また?!オ・ヘヨン 〜僕が愛した未来(ジカン)〜

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また?!オ・ヘヨン Another Oh Hae-young 全18話 (2016年 韓国tvN)

■演出:ソン・ヒョンウク
■脚本:パク・ヘヨン
■キャスト:
パク・ドギョン(エリック)
“普通の”オ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)
“美人の”オ・ヘヨン (チョン・へビン)
ハン・テジン(イ・ジェユン)
イ・ジンサン(キム・ジソク)
パク・スギョン (イェ・ジウォン)

【あらすじ】
外食事業本部商品企画チームで代理として働くオ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)は、婚約者と結婚前日に破談になる。学生時代、自分と同じ名前で優秀な“美人の”オ・ヘヨンのせいで、自分は“普通の”オ・ヘヨンと称され、透明人間のような時期を過ごしたトラウマがある。あれから数年、やっとそのトラウマを克服したと思ったのに、何故かアンラッキーな出来事ばかりが起こる…。
韓国屈指の映画音響監督のパク・ドギョン(エリック)は、仕事も出来る上に外見も完璧。過去に結婚を約束した仲だった“美人の”オ・ヘヨン(チョン・へビン)が、結婚式当日に何も言わず消えた出来事のせいで、心に深い傷を負った。そんなある時、昔の彼女と名前だけが同じ女、“オ・ヘヨン”の未来が見え始める…。


 

過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい。
私たちは未来に還っていく。

 

 

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「また?!オ・ヘヨン」の番宣のポスターに偽りあり。韓国ドラマの番宣のポスターってドラマ内容と全然違っていたりするのが面白いのですが。
「オ・ヘヨン」に関してはドギョンがババ抜きをしていているポスター。
どう見てもラブコメのように見えるかもしれませんが、視聴し始めると真面目に「誰かを愛することはどういうことか」を追及しているドラマだと気付きます。ラブコメというよりはメロウなロマンス。
しかしあまりに真剣な愛は時には滑稽でもある。その落差が魅力的なドラマです。
感情を閉じ込める生き方をしていたドギョンが、ヘヨンを愛することで変わっていく、癒されていくことに静かに感動する、そんなドラマです。
「音」を題材にしていながら、頻繁に挿入されるOSTがtoo muchな気もしますが、肝心なシーンではドギョンとヘヨンの心臓の音だけが聞こえてくるという演出も好き。

 
トクン、トクン。
ほら、あなたは生きている。
ほら、私たちは生きている。
そのことを静かな音で伝えてくるドラマです。
この世は様々な音に満ち溢れて、でも一番大切な音はあなたの鼓動。
何よりも愛おしい、大切な音。

 

私の大好きなドラマ「恋愛じゃなくて結婚」と同じ演出家とあって、画面にあふれんばかりに映されるみずみずしい新緑がまた素晴らしい。
愛は恥ずかしいものではなく(「恋愛じゃなくて結婚」のテーマでもありましたよね)、だからこそ相手の胸の中に飛び込んでみよう。
相手の鼓動を感じよう。未来へ還るために。

最近、率直な男が何よりも稀有で、上等な存在だなと胸を衝かれることが多い。
ドギュンもまた極上の男。

 

 

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嬉しいよ。俺だけ体を壊していたら悔しかったがお前も具合が悪そうですごく嬉しい。
また過去に戻れるとしても、俺は同じようにお前の結婚をぶち壊して俺の隣の部屋へ引っ越しさせる。そうやってお前と出会う。
悪いが・・・本当に悪いが。結婚をぶち壊したことを全然悪いと思っていない。
・・・・・・
すまない・・・
だけれどもこれが本心だ。お前を抱きしめたいのを我慢して病気になった。

互いに恋い焦がれすぎて(!)病気になり、病院で出会ったふたり。
ドギョンを拒絶する(文字通りカーテンを引いて壁をつくる)ヘヨンに対して、ドギョンが思いのたけを叫ぶ。
その言葉の響き。
美しさ。激しさ。
この思いの深さに抗える女はいない。上等な男の極上の告白だから。
未来さえも変える告白。

 

エリックは恋に苦悩する役を演じさせると絶品だなぁ。
恋に彼の息が詰まっていくサマは、こちらも息が詰まるほど。
前半のクールな演技も、中盤の愚かしく戸惑っている演技も、後半の熱情を抑えようとする演技も秀逸。
ドギョンの微妙な表情の変化から目が離せなかった。

 

 

 

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18話に延長ということで後半が間延びした感は否めないけれども。
視聴していると私も癒されました。
世界の音の美しさに、世界のあり方の美しさに、誰かを想う気持ちの美しさに。
未来の美しさに。
「恋愛じゃなくて結婚」と同じようなエピローグでしたね(笑)

 

★★★★★

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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