右手に嘘 左手に愛・・・僕らのメヌエット2話まで
台湾ドラマを視聴するのは久しぶりです。
脚本家は私の大好きな「我可能不會愛你」のシュー・ユーティン。
日本でも「切なさゆえに共感できる“恋愛ドラマ”の女王シュー・ユーティン待望の最新作」なんて宣伝されるくらいだからかなりの人気脚本家ですよね。
韓国ドラマでは脚本家で宣伝するドラマなどは皆無だと思いますし。
ラン・ジェンロンも「P.S.男」「ハッピーメーカー」以来久しぶりです。
「P.S.男」では偽悪的なフージエがそれでもふと漏らす本音に乙女ゴコロメーターが振り切れたものでした。
■ あらすじ ■
男の子を切望する母のもとに生まれた三女ジーウェイ。近所のダイ家に可愛がられ、ダイ家の一人息子ヤオチーを兄のように慕って育つ。高校生になりヤオチーを好きなっていたことに気付くが、想いを伝えられないまま、ダイ家は台北へ引っ越してしまう。それから10年、ジーウェイはヤオチーとの再会を夢見て台北へ。幾多の困難を乗り越え、再会を果たすが、ヤオチーには同棲している彼女がいるのだった!それでも10年間の想いを伝えようと奮闘するジーウェイだったが、ヤオチーにとっては可愛い妹のようなもの。そんなある日、2人に関わる重大な出来事が、高校時代に起こっていたことを知る…。
「我可能不會愛你」が「僕が君を好きになるなんてあり得ない」というお話ならば、この「妹妹」は「僕をどうか好きにならないでおくれ」というお話なのでしょうか。
いずれにしろシュー・ユーティン作なので、いろいろ文学的な仕掛けが満載で、ダメな人はダメだし、好きな人は好きというマニアックなドラマなのだと思います。
1話冒頭から、瞬間の愛を永遠の愛にするには・・・なんて哲学的ですしね。
互いを想う時間が長いほど出逢った時の愛の瞬間を短く、そして一番燃え上がった時に立ち切れば永遠の愛になる。
たとえその心からどくどくと血が流れようと。みたいな愛し方は賛否両論あると思いますが、ある種の愛のカタチではあります。
このドラマではそんな血がドクドクと流れるような愛のカタチを描いていくのかしら。
英題の「Apple in your eye」とはどういう意味なのかも考えます。
眼の中に入れても痛くないほど好きということなのか、それともあなたの瞳の中に愛を見るということなのか。
それともアダムとイブのリンゴを示しているのか?
こういうことを考え出すとあっという間に時間が過ぎ去ります。
「我可能不會愛你」では芝居がドラマのアクセントとなっていたけれども、「妹妹」ではアニメーションがアクセントになっています。
古今の恋愛物語をアニメーションで紹介して、「妹妹」での幼馴染の愛をくっきりと描き出そうとしています。
1話ではパフォーマンス・アーティストのマリーナ・アブラモヴィッチの万里の長城の両端からそれぞれ出発した二人が3か月かけて1000キロを歩き続け、再会し、別れるという作品「The Great Wall Walk 恋人たち——万里の長城を歩く」が引用される。
初っ端からマリーナ・アブラモヴィッチが引用された時点で、もう私は諸手を挙げて「妹妹」が好きになりましたけれどもね。
蛇足ですが恋人と別れたマリーナが22年後に彼と再会する「The Artist is Present」という作品は、なんだかもう涙なしには見られません。
下手なドラマよりも私の胸の中から込み上げてくるものがあります。
かつて愛した瞬間、離れていた時間、心の奥底にひそかに隠していた想い、すべてがその一瞬のマリーナの表情に表れていてね。
1話冒頭でこのパフォーマンスが引用されているということは、「妹妹」は別れの物語なのでしょうか。
2話では張愛玲の「傾城の恋」が引用されていますね。張愛玲は「ラストコーション」の原作者と言えばいいかしら。その美文調な文体は日本語に訳すのは不可能と言われており、かの魯迅と並ぶほどの中国文学の巨匠。
悲劇その1 人生はベクトルが逆に向くことばかりだ!
悲劇その2 物事は決して想像どおりにはならない!
毎話語られる悲劇論も身にしみちゃうのよね。全13話というのも13が悲劇の数だから?
生まれた時から〝ヒゲキ″なんて名前で呼ばれてしまうヒロインのジーウェイは、家族の中ではミソッカスなせいなのかしら。
今一つ自分に自信がないような女の子。そんなヒゲキはヤオチーのそばにいるときだけは、自分らしくいられる瞬間。
しかしラン・ジェンロンとアンバー・アンの高校生役はかなり苦しいと思います(笑)
子役時代の子供たちがカワユかったので、余計ね。
ここでまずリタイアする人がいるかもね。
しかし秘密の庭といい、台湾の風景といい、どこかノスタルジックな郷愁をそそります。
魚の目玉を二人で分け合って食べた瞬間から互いに特別な存在。
この「妹妹」では食べ物がかなり象徴的に使われていると思います。
魚を分け合い、共に食べる緑豆のスープは悲しみや喜びを共有するということ。
互いに言えない思いをスープと一緒にそっと心の中に飲み込んでいきます。
そんなスープを頭からかぶってしまったということは、ジーウェイの気持ちがもうヤオチーに隠しきれなくなったということ。好きって言いたいけれどもヤオチーはいつもそんな瞬間をはぐらかす。
右手に「兄妹みたいなものだ」という嘘、左手にこっそりと育んできた愛を持ったこの二人はどこまで自分の気持ちを抑えることができるのかしら?
ヤオチーの気持ちは語られないけれども、彼だってヒゲキを探していたのです。
彼女の好きな食べ物を用意するために飲食店の店主となって。
そう考えるのはヒゲキだけではなく、私もロマンチストだからかな。
いずれにしろ食べることと、ヒゲキの喜びと悲しみは密接にリンクをしているドラマだと考察しております。
yucaさん、こんにちは
GW如何お過ごしでしたか?
我が家は、今週末まで家人がいます(T_T)
日常のお気楽に早く戻りたいわ
さて、台湾ドラマ
とても興味そそられます
長い年月の別れが、どうあらしを巻き込むか
台湾が舞台となった吉田修一の『路』
を思い出しました。
字幕で見れる日を楽しみにしょっ!
我可能不會愛你、韓国版リメイクは
ハ・ジウォンとイ・ジヌクだそうですね
ジヌクと聞いて、めちゃテンション⤴️
はるさん、コメントありがとうございます♪
>日常のお気楽に早く戻りたいわ
わかる、わかる~(爆)
>我可能不會愛你、韓国版リメイク
そうそう、そういうお話もありましたね。
イ・ジヌク好きだけれども、チェン・ボーリンの捨てられた子犬のようなまなざしができるのかどうか。
どきどきです。
そして「僕らのメヌエット」久しぶりの台湾ドラマ。
どこかノスタルジックな感じが、懐かしくってかなりなハイスピードで見ちゃいました。
月日がたった愛はどう変わっていくのか、そんなことを問いかけているドラマのような気がします。
初めまして。
ジウォンさんの新しい主演ドラマ話題大ですね、さすがトップ女優。
相手役のイ・ジヌクさん、よくは知らなくてごめんなさい笑。
美男美女コンビの初共演
6/27スタ-トが楽しみです♪
ミナさま、コメントありがとうございます♪
はじめまして。こ、こんなネットの最果てのブログにようこそです。
>ジウォンさんの新しい主演ドラマ話題大
お、そうなのですね。
私はこのドラマの台湾オリジナルバージョンに非常に心を揺さぶられて号泣しましたよ。
どう韓国ドラマではアレンジしてくるのか楽しみでもあり、怖くもあり。
イ・ジヌクさんもカッコいいですしね。
でもあのドラマのヒーローってへたれなのです(笑)
どうそのへたれぶりを演じてくれるのか。彼にかかっています。
またお時間のあるときに遊びに来てくださいませ。
お返事有難うございます~
とってもウレシイです^^
「こんなネットの最果て…」なにを言いますか素晴らしい素敵なプログ★
私は韓国、台湾のドラマや映画が大好きなので^^逆に日本のは魅力感じないのですよ笑。
「あなたを愛した時間」27日放送開始で話題ですが、やはりトップ女優のジウォンさん主演という事が大きいですね、日本でも人気の韓国の大スタ-ですし、私も好きな女優さんです。
相手役のイ・ジヌクさんもジウォンさん同様演技はお上手のようで‥でもこの男優さんそんなよく知らなかったし、この方の作品見た事もなかったので~なんかケ-ブル作品が多かったようで、今回じっくり見させてもらいますし何よりもジウォンさんの相手になる事の需要は大ですね。
台湾版とは多少異なるようですが
ジウォン&ジヌクの美男美女の主演コンビ楽しみだし、ラブシ-ンもロマンチックになりそう(^^♪
これからも宜しくお願いいたします。
ミナさま、コメントありがとうございます♪
>私は韓国、台湾のドラマや映画が大好きなので^^逆に日本のは魅力感じないのですよ笑
うん。日本のドラマではなんだか物足りなく感じますよね。
台湾ドラマしばらく視聴していなかったのですけれども、今年は何作か視聴したいなと思います。心があったかくなるから好きなの。
>トップ女優のジウォンさん主演
何気に彼女のドラマは立て続けに視聴しています、私も。きりりとした立ち姿が好きでね。
そんな彼女が「イタズラな恋愛白書」をどう演じてくれるのか。
楽しみですね~
こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。