痺れル・・・コードネームミラージュ12話まで


「コードネームミラージュ」12話まで視聴。

 

 

物語の折り返し地点12話までの感想。1話24分のドラマなのでサクサク視聴が進んでいく。
ドラマ自体の1話の時間が短いために冗長な描写説明はなく、アクションシーンもあまりにもスピーディーでキレッキレでぼーっとしていると劇中何が起こったのか分からなくなる。
くどいほど説明する韓国ドラマ視聴に慣れていると置いてけぼりをくらうのは必須。
描かれない人間関係、状況説明を推測しながらドラマを視聴する体験は久しぶりでスリリング。

 

 

12話で「コードネームミラージュ」の世界観が浮かんでくる。
1話から私が疑念を抱いてきたこのドラマが語る「絶対的な世界観」が揺らいでくる構成は圧巻。
世界観に痺れル、浸ル、酔いしれル。

 

 

■episode 09. 食べル■

拘置所にいる鯨岡は殺し屋の手配師・ハブと出会う。鯨岡の弁護士・新里はハブの弁護を引き受け、仮釈放させる。鯨岡は、ハブとコンビを組む凄腕の殺し屋・ユヅルを利用し御崎の暗殺を画策する。ユヅルの過去の映像を見つけたドブネズミ。ユヅルの動きがミラージュに似ていることに気づく。御崎狙撃の場でミラージュとユヅルと対峙する。

♪グノシエンヌ♪が流れる中ハブとユヅル(!)のブロマンス。
描かれる内容は「冷たい熱帯魚」のように猟奇的、衝撃的。
食物連鎖の頂点は一体誰なのか。
ミラージュとユヅルの殺し合いは美しい。人の命を食べル、喰いつくすミラージュと鯨岡は実は同じタイプの人間なのだろうなぁ。

 

 


殺し屋の桜丘由比の存在感は圧倒的。骸骨もすごいよなぁ。鯨岡の刺客は皆個性的で、特異的。
対するK13のメンバーはミラージュやらスモークやらサンダーやら、存在をあまり表にしない(したくない)靄の中に生きているようなネーミング。
K13がしていることはあくまで人の処理だからね。
嬉々として人をいたぶり殺していく由比がユヅルの死に涙するこのシーンは印象的。
誰かを悼む心を知っているのが何ともアンバランス。彼女にとって人間を殺すことはその相手と向き合いセックスをすることと同義なのだから。快楽なのだから。

 


人を殺す鯨岡たちと人を処理するK13メンバー、どちらが非道なのか。
食物連鎖の頂点にたつ(!)左文字。何を意味するのか。

 

 

■episode10. 崇めル■

新興宗教団体・ヘブンズ22の信者が連続で集団自殺するという事件が起こる。 調査のため潜入していたK13の守谷も自殺者の一人として死体となって発見される。 同時に、ヘブンズ22には民自党議員・岩崎の娘・美和も入信していることが判明。御崎は彼女の奪還と教祖・如月京介、幹部6名の処理をミラージュに命ずる。

ヘブンズ22の愚かしさを描きながら、k13が語る「絶対的な正義」という理念もまたうすら寒く感じるのはなぜか。
ためらいもせず人を処理続けるミラージュがラスト、ふと歩みをとめる。
まるで初めて自分のしていることにかすかな疑いをもったかのように。
何故このシーンがスローモーションになったのかをずっと考えている。
スピーディーでキレッキレの演出をしてきた「コードネームミラージュ」があえてスローモーションを使った理由があるはず。
盲信・妄信的なヘブンズ22とK13もまた同床異夢。

 

 

 


私の中では左文字が一番タチが悪いのだけれどもなぁ。
清濁併せのむとはいうけれど、「絶対的な正義」と言いながら誰よりもそれを信じていない人間のように思えちゃうの。

 

 

 


誰よりも黒いのに、誰よりも白い鯨岡。
ああ、そうか「鯨」とは黒と白だもんなぁ。
絶対的な孤独感を表現しているこの場面。孤りだからこそ鯨岡はミラージュが欲しくなるのだ。

 

 

 

■episode11. 謀ル■ + ■episode12. 妨げル■

囚人たちの心をつかみ、拘置所の中で中心的存在となっている鯨岡だが、裏切り者「カジワラ」の存在に気づき、新里に調査を命じる。 同時に、拘置所の看守長・泉澤が独居房を襲撃する事件が発生。死刑囚・未決囚たちを扇動し、暴動へと発展していく。K13とミラージュはこの事態を処理すべく動き出す。

拘置所での暴動は鯨岡の手によることが判明。 囚人たちに妨害されつつも、対象を殺さずに処理していくミラージュ。対する鯨岡もさらに妨害の手を強める。一方、鯨岡の弁護士・新里は御崎との接触を図る。 再び、鯨岡と対峙するミラージュ。だが……

ep11と12は前後編。
何を謀ルのかと考えると鯨岡がミラージュに再会したいがために画策を謀ったのよね。
ドラマ折り返し地点まではミラージュの一途さ、かたくなさ、ぶれない部分をいろいろなエピソードで描く。後半その一途さがどう揺らぐのか。
何を妨げルのかというと鯨岡のミラージュへの想いが妨げられたわけで(笑)
鯨岡はミラージュにすげなく振られてしまいます。

 

 


「俺のもとに来い」
鯨岡は欠けている人間が好き。
由比にしろ、骸骨にしろ欠けているからこそ圧倒的な強さを持つ人間が好きなのだ。
さらに言えば欠けている癖に、欠けていることを自覚せずに、自分の痛みすら感じずに生きていく、奔っていく人間が好きなのだ。
なぜならば鯨岡も欠落しているから。
欠落している美しさを鯨岡はこよなく愛する。
この世界で自分と同じような欠落を持ちながら、その欠けている部分に気づかずに生きているミラージュはやはり鯨岡と合わせ鏡の存在。

「また会えた。・・・な、教えてくれよ。
お前、今、この俺に対してどんな感情を抱いている?
殺意、憎悪、憐れみ、羨望・・・?
・・・ははは、やっぱりだ! 答えは・・・ない!
ないんだよ!
お前はただ命令に従っているだけ。俺のことなんか何も考えちゃいない」

そうだよね、鯨岡はミラージュの存在を感じ、考え、会いたいと切望していたのに。

 

 

「何故この男を殺した?
この男も法ではさばけない悪人を始末した。
お前たちは正しくてこの男は悪いのか?
この男は誰よりも善良で模範的な男だった。
お前たちはそういう男を殺したんだ」

鯨岡は超法規的な存在K13の存在意義を問いかける。どこが自分とは違うのかと。
「この国は余計な人間が多すぎる、それをあんたらが大掃除する。俺は大賛成だね」
そう嘯きながら鯨岡が自分に巻きつけていたシーツを外すと、浴びた血しぶきのあとがまるで。
まるで鯨岡が国を背負っているようで。
絶対的な正義に反する鯨岡が、実は国を背負っているというこのシーンの展開に鳥肌がたつ。
正義とは何か、悪とは何かという定義に揺さぶりをかけていく。
私たち視聴者に問いかけていく。

 

 

 

ヘビーな展開のあとのほっと一息。
ユッタカ~な世界観に痺れル、浸ル、酔いしれル。

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