旅立った少年が遭遇するもの・・・ホワイトクリスマス3話

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韓国ドラマ「ホワイトクリスマス」3話。

1・2話までは導入部分なので、訳が分からない部分がたくさんあるが
だんだん話が面白くなってくる3話。心理サスペンスの様相を呈してくる。

あんたも生まれた時は、いい子だったでしょうね。
そんな風になったのも何か理由があるんでしょ。
でも私がその理由を知ることはない。
あんたは私にとって永遠にただの嫌われ者よ。

何がいいたいんだ。

それがあんたと私の悲劇だってことよ。
すべての人間同士の悲劇。

これが高校生同士の会話なの?というくらい形而上学的。
コミュニケーション不全というのが、このドラマのテーマなのかしら?
こういう会話が繰り広げられていて、好きな人にはぐーっとくるドラマだわ。
このドラマは、「学園ドラマ」でも「青春ドラマ」でもないとのこと。

 

 

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もうひとつの主役は、この学校でしょうね。
雪に覆われた、孤立した建物の中を、主人公たちは走る。走る。
どこに向かって走って行くんだろう。
1話登場の意味深な童謡みたいに、この冷たく閉ざされた校舎の中に隠れるのかしら。

非常に面白い、ドラマです。
また、語られるモノローグがすごくいいのよね。

正直言うと、少し期待してた
18歳・・・
大人でもなく子供でもない
曖昧な時期に夢見る、冒険と逸脱へのあこがれ
ハックルベリーフィンやナヌークの冒険には遠くても
日常から脱出できる事への期待はあった
冒険を信じられる、最後の時期を過ごす俺たちは
これまでの出来事に
まず恐ろしさよりも、期待に近い興奮を覚えた
でも俺たちは忘れてた
いくら明るい声で話したとしても
日常を脱するには危険だという事と
生き残るためには残酷にならざるを得ないという事を
ハックルベリーフィンもナヌークも
結局は悪魔に遭遇する

思いっきりモノローグが文学的で、隠喩を含んでいて、もうゾクゾクします。
このドラマでの「悪魔」は何か。
「怪物」とは概念が具現化したものなのか。
全然わからなくて、興味が尽きません。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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