いとしいほどバカだな・・・鳳凰の飛翔12話まで


中国ドラマ「鳳凰の飛翔」12話まで視聴。

 

豪華絢爛、虚虚実実、虎視眈々、物情騒然、万緑一紅、依依恋恋。こんなドラマ待っていた!

 

宮廷で一目置かれる優秀な官吏は、恐るべき過去の秘密を知ってしまう。全てを知った彼女が選ぶのは愛する皇子への忠誠か、それとも一族の無念を晴らす敵討ちか。

 

12話まで視聴しましたが、まだこのあらすじの始まりに至っていないという・・・
恐るべし中国ドラマです。12話かけてまだプロローグ。
実は「鳳凰の飛翔」は3か月かけて1話をやっと視聴できました。
1話に入っている情報量が半端なく、あまりのスピード、カットイン・カットアウトが目まぐるしく、内容が理解できずいつの間にか寝落ちしているというテイタラク。
「鳳凰の飛翔」はもう縁がないドラマだと思っていましたが。
とにかく豪華絢爛な舞台設定が、ドラマを断念できない大きな理由のひとつでした。
なんとしてもこの世界観に浸りたいという熱望が強く、1話をクリアすることができ。
そうすると、あれよあれよという間に12話まで。

 

 

 


美しいこの舞台。天盛王朝という架空の時代。

 

哀帝 長孫明徳は
奸臣の専横を許したため
国は乱れ 民は苦しんだ
この惨状に各地の義勇軍がこぞって挙兵
閔海侯 寧世征は
民を救わんと決起し
閔海で常遠将軍らに推戴され
戦うこと数年・・・
ついに大成を倒して
天盛王朝を建国
大成王朝は幕を閉じるのだった
ほどなく天盛帝は長子 寧川と
六子 寧弈を遣わし
大成の護衛組織「血浮屠」と
哀帝 九子の行方を追わせた
だがその夜 何が起きたのか
知る者は誰もいない
哀帝の九子を殺した功績で
寧川は皇太子に冊立され
寧弈には別の運命が待ち構えていた

 

5000着の衣装、映画スクリーンのフレームと画質、計算されつくした美しい舞台配色。
ああ、とにかく、美しいのです、この世界観が。チャイナマネーの底力を感じております。
一方ドラマ内容はといえば、「鳳凰の飛翔」の評価はどうやら後半に向かってぐだぐだになったという酷評が。
飽きっぽい私が最後まで視聴できるのか不安ですが、12話まではso far so good!

 

 


冷遇されていた皇子、寧弈のキャラクター像がいい。惚れちゃいます。
イケズな男が大好きなの。
生意気な男が大好きなの。
慇懃無礼で、世間を小馬鹿にしながらも、自分の無力さもちゃんと知っている。
理想を追い求める愚かしさを知りながらも、理想の明君になるために命をかける。
その矛盾が好き。
最低のようで最高な男。
なにしろ初登場のシーンが嘔吐ですから。こんな皇子さま、今までいた?
愛おしい。
きっとこれから寧弈は自分の目的のために、何かを捨てていかないといけないでしょう。
それでも皇帝の道へと、歩いていくのか。
その選択に興味があります。

 

 



寧弈とヒロイン鳳知微。
この二人の関係性が好きでね。
物語の冒頭から、二人の恋は禁忌。
寧弈は婚姻ですら、己の野望のためのひとつの駒としか考えていない。自分の周囲はすべて駒。いずれ自分が皇帝となるための駒。
駒をどう一手一手動かすかという目線でしか人を見ない。
彼が機織皇子として登場するのは何とも象徴的。一織、一織、運命を織っていくのが彼の本質。
大局的な目線で天盛王朝を織りあげていくために彼は、駒を動かしていく。
そんな寧弈が、鳳知微の飾らない、何も囚われない、自由な魂に心惹かれるのは必然。
彼女をその魂の赴くままに、自由に、幸せに、その命を輝かせてほしいと願う。
鳳知微を婚姻で縛ることの無意味さを知っており、羽ばたいてほしいと思う。そしてそんな鳳知微から目が離せない寧弈。
彼女の命の危機には、自らを省みず走り出してしまう。
彼女の無事な姿を見ると、思わず安堵する。
自由でいてほしいと願いながら、自分の手元にいてほしいと願ってしまう矛盾に彼はまだ気が付いていない。
鳳知微は鳳知微で、母から寧弈と決して結ばれることは許されないと誓わされる。母の命をかけて。呪いをかけられてしまう。

 

物語の冒頭から2人の愛の行く末に呪いがかけられ、さらにどうやら出生の秘密の禁忌も加わる。

 

でもね。
互いを心配する気持ちは、もう、それは愛でしょう。
悲恋の香りが漂い、それだけで私はくらくらする。

 

 


まだまだ自分たちの裡に芽生えつつある愛に気づかない2人は、いつも軽い言葉の応酬に明け暮れて。
どんなにシリアスな場面でも、冗談にしてしまう寧弈のイケズさに、私は身もだえる。
「いとしいほどバカだな」
なんて、寧弈すらいまだ気づいていない本音がぽろりとこぼれ落ちる。
そんな言葉のやり取りが、本当に好きなのです、私。

寧弈と鳳知微の友情以上、ロマンス未満の関係性にも悶えちゃう。
寧弈のまなざしがね。からかうような、はぐらかすような、いとおしむような。12話でまだまだ2人の関係はプロローグ。
そもそも「鳳凰の飛翔」のあおり文句の男装の麗人の官吏にすら鳳知微はなっていないのですから。
鳳知微が官吏になっちゃたら、ますます寧弈は振り回されるのでしょうね。うふふふ。

 

 

 


この牡丹の舞台も大好きでね。きっとこの牡丹も意味があるんだろうなぁ。
諸葛亮と言われている辛子硯も大好き!彼については、また次回語りたい。
まだまだ「鳳凰の飛翔」、ロマンス色はほんのりでございます。
とにかく頭脳と頭脳のぶつかりあい、あまりにもその頭脳戦、権謀術数が高速スピードで繰り広げられるために、視聴している私は頭がフル回転。
12話まで視聴して、再度1話から見直してやっと意味が解るという。
ある意味視聴者には優しくないドラマであります。 マキャベリストたちのドラマ。
しかしこのドラマの波に乗ってしまったら、このスピード感が癖になるのよね。

 

 

続きが楽しみ~!!

 


「鳳凰の飛翔」相関図

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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