手に入らないなら壊してしまおう・・・秘密9話

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韓国ドラマ「秘密」9話視聴。

 
私が今年視聴した(数少ない)韓国ドラマの中でも、ダントツ面白い「秘密」
恋愛模様も面白いけれども、何よりも面白いのは腹と腹の探り合い、男のパワーゲームの部分です。
弱みを見せた方が負けの、ぎりぎりなバランスの中で闘っているミニョク(チソン)とドフン(ペ・スビン)の駆け引きが堪らない。
そして、珍しいことに主役の男子2人に同等に肩入れをしながら視聴している私は、どちらを応援していいのか分からずにキリキリと胸を痛めてしまう。
引き裂かれる私の思いが、また何とも甘美でいいのです(笑)
願わくば、最後までこの水際立ったパワーバランスな展開をしてほしいものです。
タイトルバッグも毎回面白くって。
「秘密」というタイトルの上に墜ちてくる滴は、涙なのか雨なのか。
どちらにしても「秘密」は涙の中に、雨の中に隠されているのよね。涙も雨も罪を隠ぺいし、官能を閉じ込める。
そして、パーフェクトな恋に墜ちる瞬間を、このドラマでは見せてくれました。
それまでは名前を面と向かっては呼ばなかったミニョクが、カン・ユジョン(ファン・ジョンウム)の名前を叫んだ瞬間。
彼は静かに涙を流すのです。
コントロールできない、迸る自分の気持ちに気付いた瞬間。
彼は、ゆっくりとユジョンを追いかける。
彼女が自分にとってどういう存在か考え始めた瞬間は、すなわち恋に墜ちる瞬間なんです。
やられたなぁ。
鮮烈なシーンでした。
ミニョクの愛も心がしびれるくらい強烈ですが、ミニョクに振り返ってもらえないセヨンの愛も強烈。
「ミニョクが手に入らないのなら、壊してしまおう。彼の全てを奪ったら、側にいる自分に目を向けてくれるかもしれない」
なんて絶望的な愛なんでしょう。
育む愛ではなく、全てを奪い尽くす愛。すれ違う愛。
ドフンの愛も、屈折していて。
ユジョンの愛も、自虐的で。(また後日、考察)
とにかく毎回毎回、面白くって、ドキドキして、切なくって、苦しくって、たまりません。とりあえず9話視聴後の私のとりとめもない感想を叫ばずにはいられない。
う~、続きが気になるぅ。

 
■■■■■

 
追記・ドフン、かっこいいなぁ、と思って見ているのは私だけか?(笑)
彼の振る舞いに非難轟々らしいですが、そこが愛おしいんです、私。ただただ上に行きたいと思って突き進む彼は、本当に欲しいものを手に入れられるのか。彼の欲しいものは何なのか。
大切なものが分からずに、闇雲に突き進んでいくドフンの姿は哀しくて愛おしい。
混乱しているミニョクも愛おしい。
あら、やっぱりどっちも愛おしんだわ。

 
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愛おしい~(爆)

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 4 )

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  1. はる

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    yucaさん、こんばんは^_^

    見ると決めてあれよあれよと
    回重ねております。
    字幕を待つべきだったかな?(苦笑)

    レビューに書いてらした
    インソン演じるジェミンの名前が出て
    おおーー凄い!!
    その冬、風が吹くを見てまして
    イキッタ演技と狂おしい演技では
    インソンだなーなどと思ってた所でした。

    チソンは、狂気の中に柔らかさというか
    笑顔がチャーミングなんでしょうか?
    このドラマも、痛々しく苦しいのに
    優しさがドラマ中流れてるような気がします。
    チソンと役者ぺ・スビンが、全て持って行きそうですが
    ジョンウムが、そうはさせません

    ミニョクとユジョンが、道路でもみ合うシーン
    圧巻でした。
    あのミニョクの表情と涙
    大きな山場だったのでしょうか?
    オーバー演技でもなく
    圧倒させたチソン

    今までの見てきたドラマ設定でも
    新鮮に感じる展開です。

    yucaさん.韓ドラ卒業しないで欲しいわ^_^

  2. moonlight-yuca

    SECRET: 0
    PASS:
    ♪はるさん、コメントありがとうございます♪

    お返事遅くなってごめんなさい(汗;;)
    この週末、袋町公園でお祭りのお手伝いをしておりましたので、バタバタとしておりました。

    >ミニョクとユジョンが、道路でもみ合うシーン
    圧巻ですよね~
    「秘密」何がどう面白いと断言できないのですが、たまらないくらい面白い。

    >今までの見てきたドラマ設定でも
    なんだか一つ一つ考えれば「バリでの出来事」やら「福寿草」やらいろいろなドラマの寄せ集めなのですが、面白い。

    主役4人の演技によるものですかね。

    そのせいか、水木が待ち遠しくって、他のドラマをなかなか視聴する気になれない・・・(笑)

    私も日本語字幕で視聴したいドラマです。

  3. ぴょんこ

    yucaさま、こんにちは。
    お久しぶりです〜^^お元気ですか。

    秘密・・9話まで視聴終了しました。
    右肩上がりで面白くなってます。激嵌り中。
    9話の横断歩道での泣きながら笑うミニョクに心奪われました〜。
    ミニョクはこの瞬間、ユジョンにがっつり堕ちたのかも。
    なのに、もう顔も見たくないと言われ、行方知れずに・・
    これはもう、捜しますよね〜はい、グァンスくんが。笑
    ちなみに、グァンスくん、好きです。唯一の癒しキャラかも。
    ミニョクにデコピンされた時、可愛かった〜^^
    彼がダークサイドのつまらない駒でないことを望みます。
    もし彼にも秘密が必要なら「応答せよ1997」のジュニみたいな?笑

    ココまでの感想は・・
    序盤は4人の中でセヨンが一番スマートで格好良い。
    プライドの成せる技だけど。今後はどうなるかな・・

    ミニョクの執着は幼くて、でも純粋。
    相手を傷つけて、自分も傷ついていることに苛ついてる。
    愛を欲しているのに、愛はないと叫ぶ。なのに探してしまう・・
    執着は愛着に変わり、失った時に愛情だと錯覚する。良くも悪くも。

    ドフンは弱くて狡い。見苦しいほどに狡賢い。
    彼の「正義」が猛スピードで保身に飲み込まれてゆく。
    そして、残された正義感か、ユジョンへの罪悪感か
    セヨンに手を差し伸べてゆく。あるいは自分の存在価値を見いだす為か。
    己の罪は何処へ?責任転嫁して、ミニョクに復讐しているだけのようにもみえる。

    そして、ユジョンは終始強い。ブレがないから立ち直りも早い。
    彼女もまた、シンプル。

    坂を転がるように墜ちていくドフン。もう止まらない、加速するばかり。
    事故現場から逃げた時、もう彼は人としても検事としても資格を失っている。
    でも、それを引き返せなくしてしまったのは、ユジョンだと思うのは私だけでしょうか?
    ひき逃げは知らなかったけど、検事に「嘘」をつかせたユジョンの判断はどうなのか。
    ユジョンの自己満足のような気もしてくるんです。
    彼女の犠牲的精神は、果たしてドフンの為になったのか・・
    結婚を前にして、ドフンの成功は自分の成功でもあり
    失いたくない思いがあったのでは?(あら、厳しいかしら・・)

    書き出したら、長くなっちゃいました・・すみません。
    yucaさんの解釈がドラマの面白さを倍増させてくれております。
    なので、読むのを我慢してドラマを見ては読み進めていま〜す^^
    明日は10話なり。
    また、お邪魔しますね。わくわく♪

  4. yuca

    ぴょんこさん、コメントありがとうございます♪

    遅レスで申し訳ないです!やっとぴょんこさんのコメントまで追いついてきました・・・
    そして「秘密」激ハマリ中とのこと。私も大好きなドラマなので嬉しい~
    >9話の横断歩道での泣きながら笑うミニョクに心奪われました〜。
    うんうん。このシーンはヘビロテです。初めてユジョンの名前を呼んだミニョク。
    彼女に恋に落ちてしまった自分を自嘲しながら、それでも歓喜に満ちたミニョクに私も心揺さぶられました。
    恋人を殺した相手を愛してしまうなんて、そうそうあることではないですし、憎しみを超えた愛の行方というものを「秘密」は見せてくれました。

    >グァンスくん、好きです。唯一の癒しキャラかも。
    私も大好き!韓国ドラマは秘書君をカワユク描くのが得意ですよね。御曹司と秘書君の関係性にいつも心が癒されます。

    >彼女の犠牲的精神は、果たしてドフンの為になったのか・・
    ドフンのためというよりも、ドフンと結婚する自分のためでもあったのでしょうね。
    しかし彼女のその浅はかな願いはあっさりとひっくり返されて。
    人間不信になった彼女を救ったのが、ミニョクの憎しみを超えた愛なのでしょうね。
    愛によって裏切られ、愛によって救われる。

    「秘密」ほどのがっつりメロドラマに、以降お目にかかることがないのよね~
    本当に掘り出しもののドラマだと思います。
    この後にあるバス停のシーンは、本当に私、画面に向かって声を出しましたもの。
    「きゃああ!」って。