さよなら三角・・・嫉妬の化身 7話まで

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韓国ドラマ「嫉妬の化身」7話まで視聴。

 

学歴もお金もない非定期職の気象キャスターピョ・ナリ。放送局入社早々、イケメン記者イ・ファシンに一目ぼれしてずっと片思いをしていた。しかし、ファシンとは何もなく、彼は”ある事”のせいでバンコクに飛ばされる。そんなある日、ひょんなことでファシンと仕事をすることになったナリは、バンコクに向かう飛行機の中でイケメン御曹司コ・ジョンウォンと出会い胸をときめかす。でも、実はジョンウォンとファシンは親友だった。バンコクで集まった3人。三角関係のような…?ないような…?妙な関係が始まろうとしていた…

 

ここまで序盤がツマンナイ、そんなドラマも珍しいのではないかと思います。
1話で挫折しかけたのですが、3話あたりから加速度的に話が面白くなってきました。かなり登場人物の設定が入り組んでいるので、関係性を説明する2話までは退屈なのは仕方がないけれどもね。
ロマコメ、ラブコメとは序盤のぶっ飛んだ展開で視聴者の度肝を抜き、そして中盤から終盤への怒涛の切なさ展開で視聴者の涙を誘う。
そんなパターンが必勝だと思うのですが、ここまで序盤がタイクツなロマコメも珍しい。
とにかく登場人物が多い。そして様々なトライアングルが入り組んでいくのですから。
トライアングルの妙がわかってくると俄然面白くなってきた!

 

「嫉妬の化身」の人物相関図。狭い世界に癖のあるキャラクターたちが勢ぞろい。とにかくSBCのスタッフたちは癖ありすぎ~(笑)
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トライアングル① ピョ・ナリ、イ・ファシン、コ・ジョンウォン
「嫉妬の化身」の主役たち。まるでお天気のようにくるくると変わる人間関係。
片思いをしていたはずなのに、いつの間にか片思いをされていて。
明日の恋の天気は誰にも分らない。

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あるいはブロマンス、ファシンとジョンウォンの親友関係の間に入ってくるナリという見方もできるかな。

トライアングル➁ イ・ジュンシン、ケ・ソンスク、パン・ジャヨン
ファシンの兄イ・ジュンシンの最初の結婚はソンスク、再婚の相手はジャヨン。かなりのアナウンサー好きなのね、しかも2人ともかなり気が強い女性。「嫉妬の化身」のそもそもの混乱はこの兄が引き起こしたのではないかと思います。

トライアングル③ イ・パルガン、ケ・ソンスク、パン・ジャヨン
生みの親と育ての親。なまじソンスクとジャヨンが仕事上でのライバルでもあるがために、どちらが母親としてふさわしいかという競争も凄まじい。もはや娘パルガンの思春期の複雑な感情など全然眼中になく、母親としてというよりはいかに競争に勝つかみたいな関係になりつつある。どこかから大岡越前が登場し大岡裁きをして欲しいくらいデス。

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トライアングル④ キム・ラク、ケ・ソンスク、パン・ジャヨン
おやおや恋のさや当てまで始まって・・・

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トライアングル⑤ イ・パルガン、ピョ・チヨル、オ・デグ
悩める18歳の関係も複雑で。またの名をパルガンに傅く僕たち。パルガンはなんだかんだ言って生みの母親、育ての母親にも似ています。

トライアングル⑥ ピョ・ナリ、コ・ジョンウォン、クム・スジョン
ジョンウォンは母親が決めた婚約者がありながらピョ・ナリのほうが気になります。この気持ちはただの興味なのか、浮気心なのか、それとも恋心なのか。

トライアングル⑦ ピョ・ナリ、イ・ファシン、ホン・へウォン
ナリのことが気になるファシンが気になるへウォンが気になるナリ(笑)

他にもファシン母と兄弟のトランアングルとか、とにかくトライアングルがいっぱい!トライアングルの変化を楽しんでいきましょう。

 

 

 

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チョ・ジョンソクは鉄板のオモシロサ!
アナウンサーという仕事でありながらコンプレックスがいっぱいのファシンを気持ちよく演じています。
ファシンは複雑な、とても複雑な人間だなぁ。
自分の能力、外見に自信を持ちながら、でもいつもどこかでそんな自分に満足していない。
だからこそ周囲の人に高圧的な、けんか腰な態度で関わるのでしょう。ジョンウォン曰く「ハリネズミのように」とは、まさしくです。
自分にどこか自信がないから虚勢を張るし、他者に対してはガードが固い。
そんな彼が乳癌という病気にかかり、頼る人がナリしかいない、ナリだけが自分のことをわかってくれているという安心感を知ります。
何よりもナリは3年間も自分に片思いをしていたしね。
ところがナリは・・・という展開。

 

 

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「ジョンウォンはいい奴だ。付き合えばいい」
あ~、言っちゃったよ。
後悔するのに。
この言葉に、ずっと2人は縛られていくんだもの。
すでにもう、ここでせつない予感が満載!
ファシンは自分の言葉に縛られて、ナリが気になってもやきもきするしかないし、ナリは自分はこっぴどく振られていると思っているからね。
ついはずみで言っちゃった「好きにならない」って言葉の罪深いこと~
少年が好きな女の子についつい意地をはって思ってもない言葉を言ってしまうのはよくあること。
そんな思春期の少年の心の戸惑いをいつまでも引きずっているファシン。

 

 
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何気に御曹司とイケズな秘書の関係が好きです。韓国ドラマの王道のオモシロサです。

 

 

 

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コ・ジョンウォン役のコ・ギョンピョ君。「応用せよ1988」ソヌ役もよかった。ヒロインの恋の相手になるかと思いきやソヌは・・・というミスリードの役をさわやかに演じていた印象があります。
「1988」のメンバーはパク・ボゴム君は「雲が描いた月明り」、リュ・ジュンヨル君は「運勢ロマンス」と大活躍だね。
さて御曹司のコ・ジョンウォン。これまたさわやかな御曹司です。
めちゃくちゃ親友思いで、仕事もできて、過度なマザコンでもなく、ユーモアもわかり、御曹司としての自分の役割もわきまえているデキる男。
コン・ヒョジン、チョ・ジョンソクという演技が達者な二人に囲まれると物足りなさを感じられる方もいらっしゃるみたいですが、その物足りなさがコ・ジョンウォン役にいい影響を与えていると思います。
物足りなさ=何を考えているかわからない雰囲気がしています。
そもそも韓国ドラマで王道のパターン、御曹司が貧乏な女子に恋をするといううパターンってよっぽどの説得力がないと視聴者は鼻白んでしまうものです。
「嫉妬の化身」でもジョンウォンがナリに恋をしていく過程がわかりそうで、わからない。
そもそも3人で傘に入った時に、ナリがジョンウォンにしがみついたのは実はジョンウォンがナリを引き寄せたんだ・・・だったなんて!
あの状況でもうナリのことが気になっていたの~?とびっくりすると同時に、なぜかしらときめく私。
説得力がないジョンウォンの恋心ですが、説得力がないからこそミステリアスな恋心になっている(笑)
本当にナリのことが好きなのか、ただ毛色が変わっているから気になるだけなのか、実は結婚相手を勝手に決める母親に対する彼自身も気づかない反抗心なのか、ガードが固い親友ファシンが素のままで相手をするナリだから気になるのか。
いずれにしろさわやかすぎて、ミステリアス~
7話までのところジョンウォンは結婚は結婚、恋愛は恋愛と割り切ってナリに構っているような気もします。
いつまでそんなスタンスが取れるのか。彼が今まで培っていた人生観を覆すような恋の嵐が襲ってくるのか。
晴天の生活も飽きていたので傘も差さずに小雨の街に出てみたら、いつの間にか恋の嵐の真っただ中。
そんなジョンウォンが見てみたいなぁ。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 1 )

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  1. yukaetsu

    お久しぶりです。「嫉妬の化身」の感想が上がっていたので、さっそく書かせていただきます。
    只今12話ぐらいまで視聴しました。
    タイトルでちょっと、引いてましたが主役2人と1988の彼だったので、見始めてみたら、、、。

    すっかりはまっています。(そして感想を書いている方のブログを読み漁り二度楽しむ)
    ファシンのもだえ、苦しんで、泣く姿に、、、。ティッシュ箱抱えてみています。

    幽霊様でもそうでしたが、彼のオレオレキャラって憎めないですよね。
    オレオレなのに、ぼやいたり泣いたり、、、。
    本当に「ハリネズミ」ってのがぴったりですね。頭をなでなでして「大丈夫よ」と
    言ってあげたくなる、そんなキャラが上手いですね。

    ぜひぜひ感想を読ませていただきたいので、、、続きをよろしくお願いします。
    楽しみにしております^^