LIAR GAME  ライアーゲーム

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LIAR GAME  ライアーゲーム 全12話 (2014年 韓国tvN )

■演出:キム・ホンソン
■脚本:リュ・ヨンジェ
■キャスト:
イ・サンユン(ハ・ウジン)
キム・ソウン(ナム・ダジョン)
シン・ソンロク(カン・ドヨン)

【あらすじ】
行方知れずの父に代わり、大学を休学して借金を返すダジョン。ある日、親切心から老婆の荷物を預かるが、老婆は戻らない。荷物の中身が5億ウォンだと知ったダジョンは驚愕。警察に届けようとした時、放送局JVNからリアリティ番組「ライアーゲーム」への参加の誘いを受ける。7日間で相手の5億を奪うという趣旨に一度は断わるものの、高校時代の恩師に説得され参加を決意。協力して賞金を山分けしようという恩師の言葉を信じるが、見事に裏切られてしまう。ショックを受けるダジョンを心配した借金取りのダルグは、ある男を紹介すると言って…。


「LIAR GAME」という物語の持つ力はすごいなぁと感服。嘘をつくゲームでの必勝法が「嘘をつかないこと」だなんて。必勝法というよりは、誰も負けないという勝ち方なのだけれどもね。

 

どうしてもリメイクドラマはオリジナルドラマと比較してしまい、私は辛口になってしまう。
視聴した方はおおむね好評だよね。
もう、これは好みの問題というべきものだろうけれども。
韓国ドラマというのは日本ドラマと比較すると尺が長い。
その分ドラマの背景を詳しく語りすぎるのよね。視聴者の想像に任せるということはなく、細かく背景を語りすぎてしまう。
過去の因縁、親子の愛憎といったものをね。
これは、もう、韓国という国がいかに儒教思想に影響されているかということでもあるのだけれど。
「LIAR GAME」の怖さというのは、実はどうしてそんなゲームが成り立っているのか、どうしてそのゲームに登場人物たちが参加しているのかが序盤ではわからない怖さ。
日本版では最終話にとってつけたように、さらっとゲームの真の目的が語られていたけれどもね。
韓国版では最初からその設定を明らかにしている。
「このゲームは視聴率をとるためです。大金を奪い合う人間の浅ましさを視聴して喜ぶ私たちこそが、嘘をついて人をだましていく出演者よりもあさましい存在なのですよ」と。
そしてむしろこのゲームを企画する人間の復讐を前面に押し出してくる韓国版。
これがね、ちょっと私にはtoo muchでした。
語らなくても伝わる怖さがないのよね。

 

 

 

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なんでもかんでも過去の因縁に結び付ける韓国ドラマの設定は、そろそろ飽きてきました。
「LIAR GAME」というゲームだけれども十分に、深遠で、面白いのに。ゲームよりもむしろ登場人物たちの過去、復讐、そこからの回復を描こうとしたドラマかもしれない。

 

 

 

★★★

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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