復讐から始まった愛はどうなるんだ・・・秘密13話
まだ、11~12話の感想も書けていないけれども、どうしても叫ばずにはいられない!
この息詰まるスリリングな展開の行きつく先が、分からずにやきもきしてしまう。
もう、ハマってますよ「秘密」に。胸はキュンキュン。
あの秘密も、この秘密も露呈したのに、なんだかまだ真相は霧の中のようでもあり。
残り16話で綺麗に終わるのか?と心配しつつも、練られた脚本に脱帽状態です。
前半で散りばめられた伏線がピタッと収まっていく展開は爽快ですね。
毎回書いているような気がするけれども、こういうドラマがあるから韓国ドラマ視聴をやめれないんだよね。
ドラマのプロットは「愛した女を殺した女と愛に墜ちる」という衝撃ものです。
普通に考えればトンデモ設定ですが、ミニョク(チフン)の気持ちが憎しみから終着、そして愛へと自然に移行していくのが視聴者にも伝わり、トンデモなさ感を感じさせません。
チフンの熱演のたまものでしょうか。
思い起こせば、ミニョクがユジョン(ファン・ジョンウム)を「代行」と呼んでいたことも意味があるのね。
死んでしまった恋人の「代行」でもあった訳です、ユジョンが。
「母を殺してしまった」というトラウマに苦しめられて(韓国ドラマのお家芸ですね)、どこか女性に母性を求めていたミニョクが、子を失くして(亡くして?)しまったユジョンに惹きつけられるのは必然か。
母のない子と子のない母が、心を通わせていく話でもありますが、そこは妙齢の男女なのでロマンスが色濃くなってくるのね。
破れ鍋にとじ蓋のごとく、共依存の関係になりつつあるミニョクとユジョン。
しかし、通常の韓国ドラマであるならば貧富の差が恋愛の最大の障害になるのですが、この2人の間には「死んでしまった恋人」という如何ともしがたい障壁があるのですもの。
ユジョンの「顔を見ると苦しくなる」という叫びに、私もシンクロ率200%になっておいおいと泣いてしまいます。
「秘密」にハマっている理由の一つには、「愛」が決してパーフェクトなものではないことが描かれているところ。
愛なんてハッピーじゃないんです。
恋人を殺したユジョンに、どうしようもなく心が惹かれて、思わず貪るようなキスをしてしまった後のミニョクの愕然とした背中が、いい。
愛なんて決して美しいものではない。
理不尽であり、愕然であり、不条理。
そのどうしようもなさを乗り越えて、それでもその人がいないと自分が生きていけないと、知った時ユジョンは「代行」から「ユジョナ~」になるんです、ミニョクにとって。
バスは、「平凡な人生」の象徴かもしれないけれども、今回もユジョンはバスに乗りませんでした。彼女は人を傷つけるよりは自分が傷つく方がいいという女性です。
いつも笑って自分の心を隠している。
そんなユジョンにミニョクだけは「笑うな」と言ってきて、無理やり彼女の心に押し入って、涙の海に沈んでいた彼女の真実の気持ちを引っ張り出します。
怒りや、恐れや、不安や、悲しみを。
そして、愛を。
ドフンを愛していた時と同じように、ミニョクへの愛を自己犠牲という形で表したユジョンにミニョクは叫ぶ。「謝るな」と。
もう、私のオトメゴコロは爆発寸前のシーンでもあります。
バスに乗らなかった二人は、どこに向かっていくのでしょうか。
「嵐が丘」がモチーフだと思っていましたが、愛が復讐に変わる「嵐が丘」のアンチテーゼを目指しているのか。
「復讐から始まった愛はどうなるんだ」
ミニョクはこの問いに自らの愛を持って応えようとしているのね。
愛を犠牲にしたドフンとたったひとつの愛を見つけたミニョク。
13話では2人の対決がなかったのが寂しい・・・
チフンとペ・スビンの演技対決が圧巻ですから。
一家に一人グァンス君がいたらいいのになぁ~
どこまでもミニョクに忠実な番犬のようで、うっかりするとグァンス君に手を噛まれたりする。
グァンス君のシーンは、「秘密」での緊迫した展開の息抜きになります。
ドフンとセヨンの関係はまさにそう。決して同じ階級ではないということを二人の立ち位置で表しています。
決して目線は同じではない。
しかし、ミニョクはひざまずく。
「秘密」においては最下層のユジョンに。
決して「愛している」なんてベタな言葉を登場人物たちが叫ばなくても、こんなワンシーンからもしんしんと愛が伝わってくる、演出・脚本が好きなんだよな~
放送が終ってしまいました、さびしい。
良くできたドラマでした。練りに練られた本と演出、演技合戦に厚みが有りました。
なのに、シーンカットが酷過ぎる・・。
どう見ても、繋がらないシーンが何度有ったことか・・。
ははぁん、配信元。話数も短い、この完成度なら。
雑な編集放送に不満を抱いてDVD購入する、と読んだな?・・・が、残念でした。
楽天ポイント、ゼロ¥で、視聴購入したもんねぇ~勝ったわ、私!
(そうか?何かを購入した故のポイントである≒お金出してるのよ、私)
と、そんなことはさておき。
凄かったなあ、検事。
もう、ヒロインを罵る場面、毎回ワクワクしました。
彼女の顔すれすれに、指を振り立てて罵り、追いつめ。
そして、自戒する、その淋しい表情ったら・・。リアルな俳優さんだわ。
彼を追いつめる、御曹司も品よく、憎たらしさ満開でしたね。
あの二人の空間がヒロインとのやり取りより、ドキドキしました。
ヒロインの犠牲精神は、清らかなユカさんと違い、私は?でした。
同乗者として、未必の故意の共犯だったと自戒したのは、良かった。が、
司法に生きる彼に、暗黒の罪を背負わせたことは、最後まで気付いてないような・・。
そもそも、刑務所で産まれた子供を彼が認知すれば。
もう検察での彼に未来は無いって思わないのかなぁ・・と、不思議でした。
ま、子供を諦めた潔さは、切なかったですが。
ユカさんの温度を上げたのも、納得のドラマでした。
私のお気に入りは、社長のバースデイソング指導、あれです。卑怯だわ・・。
ロイヤルファミリーの時もそうでしたが、
普通のシーンを彼のポーズで、思いがけず爆笑させます。
端正な顔の使い道を、良くご存知な俳優さんです。
FANさん、どもども~♪
あああ、「秘密」思いっきり楽しまれたようで。
>楽天ポイント、ゼロ¥で、視聴購入したもんねぇ~勝ったわ、私!
うらやましい~!!
>自戒する、その淋しい表情ったら・・。
あのヒロインは男性の嗜虐心を誘うのですよね。私が犠牲になるといいながら、ちらっと見る目つきのセンシャルなこと。
お下品になるので感想には書かなかったのですが、自己犠牲と嗜虐をそそる相反する顔をヒロインも持っていると思いますよ。
「秘密」にはSMのにおいも(精神的なね)感じました。
受動・被虐の側(ヒロイン)が実は相手(御曹司)を支配する、とかいうテーマは深い。
御曹司と検事のやり取りが圧巻でしょう。ヒロインを挟んで彼らも序盤と立場が逆転するのが圧巻。
愛と憎しみ、憎しみと愛という具合に世界が一回転しましたよね。
いろいろ突っ込みどころはあるかとも思いますが、「秘密」は1話目から他のドラマとは何かが違うと思っていましたもの。
アイドル俳優さんのドラマばかり解説本が出ておりますが、「秘密」や「スベクヒャン」こそ解説本を出して
その世界観を知りたいのにね。
このドラマの御曹司とヒロインが再びタッグを組んでドラマ出演をしたのが「キルミー・ヒールミー」
面白いドラマだけれども、「秘密」のようなsomething specialな感じがない普通のドラマなのでちょっと残念。
精神的SMって、大映ドラマ、韓ドラの基本であり、醍醐味ですよね。
その上、このドラマ。
例の何、が始まる時の間の取り方が、ねっとり、ゆっくりで視聴者をも、いたぶって呉れます。
役者が上手いとBGM無しでもドキドキさせられるのよね、憎いわ。
しかし、このヒロインを眉芸様が演じてたら、重たいなんてもんじゃないだろうな・・。マルオッパ妹の溌剌とした笑顔とのギャップが秀逸でしたね。
この人に嗜虐性が似合うとは、思いませんでしたが。
キルヒル、私の周囲でもキャーキャー言っております。 チソンファンが、彼が三上博史の路線になったら、どうしよう・・と不安がっていたので。
大丈夫、彼と違い。あちらは顔に合った落ち着きも有り、しっかりしておられるようなので、あの路線(どんな路線よ?)には行かないわ、きっと。と、慰めておきました。
三上くんに解離性障害の役を与えた人、恨むわ・・。
あ、ユカ様、そうそう。
や、だからね?何回お書き頂いても。逆さ釣りにされても、何のネタも出てこないのでしてよ。ね?分かった?
ユカさんがセッセとコツコツなさっているので、気分転換にでもなるといいな?そんなことしか、日々考えてません。
じゃあ、公開処刑していいのね?(ユカさんの心の声) ええ、ええ、最初っから、私はユカ様のプレイのFANでも有ります、ああ言ったらば、俄然、ユカ様に火を灯すと分かってましてよ。ほほほ。(さ、旅の支度しよ)
ふと気付いたのですが、ドラマ好きなのに橋田ドラマが苦手な私。
あの長セリフの言葉責め、精神的SMの権化な筈なのに。
が、そうだわ!BLでも、何のシーンが長そうなら、即・却下(立ち読みで戻す)。
それって、延々とイビルセリフが続く、あの責めと一緒だったわ。と、
ユカさんとのやり取りで気付きました。
※どこから、何に辿り着いているのだろう・・。
思えば、秘密って、木原さんの残酷さと何処か似ています。
ま、あの方なら火傷の位置も、子供の処遇も、
もっとザックリ、深ぁぁぁい爪痕を、4人全員に与えて終了でしょうが。
この主役二人で、FLOWER(医者のお話です、覚えておられますか?)なんか、
似合うと思うなあ。どっちがいたぶる役がいいかしら。(ギャラ設定なしで妄想は続く)
FANさん、コメントありがとう~♪
え、何をおっしゃる!三上君は私の青春時代です(笑)
「天井桟敷」だよ~ 解離性障害の役なんてお手のものです。
三上君がトレンディドラマに出演されていた頃は、カッコいいけれどもどこか居心地悪そうで、見ている私も居心地が悪かった。
「あなただけ見えない」では、そりゃあもう私は嬉しかったですよ(爆)
その後の「この世の果て」ではどこまでも堕ちていく男を嬉々として演じられ、私の「堕ちていく物語」好きなのはここから始まったのかも(笑)
浅野温子との共演「共犯者」も好きでした。
「プロポーズ大作戦」の妖精の役を演じられた時は、めまいがしましたけれども・・・
チソン、VIVA、この路線(笑)
あ、でもやっぱり「秘密」の時の何も分かっていないイケズな御曹司の役の方が大好きです。
初めてヒロインの名前を読んだ時の彼の、茫然としたしかし恍惚感漂う顔は忘れられません。
恋に落ちてしまった自分を自覚した瞬間を、あそこまで鮮やかに見せてくれるなんて。
「秘密」は本当に大好きな作品で、この脚本家の新作が5月から放映されるのですが、楽しみです。
だからこそですヨ。 返して頂きたい。
普通に素敵だった、素材のままの三上君。
ああ、草迷宮の神秘的な彼。さらば箱舟の、あの存在感。
寺山さん、或いは今日子さん、愛弟子に仕事の選び方も教えてあげて~。
あ、でも、共犯者の三上君は素晴らしかったですね。
温子さまの演技を、見事にコピーしておられまして、違う意味で怖かった。
温子さまの妙な演技に拍車をかけた傑作でした。
FANさん、コメントありがとうございます♪
>ドラマ好きなのに橋田ドラマが苦手な私
あ、私も苦手です!
全然見たことがないや・・・(笑)
>精神的SMの権化な筈なのに。
役者さんに対してのSMではないでしょうか?(爆)
>BLでも、何のシーンが長そうなら、即・却下
あああ、爆笑~~ 私も飛ばし読みですよ、飽きてくるので。
>主役二人で、FLOWER(医者のお話です、覚えておられますか?)なんか、
私の中のパンドラの箱を開けますか!(爆)
あのお話も痛かった。
って、私が「秘密」大好きなのは、木原さんのインプリンティングがあったからなのね!目からうろこです。
さすがだわ~、FANさん。
確かにね、愛と憎悪はとても似ているとは言いますが、憎んでいる女を愛してしまうその心理にたまらなく魅せられます。
木原さんの作品は嫌な奴だと思っているのに、いつの間にか・・・という心の逆転がたまらない。
「LOOP」という作品なんか、ストーカーされていた男をいつの間にか自分がストーカーしてしまうくらい愛してしまう、なんてものすごい逆転です。
愛の不可思議さを教えてくれる作品が好きなのね。
だから橋田センセの作品には食指が動かないのかも。
あ~、いいことをご教示いただきました。
いつもありがとうございます♪
FANさん、どもども~♪
>だからこそですヨ。 返して頂きたい
なるほどね。
衝撃でしたよね、美しくて。
でもさ、やっぱり変な役の方が嬉々としていらっしゃるので、それで私は十分満足。そこは寺山さん仕込みでしょうか?
「共犯者」、面白かったですよね~ 視聴率低かったけれども。
こういう役を出来る俳優さんていませんよね。
yucaさま、こんにちは。
お久しぶりです〜^^お元気ですか。
「秘密」14話まで視聴終了しました。面白すぎます。
9話の横断歩道での泣きながら笑うミニョクは凄かった。
ミニョクがユジョンにがっつり堕ちた瞬間ですよね。
私はミニョク(チソンくん)に心奪われましたけど・・
なのに、もう顔も見たくないと言われ、行方知れずのユジョン。
これはもう、捜しますよね〜グァンスくんが。笑
ちなみに、グァンスくん、好きです。
仕事もデキて忠実、そして癒しキャラ♪
ミニョクにデコピンされた時、可愛かった〜^^
序盤は4人の中でセヨンが一番スマートで格好良かったのに・・
今はもうドフン同様、危うさが際立ってる。
あとは階段から転がり落ちるだけなのか。
上がろうとするドフンと共に。
ミニョクの執着は幼くて、でも純粋。
相手を傷つけて、自分も傷ついていることに苛ついていた。
愛を欲しているのに、愛はないと叫び、なおも探していた。
執着は愛着に変わり、失った時に愛情だと錯覚する?良くも悪くも。
そして今は全てを失うことも厭わない。
臆面も無く愛を手放さないと言い切る強さを持ったミニョク。
それはきっとユジョンの無償の愛を得たからですよね。
ドフンは弱くて狡い。見苦しいほどに狡賢い。親の呪縛か・・
彼の「正義」が猛スピードで保身に飲み込まれてゆく様は気の毒なほど。
セヨンに手を差し伸べていたのは、自分の存在価値を見いだす為か。
己の罪は何処へ?
責任転嫁して、ミニョクに復讐しているだけのようにもみえる。
そして、ユジョンは終始強くてシンプル。
ブレがないから立ち直りも早い。
時々キレることもあるけど
脆さや弱さが見えないユジョンが一番怖い・・
坂を転がるように墜ちていくドフン。もう止まらない、加速するばかり。
事故現場から逃げた時もう彼は人としても検事としても資格を失っている。
でも、それを引き返せなくしてしまったのは
ユジョンだと思うのは私だけでしょうか?
未必の故意があったというけれど
検事に「嘘」をつかせたユジョンの判断はどうなのか。
ユジョンの自己満足のような気もするんです。
秘密(事故)のはじまり・・
彼女の犠牲的精神は、愛するドフンの為になったのか・・
激嵌りで、超長くなっちゃいました・・すみません。
yucaさんの解釈がドラマの面白さを倍増させてくれております。
なので、読むのを我慢してドラマを見ては読み進めてました^^
残り2話ですが、楽しみのような淋しいような・・
ぴょんこさん、どもども~♪
すみません、私がコメレスもたもたしているうちに14話まで。もう最終話までいったかな?
このドラマ、最後まで観終わってもなんだかまだまだ秘密がありそうなところが凄い。
バス停のシーンはあったかなぁ?
とにかく主役4人がいいですよね。
鍵コメさま、コメントありがとうございます♪
いえいえ、こちらこそごめんなさい。
ブログをプチ放置しておりましたのでコメレスが遅くなりまして。
ご心配おかけしました。