の生きる理由だから。

 

 

 


ヨン!かっこいい。
イ・ゴンとヨンのツーショットは、もうそりゃあ、眼福でしょう。
見目麗しい王と皇室近衛隊大将は。
あ~うっとり。

 

 


I wish you wrer hereなシーン。
なんてことないシーンも美しいのだけれども。
5話からはスピードアップするかな?

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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