君は僕の輝ける星・・・ロボットじゃない16話まで


韓国ドラマ「ロボットじゃない」16話(MBC版)まで視聴。

 

 

ミンギュは他人と一緒にいることができない人間アレルギーの患者だ。コミュニケーションの渇望を満たしてくれた存在は、アンドロイドのアージ3だった。
アージ3に一目惚れしたミンギュは、アージ3を家に入れようとしたが、アージ3は故障してしまう。アージ3の開発者ペクギュンを助けてくれたのは元カノのジアだった。ジアはペクギュンの元恋人であり、アージ3も彼女をモデルにして作られたのだった。
日当1000万ウォンの高報酬のアルバイトでミンギュの家にアージ3として赴くジアだったが・・・

 

人間嫌いの男の子とロボットのふりをする女の子のボーイ・ミーツ・ガールの物語。
ものすごく単純なストーリーで今後の展開も予測できますが、ユ・スンホ君初のがっつりラブストーリーということで視聴するしかないでしょう。
ユ・スンホ君は今まで割と胸が痛くなるようなダークな設定のキャラクターを演じることが多かったので、今回は人間嫌い+アレルギーという役だけれども、なんだかほっとして視聴しています。
「僕の彼女はサイボーグ」という映画も大好き、「ブレードランナー」も大好きな私は人間とロボットの恋愛は興味のある題材のひとつ。
ジアがアージ3として振る舞うことで起こるドタバタで引っ張る8話くらいまでは幼稚な展開だなと思って視聴していたのですが、7話ぐらいからだんだんドラマに引っ張られてきました。
ユ・スンホ君に引っ張られるとでも言うのか。
人間嫌い+人と接触するとアレルギー反応が起こるミンギュは、生きていくためにははりねずみのようにトゲだらけで人を攻撃し自分に近づかないように牽制する生き方を15年も続けてきた。
彼が人間嫌いになったのは、両親の死とともに周りの人たちの欲望や打算といった闇を見せつけられたから。
しかしでもやっぱり誰かと繋がりたい、何かと繋がりたいミンギュはアージ3と出逢う。
アージ3を学習させればさせるほどこのロボットは彼の心に寄り添い、そしていつしか彼の生きる術になっていて、なくてはならないモノとなる。
ロボットの一挙手一投足にすっかりと振り回され、いつもロボットのことを考えて、大切にしてあげたい、でもたかがロボットなのに・・・という相反する気持ちに苛まれる。
ミンギュのアージ3が大好きだけれども、大好きと認めたくない、こんなに自分の気持ちを振り回すから大嫌い、でもアージ3が必要なんだという感情のアップダウンをユ・スンホ君が絶品に演じていて見ごたえがあります。

 

 

 


アージ3を学習させたから彼好みのロボットになったのか、アージ3の反応は全部プログラムされているだけなのかと悩むミンギュ。
まあ、彼がアージ3と思っているのは実はジアなのだけれどもね。
ミンギュがジアを通して世界と触れ合っていくさまが、なんともヴィヴィッドで瑞々しくって、初々しくっていいの。
世界はこんなにキラキラしているんだと視聴している私にも感じさせてくれる。
誰かと手をつなぐということはどういう意味かを思い出させてくれる。
ONLY IS NOT LONELYなのです、つないだ手の温かさが伝わってくるそんな「ロボットじゃない」

 

 


チェ・スビンがまたかわゆいの。ロボットのアージ3はロボットらしく、ジアが演じるアージ3はいかにもロボットを演じている風に演技を分けてくる。
ジアが演じるアージ3が私は好きなので、願わくばドラマ最終までこのままジアのアージ3が登場してほしいなぁ。ジア単体にはあまり興味がないの。
(何を言っているかわからないかもしれませんが、観ている人にはわかる・笑)

 

 

 

父がいつも言っていたことがあるんです。
ひとりいるだけでいい。
ひとりいるだけで人は耐えることができる。
私たちはたったひとりの人を探し求めて、誰かにとってのたったひとりになりたい。
私の人生のたったひとつの生きがいとなり、たったひとつの星となりますように。
もしかするとあなたはもうすでに誰かにとっての、たったひとりかもしれない。

 

 

ジアのこのモノローグが優しく降り注ぐ「ロボットじゃない」が、かなり気に入っています。
たったひとつの星を求める物語が、そう、韓国ドラマなんだよなと感じながら視聴しています。
誰かを思いながら夜空を見上げて星を探す、そんな夜もいいですね。

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. どんぐりσ

    yucaさん
    あけましておめでとうございます♪
    面白そうなドラマですね!
    わりと最近「パッセンジャー」という映画(DVD)を見まして、
    アンドロイドの友達(がもしいたとしたら)について考えたところだったので(笑)、
    このドラマを見るのがとても楽しみです。
    ユ・スンホくんはやっぱりイイですか?(*^_^*)
    今年もよろしくお願いします。

  2. yuca

    どんぐりσさん

    今年もよろしくお願いします。
    ごぶさたぶりのブログをちょっと更新してみました。

    「パッセンジャー」私も視聴しました、先日。
    なんとも言えずあのバーのアンドロイド君は良かったですよね。しかしあの愛のカタチはありなのかしら?

    「ロボットじゃない」は最初上から目線で視聴していましたが、ユ・スンホ君の熱演にすっかりやられて胸が痛いです。
    序盤のどたばた設定を乗り越えれたら、あれよあれよという間にすっかりメロメロになっています。
    さすがだわぁ、ユ・スンホ!