不器用な人だから・・・シンイ-信義-18話まで

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韓国ドラマ「シンイ-信義-」18話まで視聴。

 

 

そもそも「ヒーラー」の脚本家ソン・ジナの作品ということで視聴を始めた「信義」
普通に面白く観ています。
なるほどですよね、この作品に熱烈なファンがつく訳も分ります。
イ・ミンホ君の作品は「シティーハンター」「相続者たち」と観ていますが、初めて彼がカッコいいかも(・・・遅すぎる・笑)と感じているくらい史劇マジックは強烈です。どうして史劇になると何割か増しでかっこよく見えるのでしょう(笑)
麗しい俳優さんであることは確かなのですが、麗しいだけという感じがしていたのよね。
ところがチェ・ヨンは麗しい上にストイックなところに惹かれちゃうのかもしれません。

 

 

ドラマに夢中というよりも、脚本を面白く視聴しているのかな。
「ヒーラー」といい「シンイ」といい、守る男がテーマ。
誰かを、何かを、守るということは、何かを捨て去る覚悟を持つということなのねとこのドラマを見て強烈に感じています。
ヨンは様々な場面で選択をしていく。
ウンスを守るために。
王を選ぶのか、国を選ぶのか、部下を選ぶのか、自分の矜持を選ぶのか、自分の命を守るのか。
いずれの局面でも、ヨンは必ずウンスを選ぶ。
たとえその結果で多くの人の命が失われようと、自分の手が血にまみれようとも、ウンスを選ぶ。
なんて強烈にストイックでエゴイスティックな愛のカタチなのでしょうか。
イ・ミンホ君の麗しさと「守る男」というテーマの萌え具合に私たち視聴者は目がくらんでしまいますが、「シンイ」で描く愛のカタチは潔くて、そして怖い。

 

 

ヨンは18話で王に向かって言っていましたね。
「医仙が一番だ」と。
王に仕えることですら彼女を守るための手段にすぎないのです、彼にとって。
不器用なんだよね。オール・オア・ナッシング。
ウンスをこの世界に連れてきたことで、彼女の存在が自分の生きるあかしとなった。
彼女が去ってしまったあと、ヨンはどうなるのかしら。
そのことを考えると胸が痛い。

 

 

 

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最新作「ヒーラー」と比較すると脚本家のソン・ジナは「信義」では設定に酔っているところもあるのかな。
「ヒーラー」を視聴していて感じていたのは、長年組んできたキム・ジョンハク監督との最後の作品「信義」では出演料の未払い等の事件で、ソン・ジナとしてもいささか不本意な心残りの作品なのだなということでした。
(どうやら「信義」は結末も喧々諤々らしいしね)
そういうバックボーンを知るとね、なんだかこの「ヒーラー」がものすごく含蓄のある、奥行きの深い物語となってきたのよね。
自分を置いて逝ってしまった監督への哀悼、不完全燃焼だった作品「信義」の登場人物たちへの(脚本家にとってはわが子ですものね)申し訳なさ、そういう様々な脚本家の感情が視聴していると伝わってきました。
深い哀惜の念に彩られた「ヒーラー」に対すると、前作の「信義」はまだどこか楽天的にキャラクターを扱っている気がしてなりません。
キャラクターを操り、タイムスリップという題材で描きたかったのはソン・ジナが追い求める愛のカタチなのか。

 

 

 

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どうやら、ウンスに残された手紙はウンス自信が書いたもののようで、この後また彼女はタイムスリップをすることが予想されます。
愛のカタチを描くのに、まず何を選んで何を捨て去るのかということを描いていく。
王を捨て、国を捨て、友を捨て、過去を捨て、自分自身すら捨て去る覚悟を持ったヨンの前に、今度は時の流れという究極の愛の障壁を描くのでしょうか。

 

「振りかえらずそのまま聞いて。
一つだけ聴かせて。
私・・・残ろうかな。いてもいい? 許してくれる?」
「毒で苦しんだでしょう。懲りませんか?」
「だったらお願い。残された時間は毎日あなたに愛を伝えるわ。
あなたは・・・私が去ったら全部忘れて。絶対投げやりになったり、寝てばかりいないで。そんなのダメ。
全部忘れられる?」
「・・・忘れろと?」
「そう・・・約束して」

 

ウンスは何て残酷な約束をヨンに求めるのでしょうか?
ウンスと共に生きていたという記憶ですら忘れろとヨンに迫るのです。
ウンスのために生きてきたヨンが、彼女の存在を忘れるということは、ヨンが生きている意味を失うということなのに。

 

20話だと思っていたのですが、24話まであるのね。
まだまだ楽しめそうです。

 

 

 

 

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まあ、しかし難点があるとしたら、「守る男」の愛のカタチを描くために、「医仙」というキーパーソンをそれぞれの思惑で奪い取っていくという設定がだんだんマンネリ化してきました。
「医仙」を手に入れた者が、まるでこの世界の王になるというような展開の連続。
ウンスの重要性も、実は医者ということではなく、過去を知っているということだけに絞られてきたかのようです。
〝ディール″の連続に次ぐ連続。
18話のラストでは、今度は元がウンスを手に入れたがっているのですか。やれやれ。

 

 

 

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私の心の癒しは、王様!
己の至らなさを知り、己の民を知り、恥じない生き方を模索しようと足掻く王様が好きです。
しかし王の行く末の史実を知ると、なんともやるせないんだよね。

 

 

 

こんなに面白いドラマを私は今まで見過ごしてきたのよね。
ドラマの出会いはタイミングだとつくづく実感します。まるで恋に落ちるみたいに(笑)

今日のLOVE リエゾン・ダンジュール

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コメント

    • FANです。
    • 2015年 3月 21日

    シンイ、いかがでした?って、そんなどころじゃないのよ~!!と、ユカさんの悲鳴が聞こえましたので。
    お忙しいユカ様の代わりに、剣と花も、完走しときました。
    まあ、シンイ並み?かな?前半の重厚さが、後半にかけて消えていきます。
    後半は、俺を見て!と、ナル様が凝りに凝った演技で頑張ってます。
    が、これを是か?否か?笑!で見るか? 恐らく、ここが視聴の分かれ目でしょう。
    (言っときますが、消去のススメじゃアリマセン。) 
    シンイをボーダーライン扱いするコメントに続き、
    以下、ナイショ話です。

  1. FANさん、どもども~♪

    「シンイ」はね、週に2話ずつ視聴しています。今週最終回かな。
    もうスキップしたい気が満々ななのですが、ここまで来たらぐっと我慢で視聴中。

    >後半は、俺を見て!と、ナル様が凝りに凝った演技で頑張ってます。
    やっぱり!
    ナル様がかなりうざいという話を聞いていたので。
    いやいや、これは消去のススメでしょう(爆)
    山のように私の前には未視聴ドラマが積まれてあるので、ここは「消去」一択ですね!
    さっぱりしました。

    映像は好きなのになぁ。
    ちょっとだけ以前考察しかけたのですよね。

    チャレンジングな作品。
    ものすごく映像が素敵、アングルが素敵、音楽が斬新、そしてセリフが少ない。
    セリフが少ないために映像から視聴者は色々なことを考えなくっちゃいけなくて、その視聴は非常に面白いです。
    暗喩が満ちている作品。
    谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」のような(ちょっと違う?・笑)、闇の美を愛でる作品。
    しかし、いちいち「桜の花びら」は初恋を意味しているとか、宮中の「闇」はまるで子宮のようだわ、目と目があった瞬間がさかさまなのは互いに立っている場所が天地ほどの隔たりがあることの暗喩ね、とか色々余計なことを考え出すわけです(笑)
    ストーリーそっちのけで。

  2. 鍵コメさま、コメントありがとうございます♪

    あ~なんてレアな裏話をありがとうございます。
    そ、そうなのか・・・

    いろいろと衝撃的な事実が(笑)

    ナル様ウォッチャーとしてはますます彼から目が離せません。
    出演ドラマは見ないけれどもね(笑)

    • FANです。
    • 2015年 3月 24日

    ええ、ええ、前衛的ドラマを目指したんだろうな、と、努力を感じるドラマでした。
    芸大の卒業製作なら、拍手喝さいだろうなと思います。

    観客に阿らないことと、自己完結は違うのサ、って、この境目が難しいんですよね。

    唐さんや久世さん演出は、その曖昧な境目を、俳優の魅力に託し切るので、余裕が有りましたよね。
    ああいうドラマを知っているから、ゴメンね、剣と花。(比較の対象じゃないって、知ってるよ)

    で、消去を誘った確信犯としてはですね。
    消去その前に。。。。そうですね、13か、14話あたり。 
    主役、その父、ナル様の3人が揃っている箇所を倍速で探して、4,5分だけ視聴なさってはいかがでしょう。

    まず、ナル様で、クスッとします。
    更に、これでもか!と言いたげな凝った演技に、父君の冷え切った返しの浮き具合。
    ここで、1分程、笑えます。 
    そして主役さんの分かりずらい受けの演技で〆、特に何も無く。空間だけ映されて、CM。

    この一連の3分程のシーンで、思い出すだけで5分は笑えますよ。 (結局、是非を問わず、笑いで視聴していた、何処までも非道な私)

  3. FANさん、どもども~♪

    この私にあくまでも「剣と花」をススメマスか?(笑)
    歳をとったせいで、ますます苦手な俳優さんには我慢できなくなっているのに(爆)

    >更に、これでもか!と言いたげな凝った演技に、父君の冷え切った返しの浮き具合。
    あ、ここは見てみたいなぁ~
    悩む、消去する前に見るべきか。

    >観客に阿らないことと、自己完結は違うのサ、って、この境目が難しいんですよね。
    実はコムズカシク作るのって以外に簡単なのかもと思っています。
    本当に難しいのは、文学でも演劇でも、簡単なことを熱く伝え、心を揺さぶることなんだろうなと思います。

  4. 鍵コメさま、どもども~♪

    >この事実をですね、受け入れない、という悪い癖が・・。 
    受け入れないどころか、すべてが韓国から始まったという韓国起源説を信奉されている方々ですからね・・・
    (あ、ちょっと毒舌だったかしら?)

    • FANです。
    • 2015年 3月 31日

    あら、何を仰いますか? @毒舌・・・?

    よろしいんですよ、韓ドラは韓ドラ、盲信は妄信。しがみ付きたいロープの種類は人それぞれですから、
    あくまでも韓国産に拘る方が居るのよね、それだけのことです。
    あれ?ちがうか?ま、いいや。 

    異論と毒舌、違いの分かるゴールドブレンドで、ございますわ。(この、ねじ曲がった論理こそが、毒舌なのでした。)

  5. FANさん、コメントありがとうございます~♪

    >異論と毒舌、違いの分かるゴールドブレンドで、ございますわ。
    あああ、なんてナイスなキャッチフレーズ。
    いただきます!
    早速どこかで使います(笑)

    なんだかこの春面白いドラマないなぁ~と思っていたら、藤竜也主演!

    か、な、り、衝撃を受けています。

    そ、そうかぁ。
    ご存知のとおり大好きな役者さんです!
    しかし、しかしなぁ。
    複雑なオトメゴコロ。

    • 違いを分かりたい、FANです。
    • 2015年 4月 02日

    あなたって方は・・・。
    激減チュウ♪♪な、ユカさんに。この情報はいかがなものかと、思っていたのですが。
    (剣と花で、寄り道を誘発したのは、誰?)

    やっぱり、ご存知でした? 実は、予告編を録画予約のおこぼれで視聴した時点で。
    これ、ユカさんに報告しようか?イヤ、お忙しいのに、また、要らない情報か?と、躊躇していました。

    が、予告編の藤さんだけで、もう、興奮が冷めません。 失敗な時代劇になったとしても、
    藤さんが、主役!!それだけでもう、有りなのヨ!よくやった、NHK!!と、
    エールを送っております。

    なので、また、このネタで、ユカさんとお話したいな、よろしいですか?
    あ、今更、聞くな?そうですよね?じゃ、よろしくお願いします。ふふふ。

    藤さんのくたびれた姿って、等身大のオトコっての匂いを感じさせて、ときめきます。(エロすの違いが分かりたい、助平なFANより)

    • 匿名
    • 2015年 4月 02日

    追伸 忘れてましたが。 
    相変わらず、本当に。シンイは、何処へ行ったのだ・・・。

    スンません。藤さんの魅力のせいよ。
    あと、ナル様のせいよ、と、いうことにして、さ、逃げよ・・。ごめんなさい。

  6. FANさん、コメントありがとう~♪

    >シンイは、何処へ行ったのだ・・・。
    大爆笑! 私も「シンイ」視聴テイタイチュウで人のことは言えませんが。
    だっていろいろ目移りしちゃいますものね!

    >ユカさんに報告しようか?イヤ、お忙しいのに、また、要らない情報か?と、躊躇していました。
    ええええ~!!!
    確かに低体温中ではございますが、藤竜也ですよ!
    あの美声を、今また味わえる至福の時を分かち合おうではありませんか!(鼻息荒い私)
    来週からでしょう。うっかり知らないところでしたよ。

    >藤さんが、主役!!それだけでもう、有りなのヨ!よくやった、NHK!!
    本当に。たとえ年功序列で主役扱いで、影の主役は若い衆だったとしても。
    しかも原作が火坂雅志・・・?あれ?  隆 慶一郎のほんのドラマ化じゃないのね。
    (余談ですが彼が紡ぎ出す物語に心底惚れています。)
    脚本が小松江里子・・・う~ん。
    いやいや楽しみだ!

    >藤さんのくたびれた姿って、等身大のオトコっての匂いを感じさせて、ときめきます。
    うんうん。
    思わず「愛のコリーダ」観ましたもの。

  7. FANさん、どもども~♪

    藤さまの魅力の前には、どんな男だって影が薄くなります。
    ますます「シンイ」どころじゃなくなったよ。

    藤さま効果か俄然ブログを書く気になってきましたよ!

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