愛も私一人でしていたのね・・・恋愛じゃなくて結婚 4話まで

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韓国ドラマ「恋愛じゃなくて結婚」4話まで視聴。

 

 

たまらなく面白いッ!

声を大にして言います。またまたダークホース的に私の前に現れたこのラブコメ。
2014年度は「星から来たあなた」「百年の花嫁」に続くオリジナル脚本のラブコメの当たり年じゃないでしょうか?
「魔女の恋愛」は「敗犬女王」、「運命のように君を愛している」は「ハートに命中100%」の華ドラの名作ラブコメが原作なので面白いことは間違いないですものね。
前シーズンの韓国ドラマはなぜだか、刑事ものやら復讐ものやらとシリアスな作品ばかりで全然食指が動かなかったのです。
その代わりに日本のドラマが大当たりだったのですけれども。
このまま、私の韓ドラ熱もフェードアウトするのか・・・(毎回言っていますが・笑)と思っていた矢先、グイッと私の首根っこをつかんで引き戻してくれました。

 

 

 

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筋立ては、結婚に夢を抱いている女チュ・ジャンミ(ハン・グル)、結婚を嫌悪する男コン・ギテ(ヨン・ウジン)、結婚が似合わない男ハン・ヨルム(2AM ジヌン)、結婚が要らない女カン・セア(Secret ソナ)、結婚が取引である男イ・フンドン(ホ・ジョンミン)と結婚が宝くじである女ナム・ヒョニ(ユン・ソヒ)が登場し、「結婚」に対してそれぞれ異なる考え方を持っている6人のキャラクターが織りなす恋愛模様。
誰と誰が最後に結ばれるか、あるいは結ばれないかが未知数で先が読めません。

「恋愛じゃなくて結婚」の面白いところは、韓国ドラマの常識を軽くひっくり返しているところかな。
初恋は結ばれないとか、ストーカーまがいの行為は愛ではなくてストーカーだ(笑)とか。
ジャンミのフンドンにプロポーズ、それも韓国ドラマ特有の風船が部屋中飛んでいて、キャンドルが灯り、ベッドに薔薇の花弁でハートを描いていたり、ロマンチックであるという定義のサプライズプロポーズでこのドラマは幕を開ける。
ロマンチックであるはずのプロポーズが、むしろイタい演出となって描かれているところにこのドラマの制作陣のシニカルな目線を感じるのよね。
フンドンはジャンミを遊ぶ相手としか見ていなくて、結婚なんてこれっぽちも考えていない男だったのに、男を見る目がないジャンミは一人で舞い上がっていたの。
そんな彼女の勘違いな行動は、どこかおかしくてどこかほろ苦い。

「恋愛じゃなくて結婚」はラブコメですが、ただスラップスティックなだけではなく、人間が抱える孤独をきちんととらえているところなんだよな。
だから笑いながらも、なんだか切なくなるの。
人は誰かと繋がっていたいけれども、拒まれることを恐れて上手に付き合うことが難しかったりする。
そんなヤマアラシのジレンマのようなテーマが笑いの奥底に潜んでいます。

 

 

 

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ヨン・ウジンの当たり役でしょう、コン・ギテは。
「烏鵲橋の兄弟たち」のマンネ役から注目していたのですが、「普通の恋愛」(名作です!!)、「アラン使道伝」、「男が愛する時」と彼のドラマは必ずゆる~くチェックはしていましたが、「恋愛じゃなくて結婚」でとうとう主役ですね。
ウレシイ~!!

独りが好きな男コン・ギテと、独りでいることが怖い女ジャンミの物語です。
幼いころから女系家族の女たちに干渉され続け、対人関係では他人との間に線を引くことで、自分らしくあることを守ってきたコン・ギテが、とにかく線の中にも、人の心の中にもずかずかと乗り込んでくる心優しきガサツな女ジャンミに振り回されるお話でもあります(笑)
ラブコメのだいご味がここにありますね(爆)
振り回す女と、振り回される男。
「星から来たあなた」、「百年の花嫁」の流れをきちんと組んでいます。
コン・ギテの想像なんかはるかに超えるジャンミの行動に、毎回いや~な顔をしつつも、丁寧につきあってしまうコン・ギテが好きです~♪
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自分をこっぴどく振った男フンドンに復讐するためにコン・ギテと付き合うふりをすることにしたジャンミ。
恋愛至上主義の彼女が髪を振り乱して、暑苦しく正論を叫ぶのは、イタすぎて悲しくって、そして涙が出るくらい心を揺さぶられたりします。
傷つくことを恐れない彼女のまっすぐな感情はまぶしくもあり、その押しつけがましい親切心は疎ましいけれどもなぜだか心が温まる。
ガサツさと心優しさがいい具合に入り混じっている、非常に魅力的なヒロイン。
彼女を振ったフンドンは女を見る目がありません。

「恋は一緒にしたのに別れは私一人にさせるの?」とフンドンに問い詰めながら、すぐに「愛も私一人だったね。私だけが愛だったのね」と一人で別れを飲み込む彼女の姿は愛おしい。
「好きになったら自分の目に入れたいし、自分の手で触りたい」「一緒にいるのが本当の恋」と叫ぶ彼女の率直な姿は、恋愛にクールなコン・ギテの心を動かすことでしょう。

 

 

 

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フンドンは、逃した魚が大きかったことに気づくのか。
なんだか捨ててしまったおもちゃを他人が拾い上げると途端に惜しくなる、そんな成長しきれていないだだっ子ですね。
2話のオークションのシーンは、かなりブラック・コメディで後味が悪かったのですけれども。
今のところ、あまりにも道化じみた役回りで少し可哀そうです。
彼が本当の愛を知る日が来るのか?
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カン・セア。コン・ギテの元カノかな?
コン・ギテが他人との間に引いている線を尊重しすぎていたために、コン・ギテとの中が進まなかったのかな。
ジャンミによって変わっていくコン・ギテを見ていくのは、つらいでしょうね。
しかし・・・ラブコメのヒロインのライバル役のステレオタイプだなぁ~
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「恋愛じゃなくて結婚」のストーリー展開の不確定要素ハン・ヨルム。
優しくて冷たくて、駆け引きのテクニックに長けた〝魔性の年下男”です(笑)
こういう男に本気になると大変だろうなぁ。優しく笑っているそのまなざしが、何を見ているのかが分からない。
本気なのか遊びなのか、不可解です(笑)

 

 

 

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「恋愛じゃなくて結婚」は親世代のキャストも豪華。
キム・ヘスク、イム・イェジン、キム・ガプス、キム・ヨンオクと芸達者な脇役さんたちも眼福。
一筋縄ではいかないコン・ギテやジャンミの家族たちです。

フンドンに復讐するためにコン・ギテと付き合うふりをするジャンミに対して、コン・ギテは自分に結婚を押しつけようとする母親へのあてつけで母親の一番嫌いなタイプのジャンミと付き合うふりをする。
契約結婚という、ラブコメのパターンのひとつの展開です。
優しい顔をしながら息子を支配しようとするコントロール・マザーと、それに抗おうとする息子コン・ギテのプライドをかけた母子の闘いも必見(笑)

とにかく毎話、面白くって、脚本の趣向も凝っていて楽しみなドラマになりました。

 

 

 

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1話 礼儀正しく別れる方法
チュ・ジャンミの恋人イ・フンドンは彼女が結婚を望んでいることに気づき、コン・ギテを利用し重たいプロポーズイベントの現場から逃げだした後、勝手に連絡を断ってしまう。恋に全てを捧げるタイプのジャンミはフンドンの元を訪ね、その理由を尋ねようとするが、逆にストーカーとして訴えられてしまう。
一方、息子が結婚をしないことに業を煮やした母親に、独りで住んでいるマンションを売却されそうになったコン・ギテはジャンミのストーカー裁判で証言をし彼女を救う。

 

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2話 ひろ~い親切と漁業管理
ジャンミをストーカー裁判から救い、コン・ギテは彼女に偽装恋愛の提案をする。母親がジャンミと自分を恋仲だと勘違いしたことを逆手にとって、彼女を自分の恋人だと家族に紹介するために。
なぜならガサツで粗野なジャンミは、母親が一番嫌う女のタイプだったから。
ジャンミはフンドンに復讐するために、コン・ギテは母親と息子のプライドの闘いのために。お互いの利害が一致したジャンミとコン・ギテは早速パーティーに出席して、周囲に付き合っていることをアピールしていく。
そのパーティーのオークションで窮地に立たされるフンドンを救うジャンミ。
かつて愛した男が笑い物になるのが耐えられなかったから。助けられたフンドンはジャンミに謝罪をするのだった。
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3話 一人でも幸せになる、イヤ、生き残る
偽装恋愛中のコン・ギテだが、ジャンミのずうずうしさ、押しつけがましさに振り回されぱなし。挙句の果てに、ギテの留守中にギテのハルモニとマッコリパーティーを開き、ハルモニは倒れて病院へ。
心配するジャンミにギテは叫ぶ「お前みたいな女はお断りだ。線を越えるな!」と。傷つくジャンミ。
自分の家でやっと独りを満喫するコン・ギテだが、ドアが壊れてバスルームに閉じ込められることに。
他人と線を引き、他人を受け入れることができないコン・ギテのマンションには誰も助けにこない。
48時間後、脱水症状で倒れたコン・ギテの家に、彼と連絡がとれないことを不安に思ったジャンミがやって来た。
線を越えてやってきたジャンミに助けられたコン・ギテ(笑)
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4話 誰のためにチジミを焼くの
病院に運ばれたコン・ギテを心配して駆けつけた家族の前で「ジャンミがいなければ息ができないんだ」と芝居を打つギテ。
しかし、息子とジャンミの仲を裂きたい母親はジャンミを宗家の祭祀に招く。ジャンミが根をあげて逃げ出すように、過酷にこき使う母親。炎のランナーのように働いて、働いて、長時間チジミを作りくたくたになったジャンミに対してギテが要求したことは「普段通りにして、家族の仲をひっかきまわしてくれ。それでこの仲を終わりにしよう」と。
母親がジャンミを否定すれば、自分は一生母親に恋を引き裂かれ独身でいる・・・と言い、悠々自適に独身ライフを楽しむつもりなのだ。

 

 

 

 

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一方、ジャンミは家族のためを思いながらも空回りしている母親と、知らないふりをしている人々という家族関係に心を痛め、その関係を改善しようとするのだが。事態は思わぬ方向に転がり、結果的にギテの目論みどおりに祭祀はめちゃくちゃに。
涙を流すジャンミを見ながら、なぜか胸が痛むコン・ギテ。
ギテとの関係を問われたジャンミはハン・ヨルムにつぶやく。「コン・ギテが心配なの」と。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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