I’m Still Missing You・・・リメンバー5・6話

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韓国ドラマ「リメンバー」5・6話視聴。

 

 

立っている姿を見るだけで、その人がそこにいるだけで、胸が痛くなる。
骨のずいまでしみいるようで。
痩せて、ひとりぼっちだった。
傷ついてしまっているのか、用心深いのか、笑っていてもそのまなざしはしんと冷えていて。その目が忘れなれない。
誰も信じていないまなざしだった。
どこから来て、どこへ行くのだろうか。

 

 

 

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ソ・ジヌ(ユ・スンホ)が帰ってきた。
まるで牢屋のような部屋に住むジヌ。
この部屋を見るだけで、彼が何かに囚われていて、そしてまるで殉教のようにその身をささげているのが分かる。
金も名誉も幸せも欲せず、ただ自分が守りたかったもののために身をささげるストイックな男。
彼の心情風景のようなこの殺風景な部屋を見るたびに、人生の喜びをすべて犠牲にして生き急ぐ彼に、胸が痛い。

 

 

 

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ナム・ギュマン、ギュマン。相変わらずのゲス男ですぐ激昂し、そして品格はないのにたたずまいはノーブルな彼。
ギュマンを見るたびに、奇妙に胸が高鳴るのはなぜ?
ジヌは見るたびに、胸が痛くなるのに。

 

しかし悪役としてはなんとも品性がお下劣だと、6話まで視聴して再確認させられる。
彼が手を染めた犯罪は婦女暴行のあげく殺害、そして5話では再び婦女暴行事件が。
彼の短絡的な頭には、婦女暴行しかないのか。
徹底したミソジニスト(女性蔑視主義者)であるし、「リメンバー」では根底にミソジニーな事件ばかり今のところ扱われており陰鬱な気分になるのも事実。
1-4話の事件では婦女暴行、5話では娘のために犯罪に手を染める父親、5-6話では再び婦女暴行。
このドラマで特徴的なのは母性の欠落なのかもなぁと思う。
母親役で出演しているのはイナの母親だけか。
イナの母親もかなり無神経な発言・・・「ジヌ父の事件のおかげでイナが検事を本気で目指すことができた」等とありたじろぐ。
「リメンバー」は母親の存在が希薄なドラマであると思う。

 

 

 

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ゲス男のくせして(あ、間違ったゲス男役を演じているくせして)低く甘い声で私を惑わすナムグン・ミン。

韓国ドラマにお約束の俳優さんの半裸シーンは俺に任せろ!との意気込みをお持ちで挑んでいらっしゃるのかどうかわかりませんが、ユ・スンホ君が脱がない代わりにがんばっていらっしゃいます!
毎話、シャワーシーン、エステリラックス、プールで泳ぐなど趣向を凝らしたサービスシーン満載(爆)

毎話どこで脱ぐのかと、じわじわと気になってしまうぐらいの脱ぎっぷり。
上記シーンも妙にはだけていたりして、ナムグン・ミンのギュマンはまりっぷりがすごい!

猛烈なファザコン男と劇中でも揶揄されているが、ギュマン父もこのゲス息子を溺愛している。
ギュマン出世のために婦女暴行事件をでっちあげるなんて、親ばかにもほどが過ぎる。
この父親にしてこの子あり。息子の出世を妨げる幹部を陥れるなんて、経営者としてはナンセンスもはなはだしい。
イルホグループは恐ろしいなぁ。超法規的財閥だ。
そんなトラの穴に好む好まざるにかかわらず関わっていくドンホ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず、なのか。
ジヌと交わした5万ウォンの契約を未だに肌身離さず持ち歩き、自分の無力さに打ちのめされながらもギュマンのお目付け役になっている。

 

 

 

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「真実は事実に勝る。しかし真実なんて相対的な事象であり、相対的なものならば俺は必ず勝つ方の真実を選ぶ」
帰ってきたジヌはイナに言い放つ。
勝つためには手段を選ばない男になったという宣言でもある。
ジヌのダークさへの変貌は、恨んでいるドンホの生き方を模倣しているものでもあって。
かつての自分を三度ジヌに重ねて見てしまうドンホ。
ドンホとジヌの因縁も絡みに絡んでいる。
ドンホ父の引き起こした事故でジヌの母は失われ、ドンホが弁護放棄をしたためにジヌ父は失われてしまった。
諸悪の根源はドンホの父親代わりのソク・ジュイルかもなんて思ってしまうのですがね。

 

 

 

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ジヌ、ギュマン、ドンホの思惑が絡み合い緊迫感を醸し出す「リメンバー」はロマンスぬきでも面白いと思う。
思うけれども、やっぱり息抜きは必要で。
パク・ミニョンちゃん演じるイナのシーンはカワユイ。
4年前のあの時の気持ちのままで、むしろ彼女だけが正攻法であの時の敗北のリベンジを考えいてるイナ。
まっすぐに、汚れずに、自分の信念を・・・ジヌを救いたいと願ってきたイナ。
金儲けに奔走するドンホそっくりになったジヌを見て「変わってしまった」とつぶやくイナ。
彼女は善良な女の子ではあるが、善良さゆえの鈍感さを持っているヒロインだよね。
ジヌのたたずまいを見て、今でも彼がその柔らかい心から血をドクドクと流しているのが見えないのか。
勝てる真実を作り出すために何かを堪えて、耐えて、自分の心を切り捨てて冷たい男になろうとしているのが見えないのか。
ジヌのことが気になるのならばしっかりと彼を見つめて欲しいと思う。
彼女の鈍感なまっすぐさがジヌの足かせになるのか、それとも救いになるのか。

 

 

 

4話まではただただ辛い展開だった「リメンバー」
5話からいきなり物語の展開がスピードアップし、それに伴い登場人物たちも生き生きと動き出してきた。
彼らが編み出す模様がどんな模様になるのか。
ジヌがどれだけ私の心を切なくさせるのか。ギュマンがどれだけ私の胸の動悸を(ゲス男すぎて・笑)激しくさせるのか。
物語は今、始まったばかりだ。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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