愛別離苦・・・帝王の娘スベクヒャン 18話まで
華流ドラマ「蘭陵王」、韓国ドラマ「奇皇后」とコンスタントに視聴してきて、いい気になって歴史捏造ドラマ(笑)第3弾として「帝王の娘スベクヒャン」を視聴始めました。
声を大にして言いましょう。ものすごく、面白い!
あっという間に18話。最近まで視聴していた某皇后の物語より、スリル、スピード、サスペンス、ロマンス、全てそろっています。
まだまだ、プロローグなのにこのハマりっぷりが自分でも恐ろしい・・・
「帝王の娘スベクヒャン」は120話の予定を、オリンピックの関係で108話の放映短縮になったと聞いております。
視聴率も低迷、やっぱり短縮ということはオリンピックのせいではなく打ち切られたと思っていいのでしょう。
しかし、しかしですよ、このドラマ。
視聴された方の評判はすこぶるいいのですよね~ マニア受けするドラマなのでしょうか。
私の行きつけのブロガーさまも曰く、「ウェルメイドドラマ、噛めば噛むほど味が出るドラマで私はまだ忘れられない」(意訳ですが)と絶賛されているのよね。
やっと18話で親世代の因縁のお話が終わり、これから主人公たちにクローズアップされてくるはず。
「スベクヒャン」を視聴していると、「幻の王女チャミョンゴ」(大好き!!)とかなり似通っている気がします。
姉妹の対決(王女の対決)から物語が始まるところとか、出生の秘密とか、決して恋してはいけない相手を愛してしまうとか。
そういえば華流ドラマの「宮廷の泪・山河の恋」も姉妹の対決から物語は始まりましたよね。
【プロローグのあらすじ】
時は6世紀の百済(ペクチェ)、第24代王 東城(トンソン)王の治世末期。加林(カリム)城の城主 ペク・カの娘チェファは、王の従兄にあたるユンと密かに情を通じており、彼の子を身ごもっていた。ユンは佐平(チャピョン)として戦に明け暮れ、チェファが身ごもっている事実を知らなかった。そんなある日、戦地から帰ったユンはもし子供が出来、娘だったら百済を守る花という意味の“スベクヒャン”と名付けようとチェファに話す。
その頃、チェファの父ペク・カは東城王によって屈辱を受け、怒りを募らせていたが、娘とユンの関係を知り、東城王がいなくなれば娘が王妃になるのではと考えていた。そんな中、ユンの側近ヘ・ネスクから“ユンも東城王の死を望んでいる”とそそのかされ、東城王の暗殺を実行する。東城王を敬遠していたようにみえたが敬愛していたユンは、これに激怒しペク・カを自害に追い込む。ネスクはチェファがユンの子を宿していることを知るが、ユンを王にするためその事実を隠し、ユンにはチェファが命を落としたと伝える。
ペク・カの屋敷が炎に包まれ、父の側を離れようとしないチェファを家来のクチョンが助け、伽耶(カヤ)へ逃げると、そこで女の子を出産し、その子にユンと約束した“スベクヒャン”ではなくソルランと名付ける。一方で、ユンは第25代王 武寧(ムリョン)王として即位し、“息子を守ってほしい”という東城王の遺言に従い、よく似ていると言われる自分の息子と彼の息子を入れ替え、側におくことで身を守り、そして王位につけようと考える。
いやあ、ネタばれを避けているのにあらすじなんか書きやがって!というお叱りの声が聞こえてきそうですが、いいですか、こんなのまだ序の口なんです。
これだけで1本のドラマができるほど、内容が濃いです。
しかし、ここまでが18話、プロローグです。残りはまだまだ長い。
だって、1日1話視聴として、これからあと5カ月は観ていく計算だもんね(笑)
17話でやっとヒロインとヒーローは出逢います。一瞬だけれどもね。
時代劇では親世代の話が長すぎて視聴意欲がそがれる(「チャミョンゴ」がそうですね)場合があるのですが、「スベクヒャン」に至っては親世代のロマンスも泣ける、泣ける。
クチョン~!(号泣)
彼の恋の行く末に涙しない人がいるだろうかっ!
ソルランの妹ソルヒ(ソウ)
ソウって、わかりやすい美人顔(お顔に工事が入っている)ですが、その美しい顔の皮を一枚はいだら、腐りかけているようなそんな気配を漂わせていて圧巻です。(褒め言葉です)
最近悪女専門女優になってきましたが、きっと誰もがソウを見ているとその美しさの影に潜む腐臭を感じるんでしょうね。
それだけ彼女の演技がすごいということの裏返しなんですけれども。
ドロドロと腐りかけ始めている爛熟期が一番美しい。彼女の演技を見ているといつも思います。
ソウは好きな女優さんなんです、私。
あのべったりとした甘い、胸やけするように甘く腐りかけた演技にいつもほれぼれとします。
(褒め言葉ですから・笑)
「スベクヒャン」でもソウのソウたる所以である、あの激甘ぶりっこ演技を堪能中。
「天女の生まれ変わり」とその美貌を周囲の人に評され、美しさはあるが情はないソルヒを嬉々として演じています。
常に他人に依存して生きていこうとする甘ったれた感じで、ヒロインのソルランの足を引っ張っていく。
引っ張っていくどころか彼女の立場を奪うんでしょうね、これから。
他人に寄生して生きていくために、手を汚すことも厭わないソルヒが楽しみです。
「スベクヒャン」がすごいなぁ、と思うのは、登場人物や出来事が対比で語られていくことです。
いろいろな対比が重なるにつれ、ますます物語は重層的に奥行きが出てくるこの脚本が好きです。
17話でソルランとソルヒはそれぞれ運命の相手に出逢うという対比。
ソルヒの運命の相手はおそらくチンム(チョン・テス)
そして、そのチンムはミョンノンと対比されているけれども3歳のときに彼と入れ替わっている。
そしてソルヒはソルランと入れ替わるという、きれいなシンメトリーな相関図が描けそうで、なんとも複雑な人間界が描かれていくのよね。
ヒロインのソルラン。
食い意地の張った女の子と紹介されます。(しかし、最近視聴しているドラマのヒロインは皆、食い意地が張っている・爆)
彼女が鶏肉に執着するさまは、「善徳女王」のピダムを連想させます。
序盤を見る限りでは、正直ソルヒやチンムといった屈折したキャラクターの方が目だっています。
このドラマにおいて光と影の「光」であるソルランが輝くのはこれからでしょうか?
光が輝くためには、闇を知らないといけない。
彼女はこれから今までの牧歌的生活から、愛と欲望と打算に満ちたこの世界の深い闇を知っていくのでしょう。
それでも彼女は光り輝くことができるのか。
ミョンノン。
チンムと同じ歳設定なのは、すこ~し違和感もありますが、清廉なヒーローを演じています。
ソルヒとチンムが出逢った同じ時に、ミョンノンとソルランも出会います。運命の対ですね。
面白いのは、ここで狂人のふりをしたソルランをなだめるために「妻よ」と彼が呼びかけること。
偶然口にした「妻」という言霊がいずれ必然になるであろう・・・そんなことが予想できる脚本。
ここで、2組のカップルの錯綜したラブラインも予想できるんだよね。
ところが血縁関係もあるので、しかも禁断の恋愛かもしれないというスリル。
このこんがらがった人間関係(出生の秘密)が暴かれるのはいつなのか。
名作「茶母」でも兄妹という禁忌の恋愛関係が、より一層私たちの涙を振り絞ったのですが、「スベクヒャン」でもその気配を感じます。
対比が美しいこの登場人物たちのシンメトリーな関係を人物相関図にしたいなぁ。
また、またぁ、ほーらね。 ユカさんマジックに、
ポンコツFANは、ネギに鴨を縛り付けて(見事な本末転倒)、
ホイホイと、日参するわけです。
ブログやHPは、妖精さんが働いていると、未だに思いたい私。
そんな私ですら、お引っ越し作業は。
取り掛かろうと、腰を上げることすら大変だと分かります。
そんな最中に、早々のご返信をありがとうございます。
で、我慢の限界で、眉芸サマの録画貯金を解約してしまいました。
こりゃ、凄いわ。
ま、冒頭から、凄そうなドラマだろうとSAW嬢が導いてくれましたが。
両親時代から、不条理のオンパレード。
SAW嬢のご登場で、更に理不尽が加わって・・。
しかし、上手過ぎるSAW嬢には、この姉役の女優さんが良いバランスですね。
このツートップなら、100話超えも納得です。
男性陣は誰に共感できるか、まだ謎ですが・・、
が、どう見ても、屈折役で有ろう人を、発見。
何でもヤン嬢の弟さんだとか。
日々、浸食される録画予約、弟さんを応援するので、
お姉ちゃんのNHKの方は、削除していいかしら?と、画面に相談したのですが。
ヤン嬢が、弟さんより、ハンパ無く睨まれたので、継続。
レコーダーが姉弟に浸食されております。
※この2人が育ったお家って、想像するだけで重い・・。
それにしても、このドラマ、1日に3話放送してくれないかなぁ・・。
FANさん、コメントありがとうございます♪
ちゃ~んと cuppa tea を用意して待っておりました(笑)
>眉芸サマの録画貯金を解約してしまいました。
でしょ、でしょ、「スベクヒャン」って1話30分だからサクサク視聴できちゃって、続きが気になるんですよね。
まだまだ先は長いよ~(爆)
ヒロインもソウも微妙にトップの女優さんじゃないのだけれども、なんだか魅せ方を知っていますよね。
夢中になって視聴しちゃいます。
でね、何気に考えていたら深いドラマなんですよ。
親子の情愛が深いテーマになっている。
>男性陣は誰に共感できるか、まだ謎ですが・・、
私はクチョンもいいけれど、ヘ佐平も気になる。
王への忠誠よりも国を優先するあたりがしびれます。国のためなら王の個人的な幸せを認めないところとかね。
そして。
本当だ!姉弟の競演ですね。気付かなかった。
「奇皇后」は早送りしたくなる気持ちを抑えきれません。
タルタルの哀愁とタファンのコワッレぷりだけが心の慰めでした。
ネギに鴨、への、お返事に。
こんなロイヤルなお茶・・・、ユカさんて、お洒落さん♪ 素敵って、いや、違う。
困ったわ、ホンマに、この方は・・。でも、せっかくなので、頂いちゃおぅっ♪と♪ ご馳走様です。
それにしても、
ブログを更新しながら、引っ越し作業って、凄いよね?と、周囲のデジタル自慢の方々に質問したらば。
それって、3,4年先の事業計画と、今年の決算報告を同時にするって、感じですね。 ま、神業ですよ。
と、冷めた目で応えてくれました。
(ブログやったことないくせに、何なのさ、と、言いたいのだろう)
そんな偏差値が高そうな例え、さっぱり分からンワ、とは言いませんでしたが。
が、ユカさんの神業は、何となく分かります。なので、タグに早々と、
@建てもの探訪、を仕込むの、ヤメテ下さい。
クールなユカさんの、お茶目さが堪りません。
FANさん、コメントありがとうございます♪
>、3,4年先の事業計画と、今年の決算報告
うわあ、あまりにリアルな比喩で、心臓が縮まりました。
折も折、わが社では3月決算にむけての作業と、中期事業計画、来期事業計画を立てている時なので(爆)
心臓に悪いです。
ってか、私、なぜこんな時期にブログのお引っ越しを決行したのか?
日夜パソコンに向かっているので、かすみ目です(老眼ではないと思いたい)
あれですね、自分はできるんだ!と息巻いて会社を飛び出し、新しく会社を作ってみたものの・・・
ってな心境です。
>(ブログやったことないくせに、何なのさ、と、言いたいのだろう)
や、だからね、FANさんブログやってくださいよ。
私はFANさんのFANになって日参します!
そして@建てもの探訪(笑)
もはやドラマ感想ブログよりも@建てもの探訪の方が天職かもしれないと思うくらい、間取りフェチです。
何故?!いやいやいやいや、
@心臓が縮ま…悪いです。
何を仰いますか、あの、分かったようで、さっぱり分からん比喩を相手に・・。
3,4年先の見通しって、あれほど要らないものはない。近視的なのかどうかすら、掴めない・・。
先の例えをした人は、かつて、本気の文面に
・悪魔でも予想に過じない、と、書いてきた、筋金入りです。
※あくまでも、を、誤変換ではなく、手書きと言う恐怖。 本気で悪魔を信じているのでしょう。
※過ぎる、と、過じる、は、ナンとなく近い感じがするじゃないですか?って。なんで、同意ありきで、開き直るのだろう・・。
そんな脳から発したモノに、惑わされてはイケません。そして、
@ や、だからね、FANさんブ・・・よ。
ね?だからね、前々から申し上げてますでしょうが。
メールするなら、電話。 むしろ電話より、手紙、或いは、はがき。
そこまで、手をかけることナイな、だったら、付箋。(しかも、ひらがな、か、カタカナで)
ね、こんなポンコツなわけです。
ね?ですからね、日常ですら、アナログを言い訳にしたモノグサぶり。
呟くネタなんて、逆さにしても、出てきませんのよ。
ユカさん邸宅を、ぐるぐるするのが、幸せなのでした。
FANさん、どもども~♪
>3,4年先の見通しって、あれほど要らないものはない。近視的なのかどうかすら、掴めない・・。
まあ、訳のわからない未来に対して予測を立てることでしか仕事のない人もいますしね。(私のことです・笑)
>むしろ電話より、手紙、或いは、はがき。
おおお!今日、森茉莉や安井かずみの「おもてなしの極意」みたいな本を読んでおりましたら、まさに手紙が一番!と書いてありましたわよ。
さすがです、FANさん。
決してポンコツじゃありませんことよ(爆)
見習わねば・・・
>日常ですら、アナログを言い訳にしたモノグサぶり。
あははは、私もその手使います。
>ユカさん邸宅を、ぐるぐるするのが、幸せなのでした。
ありがたいお言葉、しかしこの新しいブログもなかなかポンコツなので(爆)
取り急ぎ「ロンググッドバイ」だけは、旧宅からひっつかんできました。
@>日常ですら、アナログを言い訳にしたモノグサぶり。あははは、私もその手使います。
あら、ようやく、ユカ様のお役に立てました・・・きゃあ!!って、いや、違いますよ。
モノグサの行きつく先は、
付箋に、ひらがな、か、カタカナで、5~8文字を書いて、ハイ、おしまい。(お役所仕事以下です)
ユカ様にモノグサを推進するファンって、どうなのんだろう・・・。
こんなファンですが、発見してしまいました。浅野君の受賞感涙を、増幅させる、例の、あのお部屋もさることながら。
reviews、の、映画から。
・・・・、ヴィオレッタ!!
実は、去年、見た映画で、邦画は、私の男、と、そこのみにて光輝く。
そして、洋画はこれが、最高の絶品でした。(あの、お嬢ちゃんの美しさ、言葉を奪う程でした)
が、この映画はイイ!と言ってくれた人は、今現在でも、1.5人でして・・・・。(0.5人は、知ってるけど見ていない)
ユカさんなら、そりゃ、そうだ、と、今頃になって狂喜乱舞しております。
FANさん、どもども~♪
きゃああああ、大好きな「ヴィオレッタ」!!
この女の子の美しさは毒ですよね。
「少女性」なんて幻想とはかなさとロマンチシズムを果てしなく抱いてしまいそうな言葉だけれども、
その奥底に「毒」を、甘美な「毒」を感じますよね。
イオネスコはさらに、ゴシックという「毒」で愛娘を飾り、白日にさらしてしまった。
イオネスコの写真集が欲しいような、欲しくないような。
おそらく多喜二全集より高値がついていますが。
「私の男」も「ヴィオレッタ」も甘美な毒のお話ですよね。
やはり映画は毒がなくっちゃいけないと思うのです。
しかし今朝のワイドショーで放映された浅野さんの男泣きには、私ももらい泣きしそうでした。
よかったね。