My Time Towards You・・・風船ガム7話まで

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韓国ドラマ「風船ガム」7話まで視聴。

 

「風船ガム」に関しての皆さまの評価ってどうなのかしら?
癒し系ドラマやウェルメイドドラマといった評価を聞きました。
私は2話までをずいぶん昔に観ていて、記憶もおぼろげになってきましたが1話だけはいいなぁと思ったのよね。
ラジオ局が舞台になるのですけれども、DJが「今、ひとりで寂しい人は部屋の電気を点滅させてください」と呼びかけるシーンがありました。
いまどきラジオなどどれだけの人が家で聞いているのだろうかと思いきや、ソウルの街で一斉に電気が点滅するのよね。
それがものすごく心に染みて。
なんてひとりの人が多いのだろうか。
なんて私たちは寂しいのだろうか。
もしかして誰かと一緒にいても、却って寂しい人がいるのかもしれない。
でも、ラジオという電波を通じて私たちは、見知らぬ誰かと繋がっていくことができるんだ。
その、かすかな、細いつながりが、SNS全盛期の昨今、却って新鮮で、心がふわりと温かくなったのよね。
SNSは半ば脅迫観念となって私たちをコミュニケーションの鎖に縛りつけるのだけれども、ラジオのDJとリスナーというゆるやかな関係性を象徴するシーンが「風船ドラマ」の物語を象徴しているのかもしれないね。
私たちはひとりで寂しくって、どうしようもなくて、でも自分の気持ちを上手に伝えれなくて、おずおずと不器用に誰かに向かって手を差し伸べていこうと思う。
そんな物語だと思う。

 

幼い頃から兄妹のように育ってきたパク・リファン(イ・ドンウク)とキム・ヘンア(チョン・リョウォン)。
周囲が恋人と間違うほど仲がいい二人だが、リファンの母ソニョン(ぺ・ジョンオク)はこのことを心よく思っていない。
ラジオ局で働くヘンアは、ひょんなことから上司のカン・ソクチュン(イ・ジョンヒョク)と別れた事実を放送中に話してしまい、それを聴いたリファンは、ヘンアが自分に隠し事をしていたと面白くない。ヘンアが親を亡くして一人ぼっちになってからもずっと近くで見守ってきたリファン。ヘンアを大事に思うこの気持ちは、ただの友情なのだろうか?
ある日、リファンに財閥グループの末娘イスル(パク・ヒボン)との見合い話がやって来る。自分の財産にしか興味を示さない男たちにうんざりしていたイスルは、ハンサムで情が深く、さらに気さくなリファンに一目ぼれをする。イスルのリファンに対するアプローチに、ヘンアはリファンがどれだけ自分にとって大事な人なのか意識するようになる…。

 

 

Bubblegum
ヘンアとリファンは兄妹のように育ち、互いに知り尽くしている。
互いが抱える心の傷も、涙も、哀しみも、つらさも。
それを乗り越えて笑っていられる関係性が心地よくって、恋人同士になってしまえばその関係性が失われるのが怖くって。
家族の縁が薄いふたりにとって、何よりもその関係が大切なのですよね。

さて、私の持論で(笑)、自分の半径50メートルにいる異性と恋に落ちる期限は6カ月なのです。
普通は6カ月過ぎても恋に落ちなかったら、あとは永遠にトモダチです。
そのトモダチから恋人同士にはなかなかならないのよねぇ~(えっ、そんなことないって?・笑)
男女の友情というすでに出来上がった関係性を壊して、恋人同士になるというのは非常に労力がいるものなんですヨ。
あ~、酔った勢いでイタしちゃう・・・というのはよくありますがね。そのことによって男女の関係性が新たな局面に移行するというのは。
30年近く兄妹のようなトモダチ関係から一歩踏み出すためには、ヘンアの失恋というシチュエーションが必要なのでしょうね。
しかし男女間の友愛の物語として最高傑作「我可能不會愛你」を知っておりますから、そういう意味では「風船ガム」は物足りません。
リファンがヘンアを愛しているのは、1話からはっきりと分かっていますもの。
むしろヘンアがあーでもないと言って、リファンの想いをスルーしているのよね。
イ・ドンウク、彼の出演作はかなりの数を見ていますが、こういう子犬系のつぶらな瞳でヒロインを見つめるカワイゲのある男役も上手です。
そのきらきらする眼差しに、ふっと胸をつかまれる瞬間がありますもの。
「我可能不會愛你」にしろ「風船ガム」にしろ、尽くす系男子の真骨頂ですね。

 

 

BBG7
「親友」という言葉でしか繋がっていられないと思いこんでいたヘンアとリファン。
「愛」という関係は「愛」がなくなれば、いつしか別れるかもしれないし、今この瞬間を「愛している」と錯覚しているのかもしれない。「親友」は別れることはないから、互いに離れたくないのだから、この2人の関係は「親友」でいいのだ。
屈折した、痛ましい愛のカタチ。
それだけで胸が痛くなりそうなのに、さらに韓国ドラマはここで不治の病、母親の反対、親世代の因縁といった三種の神器を持ちだしてきます。
ヒーリング・ドラマのはずなのに、恋愛の障壁はやはりいつものお決まりのもの。

やれやれ。

 

 

BBG4
何気にヘンアの元カレ、カン・ソクチュン(イ・ジョンヒョク)が気にいっています。
リファンの孤独よりソクチュンの孤独の方が大きいのに。
ヘンアはその生い立ちから、家族を失ってきた生い立ちから、愛されるよりも自分が愛さなければいけないと思い込んでいる女性。
愛してもらう愛は突然失われるけれども、自分が愛している愛は自分自身でコントロールできるからね。
でもやっぱり誰かに自分のことをずっと見ていて欲しいと思っている女性なのです。
結構、わがままなヒロイン。
チョン・リョウォンが美人で嫌味のない女優さんなので、ヘンアのアクの強さが強調されていないだけで。

 

 

BBG2
むしろ主役のふたりよりも、ソクチュンよりも私としては珍しいことに、2番手ヒロインに肩入れしています。
財閥の娘でありながら、容貌から自分に強烈なコンプレックスがあり、結婚も破談になってしまうイスル。
歯科医として仕事をするのは、歯科医は患者さんと目をあわせる機会が少ないから。
コントロール・フリークの母親からは(母親がそうなる理由もきちんと述べられていました)、事あるごとに自分の存在を全否定される。
自分に自信がなイスルがリファンと出逢うことで、彼に自分の存在をあるがままに受け入れてもらうことで少しずつ癒されていく。
その過程が好きでね、私。
ヒロインそっちのけで、彼女を応援しているの。
幸せになって欲しいなぁ。イスルが幸せになることがヒーリング・ドラマでしょうに。
イスルが病床の祖父に向かって「おじいちゃん、私、あの人が欲しいの」と咽び泣くシーンは胸につまされました。
誰かに全身で恋焦がれても、決して叶うことができない恋が、どれだけたくさんこの世界にはあるのだろうか。
届かない想い、押し殺した想い、叶わない想いがどれだけたくさんあるのだろうか。
毎話、リタイアするかもと思いつつずるずるると7話まで視聴したのは、イスルが癒されるシーンが見てみたいからだろうな。
そう思ったりします。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

  • コメント ( 4 )

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  1. yukaetsu

    こんにちは、またまたお邪魔させていただきます。
    やっぱり鋭い考察ですね。「我可能不會愛你」!ですよね。
    納得しました。「なんか、このようなテイストのを見たことが、、、heart to heart の演出家の方だから?とか思ってたりしたけど(違ったかしら?)
    そうですよ。「我可能不會愛你」と同じテーマですね。確かにこっちの方が傑作でした。もう少し胸に刺さるような台詞があればポイント上がったんですが、、、。よくも悪くもふんわり観てしまいました。

    私もイ・ジョンヒョクSSIの方に断然興味があります。あの声といい、憂いがある感じが素敵です。
    何話目かでヘンアが彼を避けて会談を駆け上がって靴が脱げてしまうんですが、靴を取りにもどったヘンアの手を持ってかがんだ自分の頭に載せて靴を履かせるシーンがありましたが、、キュン死しそうでした。
    (ただ友人には、「え~つ、男の人の頭に手って、、、整髪料とか…」って不評でした。
    私は萌え萌えポイントでした。
    イスルが幸せになれるかな?のシーンはかなり後ですよね。 またお邪魔させてもらいます。取り留めの無いコメントで(汗)

  2. yuca

    yukaetsuさま

    ごぶさてしすぎております。

    「風船ガム」・・・視聴中断しております。
    最近リタイアするドラマばかり・・・

    とほほです。

  3. 今更ながらの、FANです。

    謹啓 ヴァレンタインも見過ごして仕舞いました。
    それどころか、わたくし、新年のご挨拶すら・・・、して居りませんでした。
    申し訳ございません!!

    ユカ様の今年一年(12-2か月≠後、10か月分なのね?FANさん・・byユカ)を、どうk・・
    え?何か仰いまして?(FANさんのモノグサを、代わりに計算しただけよ・・byユカ)

    あら、ナンでしょう幻聴が・・。気を取り直し。
    今年もつつがなくユカ様の日常が、ドラマ視聴に波及されますように。イチFANとして願っております。
    と、長々と言い訳しましたが。

    このドラマを只今、週2日放送で頑張って視聴して居ります。
    恐ろしや、去年のGWの頃のユカさんに追いついたのであります。今、5話辺りかな?
    取りあえず、ヒロインさん、手足も顔も、長い。(顔の長さはイイのよ、FANさん)
    あ、失礼しました。

    主役二人より、主役さんの母、美人Dr.の病気の進捗のほうが気になr・・・
    ってません、ハイ。

    この主役さん、アイアンマンの主役さんですよね?
    今一度、美貌の活かし方を、事務所と協議した方がよろしいのではないでしょうか?
    なんだか、勿体ない気が。。。

    わたしが、何週目まで持ちこたえるか?来週あたりご報告します。
    (今週と来週で、4話。じゃあ、あと3話は確実に視るのね?FANさん・・) 

    今年もよろしくお願い申し上げます。 さ、逃げよ。 早々
    ・・・って違う   敬具  

  4. 名嘉弘子

     初めまして、こんにちわ 風船ガム気に行っています。字幕付きなので2週間レンタルで満足しません・・・更新料払いつつです。

     7話の海辺での流局がすごく気にいってます。 他検索していますが?なかなか難しいです

      英語だとおもいますが モア ディン ァ シャイニング スター 途中に流れていますが よろしくお願いします。