後ろを向かないでくれ・・・普通の恋愛 2話まで
韓国ドラマ「普通の恋愛」2話まで視聴。
「赦し」を見たいのだと、思う。
愛や、憎しみや、絶望よりも、赦しを、見たいのだと思う。
思い返せば、私の大好きなドラマは、全てゆるやかな「赦し」を描いている。
誰かが、誰かを赦す。何かを、赦す。その行為は、たまらなく、高貴であり、私を感動させる。
「普通の恋愛」が、懺悔のシーンから始まるのも、きっと「赦し」を描いていくドラマだからかも。
殺人犯の親を持つユネ(ユ・ダイン)は、押しつぶされそうになりながら、世界の片隅で、息を殺して生きてきた。
ひっそりと。
目立たぬように。
目立たぬように・・・
「平凡な人がする、普通の恋愛をしてみたい」という、彼女のささやかな願いは、叶えられない。
ただ、息をして、小さくなりながら、生きていくことだけで、精一杯だから。
そんな、彼女は「赦し」を得られるのだろうか。
ジェグァン(ヨン・ウジン)はカメラマン。
まるで、デラシネのように、故郷を離れ、さすらい、街かどの人々や、動物を、写真に収めていく。
決して、正面から撮らずに、いつもその後ろ姿だけを、写真にする。
誰かの背中に向けてしか、コミュニケーションを取れない男。
誰かが話しかけると、背中を向けるしかできない男。
誰とも、正面から、向き合うことができない男。
彼のファインダー越しに見る世界は、寂しい。
そんな寂しい二人が、偶然か、必然か、出逢うところから、この物語は展開していく。
本当に、美しいドラマ。
登場人物たちの、息を殺して、ひっそりと生きていこうとするさまが、私の胸をトクンとさせる。
美しい情景、優しい音楽、そして、哀しい人たちしか、このドラマには登場しない。
小道具一つ一つ、カットの一つ一つ、意味があるのよね。無駄なシーンがない。
決して、派手なドラマではないし、むしろ、ものすごく地味なドラマではあるけれども、この美しいドラマは、私の心を惹きつけてやまない。
例えば、光の当たらない部屋で寝起きしていたユネが、初めて朝の光で目を覚ますシーン。
感動です。
彼女の、今までの、暗い人生の事を考えると、初めて彼女の人生に、光が当たったのだと思うと、泣けてくる。
手のカットシーンが多いけれども、それも含蓄がある。
被害者の母と、加害者の祖母が、互いに足が不自由なのも、印象深い。
あの事件はどちらにとっても世界を真っ直ぐ歩くことができないくらいの、深い傷を負わしていることの暗示だから。
泣けるなぁ、このドラマ。
yucaさん、こんにちは。
リトルプレス、お宝のように携帯して、読んでます!!ありがとうございました!!!
普通の恋愛、本当にいいドラマでしたねーー
いつまでも、ずーーっと心に残る、ちょっと
苦くて暖かくいドラマでしたね。
タイトルバックに流れる、二人の楽しそうな
画面は本編では全くないんだわ、、、、
って、気付いた時とてつもなく悲しくなりました。
1人の女の子として、男の子として、ただの平凡な男女として向き合ったのが、あのお互いの名前を初めて呼ぶ瞬間だったんですね。
謝ることもなく、対等に「振った」んですね。
ジェグアンの母は、本当はあんなことは言ってなかったのでしょうか。
そうじゃないですね、やっぱり記憶はなくても確かにジェグアンにそういったのね。
母のエゴと愛情がすごく痛かった、、、。
ご紹介ありがとうございました。
reiさま、コメントありがとうございます♪
きゃあああ!!!「普通の恋愛」ご覧になられたのですか!
本当に傑作ですよね。ただ地味だけれども。ビターですけれども。
>謝ることもなく、対等に「振った」んですね。
だよね。なんだか普通であることがこんなにも大切であることが感じられて悲しい。
あのドラマ、いろいろ後味悪い(父親のやったこととか、母親の態度とか)ですが、それでもどこか心が苦しくなるそんな不思議な、
綺麗なドラマなんです、私にとって。
こちらこそリトルプレスを楽しんでくださってありがとうございます。
感謝!