夜空ノムコウ・・・2016年の終わりに寄せて


1年間の総括を書く時期になりましたが、総括というまでもなく2016年は開店休業状態が続きました。
どうしたんだろうと密かに悩んだ1年でもあります。
本当にゴメンナサイ。

 

何をやっても駄目な時ってあるじゃん。うまくいかないとき、そんな時はさ、神様がくれた休暇だと想って無理して走らない。焦らない。頑張らない。
自然に身をゆだねていればきっとそのうち良くなるから・・・

 

2016年、nothing hurtはロングバケーションだったのかもしれません。
2017年は素敵なドラマに出会うことを願いつつ。この夜空ノムコウに新たな出会いがあることを信じて。

 

訪問して下さった皆さま、コメントを下さった皆さま、本当に2016年お世話になりました。
よいお年をお迎えくださいませ。

yuca拝

 


■ 2016年度視聴ドラマ ■


お昼12時のシンデレラ  ★★★★
大陸ドラマのエポック・メイキングになるのではないのでしょうか、「杉杉来了」
愛すべきフォン・トン!シャンシャンに一目ぼれをする熱情と、シャンシャンが自分を好きになってくれるまで、シャンシャンが自分の意志で彼との結婚を決意してくれるまで待つ冷静な忍耐力がある。
官能と理性がハイブリッドされた魅力的な、そしてちょっと不器用なヒーローに魅せられたわ。

 


応答せよ1988 OMG★★★★★
ノスタルジックで、美しく甘美な思い出が、時に凶器のような切なさに姿を変える瞬間がこのドラマにはあると思う。
その切なさという凶器が私たちの胸を優しく貫くのだから、このドラマ侮れない。
「応答せよ1988」の5人の姿の後ろ姿を見ていると、ずいぶん前に視聴完了しているにも関わらず、今でも胸が苦しくなる。今でも、涙が出そうになる。
生きていくということは何かを失い続けるということを、ユーモアとペーソスを持って私に教えてくれるドラマ。

 


琅琊榜 ★★★★★
「琅琊榜」の世界はいつも冬。
新春はあっても夏や秋はない。凍てつく冬の情景は梅長蘇の心情の表れか。
梁国の暗部を覆い隠すのは、いつも降りしきる雪なのか。
雪は神聖であり、全てが清められる。
憎しみも恨みも愛も哀しみも。
その中で変わらないものは何かを問いかける。
自分自身が生きていくために犠牲にしなければならないもの、何よりもその命を犠牲にしても、それでも失っていけないものは何かを問いかけてくる。

 


LIAR GAME ★★★
特に語ることもないなぁ。「LIAR GAME」は原作が秀逸ですからね。

 


ホグの愛 ★★★
ホグを見ていると、ドストエフスキーの「白痴」のムイシュキン公爵を思い出します。
「白痴」をうんとライトに、キュートにポップにした物語が「ホグの愛」なのかと。
ホグの愛とムイシュキンの愛は同じ形。FOOLという、相手のためにすべてを投げ打つ愛の形。

 


また?!オ・ヘヨン ★★★★★
トクン、トクン。
ほら、あなたは生きている。
ほら、私たちは生きている。
そのことを静かな音で伝えてくるドラマです。
この世は様々な音に満ち溢れて、でも一番大切な音はあなたの鼓動。
何よりも愛おしい、大切な音。

 


太陽の末裔 ★★★(ユ・シジン大尉は文句なしの★★★★★ですが・・・)
ユ・シジン大尉は最後まで水際立った夢のようなカッコよさでした。今までもさんざん語ってきたけれども、てへっ!
完璧なプロポーション、訓練の行き届いた肉体、揶揄を含むその笑顔はどんな危機に陥っても変わることがない満身創痍の戦場のワルキューレでした。
私の魂をヴァルハラまで導きそうな勢い(笑)
ただ大尉が完璧であればあるほど、「太陽の末裔」は大尉にとってどんな物語だったのだろうかと考えます。

 


THE K2 ★★★★★
キム・ジェハの誰よりも強く峻烈で、誰よりも孤高で、誰よりも優しかったまなざしに酔いしれたドラマ。
信じられるのはその手を血に染めることだけという、その流した血だけが信じられるという緩やかな絶望が占める世界。
誰かと関わるのは、愛か死しかないという世界観。
まさに暗い深い森の中のお話です。
チ・チャンウクが演じる疾風を感じることができたのならば、密かなカタルシスを体感できるドラマでもあります。

 


W ★★★
ドラマで鑑賞するイ・ジョンソクはどうしてこんなにキラキラするのでしょうか。
泣きぼくろのせいなのか、彼は泣き顔がよく似合う。泣きたいのをこらえて、自分の心を押し殺して、ヒロインを守ろうとするカン・チョルに不覚にも胸がキュンとしそうになる。
とくに8~10話にかけての展開は絶品。
ヒロインを愛した記憶すら残っていないカン・チョル(世界が書き換えられたために)が、失ってしまった愛を世界のカタチを変えてさえも取り戻す物語でした。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 3 )

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  1. YUMIKO

    本年もよろしくお願い申し上げます。

  2. YUMIKO

    yuccaさま

    お疲れ様でした。
    yuccaさんの感性豊かなアンテナは時々、お休みしてメンテナンスを
    なさらなければ(#^^#)

    本年はウォーミングアップしつつ、yuccaさんが書かずにいられない
    ドラマができて、それを拝見した私もドキドキを頂く。

    そんな『ちゃっかり』ファンですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

  3. yuca

    YUMIKOさま、あけましておめでとうございます。

    こちらこそよろしくお願いいたします。

    >感性豊かなアンテナは時々
    あはは、おほめくださってありがとうございます。かなりさび付いております。
    おっしゃる通り、ウォーミングが必要です(汗;;)

    >書かずにいられないドラマができて
    そうですよね!
    そんなドラマにお互いに出会えること願いつつ。

    いつもありがとうございます。