あなたのキスを数えましょう・・・青い海の伝説 4話まで

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韓国ドラマ「青い海の伝説」4話まで視聴。

 

 

正直2話の逃走劇はあざとくて、わざとらしくて、少しうんざりしていましたが4話まで来ると面白くなってきました。
登場人物が出そろい、伏線が張られてきた4話まで。豪華なゲスト、ところどころ「星から来たあなた」を思い出させる設定。なぜか「相続者たち」も彷彿としたりしながら視聴しています。

 

 

 

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毎話冒頭のエピソードはホ・ジュンジェとシム・チョンの転生前の話。そもそもの馴れ初めが物語られる。
このドラマの人魚は不老不死の生き物ではなく、有限の命の存在なのかしら。
ダムリョンとサファの物語は悲恋に終わりそうな気配が伝わってきます。
劇中サファの生まれ変わり(?)であるシム・チョンに「親」という存在がたびたび問われて、彼女は「そんなものはない」みたいに毎回答えていますが、人魚の誕生も謎に満ちているわぁ。
演じる詐欺師が「あなたの祖先は土に埋まっている」と言うのですが、ダムリョンとサファの行く末を案じしているようでね。
とにかくダムリョン姿のイ・ミノのカッコいいこと。

 

 

「星から来たあなた」はタナトスとエロスのせめぎ合いのドラマでもありました。
ト・ミンジュンにとって死を覚悟しないと、その人に触れられない。
恋とは、その人に触れて見たいと思うエロスであるとしたならば、彼の恋はいつも死と隣合わせでした。
そして「青い海の伝説」ではキスはすべての記憶を消し去ってしまうことなのです。
これからホ・ジュンジェは何回記憶を失っていくのでしょうか。
どれだけ好きになってもキスをすると記憶がリセットされて赤の他人なんて、恋愛ドラマとしては究極の切ない設定。
好きという思いさえ忘れてしまう、記憶すら忘れてしまう。でも記憶はリセットされても細胞の一つ一つがきっと「好き」を覚えている。
そう信じたい。

 

 

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「愛って何?」
「愛とは正直危険なものなんだ。お前みたいなやつはしない方がいい」
「どうして?」
「もしお前が誰かを愛したとする。すなわちそいつに降伏したってことなんだよ」
「降伏って?」
「負けたってこと。お前の負け。お前が誰かを愛するだろう、そうすると相手が何を言おうとすべて信じてしまう。そんなの大変だよ。だから愛しているなんて言葉をむやみに使っていいと思うか?思わないだろう」
「愛している」

ホ・ジュンジェは母親に去られた体験から「愛」に対して懐疑的。
自分を守るために「愛」から遠ざかっていようとする男。負けるってことだから。

 

 

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度々このブログでも語っていますが、恋愛物語では「名前」という言霊は非常に大切だといつも思っている。
名前はその人の本質であり、名前を与える、名前を呼ぶ、名前を知るということは、その人の魂を奪うということだから。
愛をインプリンティングするということだから。
ホ・ジュンジェは人魚に名前をつけるシム・チョンと。
その名は孝行娘の名前であり、献身と愚かさの代名詞。
きっとこの名前はシム・チョンとジュンジェの未来を案じするのだろう。
きっとジュンジェは後悔する。どうしてシム・チョンと名付けてしまったのか。
「青い海の伝説」は愛を勝ち負けとしか考えていない男が、人魚の献身から愛を知る物語。
愛は勝ち負けではないことを。
その時後悔しても遅いよ、ジュンジェ。
「愛」を「降伏だ」と教えたことを。シム・チョンと名付けたことを。
人魚はその生涯でただ一度しか恋をしないのだから。その全身全霊の、盲目的な愛の物語が展開していくのか。
考えただけで切ないなぁ。

 

 

 

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笑いと切なさがいい塩梅でミックスされつつあるかな。そんな4話までのざっくり感想です。
エピローグのユランとジンジュの話に爆笑。生まれ変わったら主人を使用人にできる身分になりたいと願うジンジュ。
願いがかなってユランを家政婦として雇うも、どうにもこうにも指図をされているという(笑)

 

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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