W -二つの世界-


W -二つの世界- W–Two Worlds 全16話 (2016年 韓国MBC)

■監督:チョン・デユン
■脚本:ソン・ジェジョン
■キャスト:
イ・ジョンソク(カン・チョル)
ハン・ヒョジュ(オ・ヨンジュ)
キム・ウィソン(オ・ソンム)
イ・テファン(ソ・ドユン)
チョン・ユジン(ユン・ソヒ)

【あらすじ】
好奇心旺盛な研修医のヨンジュには、カン・チョルという主人公が人気のウェブ漫画「W」を連載中の父親がいる。ある日、教授に「W」の結末を聞いてきてほしいと言われ、父の部屋を訪れたヨンジュだったが、父の助手からカン・チョルはもうすぐ死ぬと知らされる。彼の大ファンだったヨンジュは衝撃を受けるが、突然カン・チョルの手に引かれ、ウェブ漫画の世界に吸い込まれてしまい…。


 

脚本家のソン・ジェジョンの「ナイン」終盤に物語が終わるどころか、さらに悪夢が広がって行くさまが圧巻だったことを思い出す。ドラマチックな恋愛が描きたいと言いつつも、彼女が描きたいのは愛のカタチではなくて世界のカタチなのかもしれないなぁ。
そんなことを考えながら「W」を視聴していました。
「イニョン王妃の男」がタイムスリップの物語、「ナイン」はタイムスリップによって平行理論のパラレルワールドが展開。
「W」はというとさらにその設定が複雑になり、漫画とリアルが入れ子構造のように変化する世界のカタチを見せてくれる。メタフィクションの一種ともいうべきか。
それはそれでチャレンジングな世界のカタチでしたが、唯一の難点はフィクションとノンフィクションの入れ子構造にしたために世界のカタチが大きくなり、なんでもありになってしまったことかな。
漫画をリアルな世界が覆っていたはずなのに、いつしか漫画の世界がリアルに侵食し、飲み込み、新たな世界のカタチが見えてくる。
そこでは生も死も覆される。この世界のカタチのルールに一番先に気づいた者によって。
ドラマティックな愛のカタチとは、実はあらゆるタブーが大きな役割を持っている。
貧富の格差、親の反対、親が過去に犯した過ち、不治の病、記憶喪失、不倫、兄妹、信念、思想、挙句の果ては恋人を殺した相手と・・・いろいろなタブーと韓国ドラマは闘い恋愛ドラマを作っていくわけです。
ところがそのタブー感が「W」にはないの。
だって、なんでもありだから。世界は気づいた者によって書き換えられる、そんな世界観だから。
あまりにもアクロバティックな世界設定にしてしまい、ドラマチックかつ切ない恋愛物語の展開がうまく生かされなかった。
そんな感想です。

 

 

 


ドラマで鑑賞するイ・ジョンソクはどうしてこんなにキラキラするのでしょうか。
「ピノキオ」にしろ「君の声が聞こえる」にしろ、キラキラしてまぶしい~!
なんともナイーブなみずみずしい青年を彼の出演ドラマから毎回感じています。
泣きぼくろのせいなのか、彼は泣き顔がよく似合う。
泣きたいのをこらえて、自分の心を押し殺して、ヒロインを守ろうとするカン・チョルに不覚にも胸がキュンとしそうになる。
とくに8~10話にかけての展開は絶品です。
ヒロインを愛した記憶すら残っていないカン・チョル(世界が書き換えられたために)が、失ってしまった愛をどうやって取り戻すかと思っていたのに。
この展開が続けば、「W」の評価はうなぎ上りだったのに・・・
失ってしまった愛の存在を知るのが、ヒロインが漫画の世界に持ち込んだカン・チョルの人生が描かれている漫画でもってなんて。
いささか短絡的でがっかり。
こういう些細な部分が恋愛ドラマにしては惜しいのよね~

 

 


8~10話にかけて視聴意欲がマックスだったのですが、ダダ下がりになったのはやはり脚本家が描きたいのは愛のカタチではなく世界のカタチかもしれないと思ったこと。
そもそも「W」では乙女の萌え心がマックスになりそうなシチュエーションが次々に繰り出されるのですが、それが「彼氏にやってもらいたいリスト」みたいなハウツー本をそのままなぞっているだけなんて。
ちょっと視聴者を馬鹿にしていませんか?
ダンスパーティー、バッグハグ、デコチュー、髪をといてもらったり、靴紐を結んであげたり、エトセトラ。
確かにイ・ジョンソク君がやってくれたらテンション上がるかもしれませんが、なんだかハウツー本をなぞっているだけで心がないような気がするのは私だけ?
ヒロインを喜ばせたいから・・・なんて理由付けはされていますが。
自然な気持ちから出た動作だからこそ私たちを萌えさせてくれるのよ。
わざわざ「これからやるよ~!」と宣言されるとかえって興ざめしちゃう私でした。

 

 

あら、ちょっと辛口?

★★★

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