A queen of the forest ・・・THE K2 15話

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韓国ドラマ「THE K2」15話視聴。

 

 

スペイン行の飛行機に乗り込むアンナ。JSSクラウドナインで目を覚ますジェハ。アンナを見送ることができなかったことに苦しむが、別離を悲しむ暇もなく襲い掛かる危機。時限爆弾を持ってクラウドナインにソンウォンが乗り込んでくる。JSS占拠をバックアップするパク・クァンス。ユジンはパク・クァンスと交渉するためにクラウドナインを出るジェハの後ろ姿で最後の別れだと直観する。独り残ったユジンはクラウドナインの人工知能「鏡」を駆使しヨンウォンを劣勢に追い込んでいく。メモリーを公開することでパク・クァンスを倒そうとするジェハ。しかしアンナが捕らえられてしまう。そして、カウントダウンが始まる。

 

15話は魔女の魔女たる由縁を堪能する回。
言葉で自分の気持ちを語らないジェハが、闘うことで世界に向き合っていく回。
格闘のすべてが、ジェハの魂の叫びなのだから。
こんなに真摯に世界と向き合って、何かを守ろうとしている男を私は知らない。
何度血まみれになろうとも、何度死にそうになろうとも、ジェハは闘い続けるのだろう。
アンナを守るために。ユジンを守るために。

 

「THE K2」の初期プロットには三角関係が匂わされていたのを読んだときは、またまた~と思っていた。
しかし今なら言える。これは愛の物語なんだと。

キャラクター設定では次のように書かれている。

もう誰も愛さない男
国も、仲間も熱く愛した男、しかし彼らに捨てられた男
もうこれ以上誰も愛さないと決めた男
運命はよりによって彼に本当の愛をもたらす
愛さえ復讐の手段とする少女
彼が監視する少女。彼の生きる目的の少女
子供のころ母親を失ってしまったショックから閉じていた心が今、開こうとしている
そして少女は自分の横にいる彼を見つめる
そして、魔女になってしまった女
少女の母親に夫を奪われた女、かつては彼女も少女だった
財閥の娘であり、政治家の夫を持つ女にとってその過去をなかったことにし
大衆の前では優雅に微笑んでいる女だったが・・・
そして、ドラマが始まる
野心だけが石のように固まっていた魔女の心の中に
ある日オオカミが、ジェハが歩いてきた
愛なんて少女時代のたわごとだと捨て去った魔女の心の中に

 

 

 

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しっかりと魔女と狼の物語であると書かれているのよね。このプロットを見ると真のヒロインはユジンであると気付く。
面白いのはアンナが「愛さえ復讐の手段とする少女」とはっきりと明記されていること。
アンナがドラマ中、生き生きと描かれていたのは「アメイジング・グレイス」までじゃないかしら?
自分が死ぬとわかってもイチゴを口にする頃までじゃないかしら?
自分が父親の足かせになることが分かっていて、それでも父親を求めずにはいられないアンナは気高く、美しかったのに。
スペインの街角を気が狂ったように走り抜けるアンナは美しかったのに。
狼を魅了するぐらい美しかったのに。
ユジンへの復讐に目覚めたとたん、卑小なヒロインに成り下がる。だってそれは魔女のミニチュアだから。
「THE K2」にはもうすでに魔女がいるから、ミニチュアの魔女はいらない。
15話にいたっては、ジェハの足かせになる役目しかない。
毀誉褒貶が激しいヒロインだわ。
脚本家がいかにアンナに興味がないのかが、丸わかりなストーリー展開。
「THE K2」でアンナとジェハのロマンスを期待すると肩透かしをくらう。この2人の愛の軌跡を楽しむドラマではないから。

 

 

 

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「その体で大丈夫なの?」
「ジュ室長を現場に向かわせてください」
「わかったわ」
「俺は二度とここには戻ってきません。
クラウドナインを捨てて外の世界に出てください。そうすれば今より幸せになれますよ」
「私は″鏡″を捨てられないわ。″鏡″は私自身だから」
「・・・そう、そうでしょうね。″鏡″は捨てられないほどの強大な力を持っているから」
「そうよ、あなたも分かったのね。だからあなたに″鏡″のアクセス権をあげたのよ。あの人を見てみなさい。何でも持っている財閥の会長でも″鏡″を手に入れようとあんなに必死になって。
だけどこれはあなたの物よ」
「誰でも″鏡″の権力を経験すればクラウドナインを自分のものにしたいという欲望の虜になるでしょう。
だからあんたはクラウドナインを支配する魔女であり自分自身もクラウドナインに囚われてしまったんです。
ここから出てください。
チェ会長とパク・クァンスは俺がどうにかしますから」
「私たちは出会うタイミングを間違えたわね。さようなら」

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「さようなら」とジェハの背に向けるユジンのまなざしは揺れていて。
彼女が言う「これはあなたの物よ」という言葉がたまらなく深い。切なくって、胸が痛くって。
ジェハに自分の心をあげるということだから。
ユジンのジェハに対する気持ちは愛ではなく、孤悲(こい)である。
孤り悲しむ、そんな気持ち。あふれんばかりの感情。

 

このシーンで流れるOSTは ♪Anemone♪
深い森で無垢な乙女が狼と出会い、といった内容がドイツ語で歌われていく。
アネモネの花言葉は色々あるけれども「あなたを愛す」「あなたを信じて待つ」と何とも意味深。
魔女であるユジンが狼の前ではReines Mädchen(無垢な乙女)であることが暗示されているの。

 

 

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打って変わってヨンウォンを追い込んでいくユジンは圧巻。
クック代表はユジンがジェハに骨抜きにされたと思い彼女を裏切るが、魔女が魔女であることを知り彼女の言葉のままに死んでいく。
それは恐怖でコントロールされているというよりも、魔女の力に酔いしれて、自分が仕える魔女が何ら変わっていないことに酔いしれるように死んでいく。
それはまるで殉教のようで。
クラウドナインに君臨する魔女。
まさにA queen of the forest。

 

 

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満身創痍のジェハ。
アンナに父親を返そうとし、そしてユジンを助けようと彼は奔る。
人を殺せない狼が、自身の死と紙一重な状態で少女と魔女のために死に物狂いで戦う姿は美しい。
闘うしか術がない彼の背中が、哀しい。

そして、次々に判明する真相。カウントダウンが始まる。

 

 

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コメント

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  • コメント (2)

    • メロメロ沼の同志
    • 2016年 11月 17日

    yuca様

    >スペインの街角を気が狂ったように走り抜けるアンナは美しかったのに。 狼を魅了するぐらい美しかったのに
    あちらの感想とかで、アンナとジェハが恋に落ちる過程がよく分からないというのを見たのですが、
    私は一目ぼれだと思っています。それ位、インパクトがあったので……
    うん、6話以降はね……..

    クラウド9でのジェハとユジンの会話は、やはりしびれます。
    >「さようなら」とジェハの背に向けるユジンのまなざしは揺れていて
    ここからの回想シーン、じーんとしました。やはり映像は美しくてとっても私好みです。
    ユジンは少女の気持ちを引きずったままの魔女なのかも。
    いつか自分を森から救い出してくれる人を待ちながら、自らが森(鏡)に囚われてしまった魔女……

    >人を殺せない狼が、自身の死と紙一重な状態で少女と魔女のために死に物狂いで戦う姿は美しい。
    ここのシーンね、パソ前でずっと泣いていました(JCWファンだから、痛いわ~~)。そこまでしなきゃいけないの?と
    監督が、この作品はジェハとの出会いによって2人の女性が癒されるドラマだと言っていました。
    最後まで自分の生き方に真っ直ぐで真摯なジェハ、彼と出会わなかったら、ユジンとアンナはどうなっていたのでしょうか?
    そういう意味では『The K2』というタイトルは正しいのでしょうね。

    あっ!最終話のラストシーンでも逸話が…….もう泣きましたよ。(ノД`)・゜・。

  1. 同志さま、コメントありがとうございます。

    >いつか自分を森から救い出してくれる人を待ちながら、自らが森(鏡)に囚われてしまった魔女……
    そうそう。ユジンのドラマでしたよね。
    潔い魔女です。彼女の愛の形はどの登場人物よりもしびれます。

    ジェハの流す血と涙がヒロインを癒し、救っていったのでしょうね。
    アンナとジェハが一目ぼれならば、ユジンもジェハに一目ぼれですよね。

    >『The K2』というタイトルは正しいのでしょうね。
    私もそう思います。こではキム・ジェハの物語ですから。
    ユジンが名付けたキム・ジェハの物語はここでおしまい。本当の名前を取り戻すことで、新たな人生に踏み出すのでしょうから。

    最終話、一番最初に撮影しているんですよね? 明らかにトーンが違うし、チャンウク君の顔が疲れていない(笑)
    無垢なイメージのキム・ジェハでした。

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