ハート・トゥ・ハート

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ハート・トゥ・ハート Heart to Heart 16話 (2015年 韓国tvN)

■演出:イ・ユンジョン
■脚本:イ・ジョンア
■キャスト:
チョン・ジョンミョン(コ・イソク)
チェ・ガンヒ(チャ・ホンド)
イ・ジェユン(チャン・ドゥス)
アン・ソヒ(コ・セロ)

【あらすじ】
コ・イソク(チョン・ジョンミョン)は、その言葉通り“飛ぶ鳥を落とす勢い”の人気超絶頂の精神科医。最近、医者という本業以外にも、テレビ番組出演に、執筆などで少し疲れ気味だ。今日もいつものように、最後は泣き崩れる患者たちを何人も診たのだ。そのストレスで今日はとことん飲んだ。
酔っ払った彼の前に、また相談を受けたいという患者が現れる。しかし、その後の記憶がない…お酒のせいで、記憶を完全に失ってしまったのだ。
一方、誰かから注目されると顔が赤くなる赤面症になり、またそれが原因で対人恐怖症となってしまったチャ・ホンド(チェ・ガンヒ)。
7年間も片思いしてきたチャン・ドゥス(イ・ジェユン)を諦めず、勇気を出して、最近一番有名で有能と評判の精神科医を訪れる。
勇気を振り絞り、診療室のドアを開けたホンドの目の前にあったのは医者が患者を万年筆で刺している光景であった…。


 

「ハート・トゥ・ハート」も一気視聴。
最近テンションが低い私にしては1週間で視聴完了したので、それなりに面白いドラマの部類にカテゴライズされるかな。
リアタイで3話まで視聴していたのですが、同時期に放映されていた「ヒーラー」にダダハマリしたので視聴がそっちのけになっていたとういう私にとって可哀そうなドラマでしたね。
ドラマを視聴するにもタイミングがあると思うわけです。
タイミングが合わなければ、評価は低くなるという。
「大丈夫、愛だ」と同じように精神科医が主人公ではあるけれども、描かれる内容は比較すると薄っぺらい。
比較しちゃだめだけれどもね。
人間ってどういうものなの、愛ってなんなのかしら、なんて深く考えこむことはなくさらっと視聴できるのでもしかすると「大丈夫、愛だ」よりとっつきやすいかもね。

 

とにかくベタ甘なコ・イソク(チョン・ジョンミョン)を楽しむドラマと言っても過言ではないかも。
プレイボーイの自分勝手なサイコなドクターと思いきや、幼少期のトラウマを抱え彼自身を守るためにわざと悪ぶってたりするヒーロー。
そんなツンデレデレのイソクが、本当に愛おしそうにチャ・ホンド(チェ・ガンヒ)を構いまくるのを見て楽しむドラマかな。
チャ・ホンドは対人恐怖症のせいでうぶだけれども芯は強い女の子で、ブサカワイイのだよね。
チェ・ガンヒがそんなブサカワイイ役をそれはもう上手に演じているのよね。

 

 

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「ハート・トゥ・ハート」はまさにロマコメの教科書通りの展開とでも言うのでしょうか。
イケズなヒーローに振り回されるブサカワイイ女の子。
「お前はブスだ」とか「付き合うのも3カ月だけだ」と言いながらヒーローがヒロインにメロメロなのははたから見ても明らかで。
プレイボーイのイソクですが、誰かと一晩一緒に同じ部屋で過ごすことができない。
しかしホンドとは一晩一緒にいても大丈夫。
なんて設定は、おなじみの設定だよね。

 

 

ヒーローにとってヒロインだけ特別な女の子の設定。
そしてそれをたどれば運命の恋人同士だった・・・あらら、すっかり見あきた展開でもあります。

 

 

 

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あら、辛口になりつつあるかしら(笑)
いつも思うのですけれどもね。
初めて会った相手が運命の恋人だなんて設定はちょっとうんざりしているんです。
そういうドリームは見あきちゃってます。
体から始まる愛があってもいいじゃない。
「ハート・トゥ・ハート」は成り行きで寝てしまった相手に執着する(惚れてしまう)イソクが面白くて視聴していたのです。
それなのに、韓国ドラマお得意のひねりを加えてふたりは実は幼馴染だった、そして・・・
なんて展開に持ってこずとも面白いと思うのです。
恋愛のハードルを親の因果や、復讐や家柄や学歴などを持ちださなくても、十分に自分自身の心の在り方がハードルになると思うのです。

 

こっそり書いちゃいますけれども(爆)、肉体から始まる恋があってもいいじゃない。
韓国ドラマではあまり見ないパターンの、恋の堕ち方じゃないかしら。
肉体から始まる恋だって、あるんです。
カラダの関係から始まって、そこから純愛になるという。その逆転した過程が色っぽいと思うし、ある種の純愛ですよね。

 

 

 

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なんだかんだ言いながら、イソクとホンドの激甘なやりとりに癒されていましたわ。
ホンドの最後の決断もすがすがしくて好き。
韓国ドラマでよくある「復讐」と「許し」の二律背反。
でも自分が自分らしく生きるために相手を許すのだというホンドは、この物語で誰よりも弱い存在なのに誰よりも強い生き方を示してくれました。
そんな彼女の生き方に触発されてイソクも悪ぶった仮面を外し純粋に愛を求める男になり、イソク母も世界に目を向けるようになり、イソク父も。
そんな生きていく変化の連鎖は美しかったなぁと思います。
自分に恥じない生き方というハートが誰かに伝わっていく過程を楽しむドラマなのですね。

 

 

★★★

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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