お前には俺が殺せない・・・星から来たあなた　9話

韓国ドラマ「星から来たあなた」9話視聴。

9話では、ト・ミンジョン（キム・スヒョン）の能力の説明の回、かな。
「サイボーグ００９」で例えると、００９、００３、００５、そして００１の能力の一部。
分かりにくい？（笑）
そんな彼にも実は・・・っていう、回でした。

「お前には俺が殺せない」というミンジュンですが、もう以前の彼とは違うもの。
以前の彼は無敵だったのでしょうが、今は違います。
顔にはほとんど出ませんが、彼のハートはもう、爆発寸前。
視聴している私のハートも、爆発寸前。

パーフェクトなミンジュンにも弱点はあって、体液（唾液）の交換はダメージが大きいみたいです。

地球人と体液の交換を禁じられいてる彼は、文字通り４００年誰にも触れてもいないわけで。
まさに、「柔肌の熱き血潮に触れもみで」の世界なわけです。
恋とは、その人に触れて見たい、と思うエロスであるとしたならば、彼が恋した時は、まさにタナトスとエロスのせめぎ合いになるんでしょうね。
死を覚悟しないと、その人に触れれないなんて。

なんて、１話で書きましたが、本当にキスなんか死を覚悟の上でないとできないのね。
心拍数300って・・・
４話のキスではダメージがなかったので、１話で「人間の唾液は毒だ」みたいなことをミンジュンが言っていたのは「人間嫌い」って意味だったのね、と訂正しましたがやっぱり体液はＮＧなのね。
４話のキスより、８話のキスの方がディープだったんでしょう（笑）

今回ミンジュンはかーなーり、ダメージを喰らいました。ヨロヨロのへろへろの彼もカワユイですけれどもね。
裸に剥かれそうになるし（爆）
ダメージを喰らったミンジュンは、超能力が一切使えずに、まるで普通の人間のよう。
彼の周囲の植物もミンジュンが元気がないと萎れている。

植物が同調するという能力の設定は「サイボーグ００９」というよりも「ぼくの地球を守って」と同じかも、少女マンガの。
「未来へ還っていく」という転生のお話だった「ぼく地球」は、ソンイの転生とも重なるし。
色々な絵本や少女マンガへのオマージュを連想させる「星から来た男」です。

「お前には俺が殺せない」とサイコパスのイ・ジェギョンに断言するのは、後半に対しての伏線か。
きっと、もっと危険に陥るのでしょう。
ソンイを守るために。
もっと、もっと。

彼の恋は、死を覚悟しないといけないなんて。

シリアスな場面が長続きしない「星から来たあなた」

思いっきりチョン・ジヒョンはコミカルにソンイという「ケミの塊」のヒロインを演じます。「ケミの塊」というより「迷惑の塊」だね（笑）
まるで、西部劇のカラミティ・ジェーンのように、災いを招くコケティッシュなヒロイン。
それはそれで、非常に魅力的ですが、9話までこの調子でくるとちょっと飽きてきます。

ミンジュンが命をかけてキスをするのに比べると、まだまだ自己中心的。
女優というスターの座から落ちてきて、周囲の人の悪意にさらされ、どん底の状態なのに彼女はまだ変わっていない。
持っていたものが全て自分の手から零れおちていくのに、そして最後に手の中に残るものは何なのか。
側にいてくれる人は誰なのか。
そろそろ気付くころなのかしら。

地球人とは関わらない・・・と言いながら、なんだかんだ親切なミンジュン。
彼のその優しさが、もっと多くの人に伝わるといいのに。なんて心優しき宇宙人なんだろうか。
チャンワン弁護士とミンジュンのやり取りは、心が癒されます。