そして僕は途方に暮れる・・・太陽の末裔 8話まで

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韓国ドラマ「太陽の末裔」8話冒頭まで視聴。

 

前回の記事が3月なので半年以上ぶりに視聴再開(笑)
すっかりあらすじを忘れていたのでまた1話から再視聴してようやく8話冒頭まで。前回はなんで視聴を中断したのかなぁ、なんて思っています。
ユ・シジン大尉がとにかく格好良くて、格好良くて、まるで夢の中の王子様。
ここにいるけれども手を伸ばしても掴めない。
生きているのに空蝉みたいな男。(ま、現実にはドラマの登場人物なので生きているとはいわないか・笑)
絶対に手に入らないから永遠に追い求めてしまう。
そんな男。

 

 

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4話のラストは非常にムーディーなシーンな訳で。どうしてここでリタイアしたのか。
ひとつにはヒロインのカン・モヨンがどうにも嫌いで(苦笑)
ブロ友さんの「太陽の末裔」の感想を読むと皆様、「ロマンチックだけれども子供だまし」とばっさりと批評されている方が多い気がします。
分かるような気がする。
ユ・シジンが夢の中の王子様なのに、カン・モヨンがどうにも世俗的で卑小で、つまり非常に現実的な女、なのですよね。
この二人の落差が激しい。

激しい反発も貧富の差もなく、親の反対もないふたり。
惹かれあっているふたりがすんなり恋人同士になるかというと、それでは話が面白くないわよね。
ふたりの間に立ちはだかるのは、彼ら自身が抱く信念の違いの壁。
国を守るためならば人を殺す命令も是とする軍人と、人の命を守る医者という生き方の違いがふたりの恋愛の障壁となる。
そういう意味では一番やっかいな恋愛の障壁かもしれない。
非常に肌触りがいいドラマだけれども、実は一皮むけばなんだか底知れぬモノが潜んでいそうな、そんな気がするのです。

そんな風に4話までの感想で書いていましたが、底知れぬモノがだんだんと見えてきました。
野心もあればプライドもあり、できれば責任を取りたくない。非常に世俗的なカン・モヨンが見えてきました。
ユ・シジンのその手が血でまみれているのが嫌だから付き合えないのではなく、自分のそばからすぐいなくなる、招集がかかればそちらを優先せざるおえない軍人だから付き合えないのです。
置き去りにされるのが嫌だから。
大体ですよ、ユ・シジのキスを拒むかーっ!
「謝罪と告白なら、謝罪を」なんてかまととぶりにも程があります。
カン・モヨン、恐るべし。
その気のあるようなそぶりを見せて、肝心なところでするっと手の中から逃げ去る。その支離滅裂さ。

 

 

 

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カン・モヨンにどうやらメロメロらしいユ・シジン大尉。
「冬のソナタ」以来、女性の靴を跪いて履かせてくれる男子は私の心の柔らかい部分に、非常にニッチな部分に直球で食い込んでくるシチュエーションでもあります。カッコよすぎる・・・
しかし、あまりにも格好良すぎて、ふと疑念を抱かざるおえません。
あの、夢の王子様のユ・シジンは絶対モテモテなはずなのに女性の影がこれっぽちもないとはどうしたことでしょうか?
ものすごく不思議すぎる。
唯一の女性の影と言えばユン・ミョンジュ?
フィアンセ候補と言われながらユン・ミョンジュはソ・デヨンにぞっこんですからね。
注意深くユ・シジンからカン・モヨン以外の女性は取り除かれています。母親すらいない。
不思議すぎる。
もうそれが気になって、気になって、すごい勢いでドラマを視聴し始めた私。
リタイアしかけたことなどそっちのけで、その問題点(笑)解明にいそしんでいます。

 

 

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ユ・シジンのことを見つめれば見つめるほど、ユ・シジンのことを考えれば考えるほど、彼の声は低く甘く私の心を蕩けさせる。
夢の中から聞こえてくるようなあの低温ボイス、あのちょっと揶揄ったような話し方。
あの声はたまらなく優しく誠実に響くけれども、逆に彼の心を隠している。
どんな女にもとりあえず優しいけれども、簡単には心を開かない男。彼の声はそんな男を感じさせる。
そんなどこかとらえようのない雰囲気に満ちていてそれがかえって夢の中の王子様のような神秘的な魅力を発散している。
女が成功の時であろうと、失意の時であろうと、危機の時であろうと、風のように現れ、優しさを施し何の代償も求めず、強制もせずに去っていくユ・シジン。
水際だったダンディズムの極致。

 

 

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中でもユ・シジンが極上の男だと思うわけは、ダンディズムを貫きやせ我慢をするのではなく、自分の心のありようをカン・モヨンにダイレクトに告げること。
冗談めいた口調も揶揄もなく、ただ率直に。

すごく会いたかった。
何をしても頭に浮かんだ。体を酷使して、気を引き締めて、酒も飲んでみたけれども。
やっぱり会いたかった。
考えもつかなかった?
じゃあ考えてみて。
今のは本音です。

淡々と告白する、何の計算も駆け引きもなく、率直に真摯に。
きゃああ、その告白に胸を衝かれて、私のほうがのたうち回ります。(←かなりイタイ)
そんなことができるのは極上の男の証拠です。
なのに。
なのに。
カン・モヨンは何度ユ・シジンを振るんだ!! あまりにも優柔不断なカン・モヨンに視聴しているとイライラがつのる(笑)
彼女は何をどうしたいのかが意味不明です。支離滅裂。
はい。どうやら「太陽の末裔」というドラマには全然興味がないくせに、ユ・シジンにはメロメロという不可解な状況に私は陥っているみたいです。
押しても引いても靡かない、いや靡いているはずなのに「うん」と言わないカン・モヨンに私もストレスがたまりますが、大尉も途方に暮れているはず。

 

 

 

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「太陽の末裔」とは何とも直截的なタイトルですよね。いうなれば「日出処の天子」と同じくらいに。
強い自負とプライドが透けて見える。ある種プロパカンダの匂いがして、しかも軍隊が舞台ですからね、何を言わんかなです。
このドラマを視聴するときはそこを意識しないといけませんね。
ユ・シジンかっこいい!なんて言っていると、一皮むいた軍国的な匂いが感じられないかもしれない。
韓国という国はドラマというツールを使ってうまく国威高揚をしているなといつも感心します。日本ではこんなドラマは生まれないよね。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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